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「占い以外にできること」は何ですか

2023年10月14日のツイートまとめ。この日は「『マンガ家志望のひとが実際マンガ家になるために必要なこと』の話」や「『マンガ家志望者が実際マンガ家になるために必要なこと』って『占い師志望者が実際占い師になるために必要なこと』と似ているよね」というような話をタイムラインで相互フォロワーさんとしていた。そしてオフラインでも似たような話をしていた。以下、当日のツイート。

「居るカフェ(※)」で店長の島根さんと話してたんだけど、占い師(あるいはその他占い関係のお仕事)をやっていく上で「最大」とは言わないまでも中くらいには大切なことって「占い以外に何ができるか」だと思う。「占い以外にもできることがなくちゃダメ」というわけでなく「できることがある」とそこだけちょっと楽。

(※「居るカフェ」は埼玉県三郷市にある喫茶店。キャッチフレーズは「日常をサボる場所」。コーヒーをメインとしたおいしい飲み物と手作りお菓子、ときどきお食事メニューあり。店主の島根さんは占い師でもあります。お店で占ってもらうこともできます、もちろん占いは有料)


その日「居るカフェ」で食べていた期間限定タルトタタン

「占い師/占い関係のお仕事をするなら占い&それ以外の二刀流であるべし!」という話ではなくてだな。「つかぬことをお伺いしますが前職/本業はどのようなことをおやりで? ああ、〇〇ですか。それなら占い師の諸業務のうち△△の部分はだいぶラクですね。そこに苦労する方は多いんですよ」って話。

「前職/本業は接客業です」「文筆業です」「営業です」「医療職です」「編集者です」「デザイナーです」「音楽家です」「俳優です」「料理人です」あらゆる前職や本業の経験がその職種なりの方法で「占いのお仕事を継続的にやっていくこと」を支えてくれる。

前職/本業が流浪の経理事務員だとしても、たとえば日々の帳簿つけや各種申告書類の作成がまったく苦にならないみたいな何かしらの助けにはなる(これが壊滅的だという人だって世の中には居るんである。だから他人のために帳簿つけて申告書作ってお金をもらう経理の人というものが存在する)。

たぶんマンガ家とかイラストレーターとか、およそ個人事業主と名のつく業態を志望する人にとっては「メインの業務以外には何がおできになりますか、何が得意あるいは苦にならないですか。前職は何でしたか/本業は何ですか」が大切な質問になってくる。

「占いしかできない/やりたくないから占い師になりたいんだ」とか「描くしかできないから/やりたくないから絵を描く仕事がしたいんだ」と思って他のスキルを何ひとつ積む経験をせずに「売れるのはひと握りであるような特殊めの個人事業主」を目指すのは、なかなか危うい選択だと思う。

「『メインのお仕事のいちばん目につく部分だけ』をやっていれば後の面倒な/苦手なことは周りがみんなやってくれて自分は得意なことだけやっていられる」という立場になれるのはどこの分野もひと握りなので。そしてそのひと握りだって、駆け出しのうちは人に頼むお金もないから自分でやるもんなので。

自分の不得意分野を外注するならお金がかかりますしおすし。自分の得意分野しか見ないやらないだと、他業種のお仕事についての知識不足が災いして「自分の不得意をカバーしてもらうために呼んだ外注のひと」にうっっっかり御無礼ぶっこくひとになってしまう危険性も大ですし(無知は無礼のもとですわ)。

「自分の不得意をカバーしてもらうために呼んだ外注のひとに対して無知ゆえに御無礼ぶっこく」というのはたとえば「できないから呼んだのに業務内容を知らぬがゆえに他人の仕事を軽んじて、外注さんの面前で『お前に払う金が惜しい』という素振りを見せる(値切る、無報酬で追加業務をねだる)」とかです。

以上、連投おわり。以下、追記。

「占い以外にできることは何ですか」あるいは「絵を描く以外にできることは何ですか」。いや、煽りではなく、「そういう何かがあるべきである」という「べき論」でもなく。「メインの『何か』を志望する前、メインの『なにか』になる前にやっていたこと・前からできること」があれば「メインの『何か』」をやる助けになるかもしれないし、「メインの『何か』」が軌道に乗るまで「それ」で生活費を稼げるかもしれない。「メインの『何か』」と組み合わせることで仕事に独自のカラーを出せるかもしれない。そういうものだと当番は思う。

試みに、キャッチコピーにしてみよう。「前職〇〇の占い師・何の何子」、「前職〇〇のマンガ家・何山太郎」。「前職が〇〇だから、こういう経験をしています」「前職が〇〇だから、占い師(マンガ家)の仕事の中でもコレには慣れているんですよね」というエピソードを語る占い師(あるいはマンガ家)。

これは前回追加した「手札と山札を組み合わせたら何ができる?」の話と同じ。「占い師になりたい」「マンガ家になりたい」と願って「まだなっていない」ときには「占い師」や「マンガ家」の札は「自分の手札」ではなく「山札」の方へ入っている。「前職の経験」「持っているスキル」が手札。山札から「占い師」や「マンガ家」を引けたとき、手札の何かと組み合わせて何ができる? と思案してみる。

占い師やマンガ家になる前にどんな仕事をしていたか、占いをやることやマンガを描くこと以外に何ができるかということは、占い師やマンガ家になった後も何かしらの形で占いやマンガ描きのお仕事を助けてくれるはず。あなたは占い以外に何ができますか。

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