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12サインとステレオタイプの話

2019年7月3日のツイートまとめ。例によって何が発端でこの連投をしたのかさっぱり思い出せない当番である。たぶん「ステレオタイプ的な12サインの描写に『自分は違う』と反発しているツイート」か「『私は〇〇座だから△△なんだ』と言う人に対して『私も〇〇座だけど△△じゃないし、そういう言い方やめてほしい』と言ってるツイート」が当番タイムラインを駆け抜けていったのだと思う。それを受けての話。

まあそうなんだが「天秤座は○○って言われるけれど私は/誰それはそうじゃないから!」が強すぎても西洋占星術の理解/人の理解に支障をきたすと当番思うのよね。サインの基本性質を元素と原質の組み合わせから非個人的に把握し、個々人を見るときは当人とホロと基本性質の間で調整するのはまあ当然だし。

アサガオの鉢ひとつ世話するんだって教科書通りの育ちかたをするとは限らないけれど、それで「平均的なアサガオの育てかたと平均的なアサガオの性質」情報が役立たずだってことにはならないしな。そして自分が育てたアサガオの経験だけで同種のアサガオ全部同じやりかたでイケると考えるのも危ういわけだ。

種類としては概ね似たような傾向は持つが、個体差によるバラつきはある。アサガオやバラやスイレンのように。アサガオの育てかたでスイレンは育てられないし、スイレンの育てかたでバラは育てられない。ただたとえば個々のバラは虫もつけば病気にもなり必ずしも教科書通りには育たないから調整が必要

というか、「太陽星座占い(『西洋占星術』と呼ぶには色々なアレコレが足りない)」によって「星座とは性格であり性格とは人である」みたいな短絡的誤解が広まりすぎた弊害だと思うのよね。あまりにもステレオタイプ化、キャラ化しすぎ。サインはキャラじゃねえんだ、まず、人じゃねえんだ、から以下略。

私天秤座だから○○だ、とか君は水瓶座だから○○だよね、って言うのは「私は日本人だから○○だ」「君は男だから○○だよね」くらい雑なステレオタイプに基づく発言だけど「私/は○○な振舞をするけれどそれは私/彼が日本人/男であることによる経験の差に根ざしているかもしれない」という考察はアリだ。後者はステレオタイプではない。

ひとこと「それはサインの性質というより、君の中にあるサインのステレオタイプで自分や他人を語っているだけだよね」「ステレオタイプ化はラクだけど、人はステレオタイプそのものではないよね」で済むのでは(ひとことじゃない)。

まあ他人の「自分は○○座なので△△なんだ」については自己申告を無碍に却下するのもあまりよいことではないから「そうなん?」で返しておき、自分について「あなたは○○座なので△△だろう!」と身に覚えのないステレオタイプで決めつけられたら真顔で「ステレオタイプですね」って返すのがいいかな。

カン太「やーい!お前の占断ー!スッテレッオターイプー」

婆「カン太ーッ(# ゚Д゚)」

カン太「三┏( ^o^)┛」

#やめなさい

サインやらハウスやら、ひいてはホロスコープそのものは「バックグラウンド」だからな。「背景」だから。あるホロスコープあるサインに生まれた人を知るのに背景の理解は役に立つし、「背景が違えば見えているものが違う」と理解していないと自分の背景自分の視点で他人を不当に見ることになる

背景自体の理解、背景がその人にどう影響しているかを探るのは大事なんだ。それでも、背景は背景であってその人そのものではないんだ。

手を上げろ!ステレオタイプ警察だ!

紋切り型警察も可

占い以外にも汎用性が高いな「それはステレオタイプですね」。

占いの知識を自分に都合よくステレオタイプ化して自他の決めつけに使う行為の何が困るかと言うと、その行為を続けると「占いをする人々は所詮、人をステレオタイプ化して決めつけてばかりいる奴らだ」という「占い者のステレオタイプ」が出来てしまうことなんだ。これ、すっごく困る。やめてほしい。

私がアストロダイスを使った #アストロ短歌 を推しているのは「サインは人間そのものじゃない」「サインはスタイル。スタイル!スタァァァァイル!擬人化しすぎない!スタイルと人格は違う。『○座の人』という発想からちょっと離れて」というのがあるから。ダイスだとランダムに出るからね。

前に「12サイン試着ツアー」を推奨したときもそうだったけれど。サインは脱いだり着たりできるもんなんだよ。脱ごうとか着ようとかそれができるとか思ったことがない人が多いだけで。「山羊みがあるね」も「君の人格には山羊みがあるね」じゃなく「君が○○するときのスタイルには山羊みがあるね」だ。

もちろん、だいたいの人は自分が使い慣れている少数のスタイルを使い続けている場合が多い。別のスタイルをやってみようかと言われてもいきなりうまくは振る舞えない。そこを均してスタイルはスタイル、人は人と知るために試着ツアーとかアストロダイスでランダムに出すとかしてガラポンするんだけどさ。

アストロダイス振って出目を読み始めた初期の頃がそうだったんだけど、「『何座は』と言えば『何座生まれの人は』という意味である。私は当該『何座』生まれなので『何座は』という言及は自分に関係ある言及である」と勘違いして話しかけてきちゃう人にホンットーに困ってた。

(当番が)ダイス振って5室に天秤座の土星が出たから今日(の当番)は5室みたいな場で天秤座みたいなスタイルは慎むといい日かな、ってツイートしてるところに「私も天秤座なので慎みます」ってリプライが来るとかさ。タロット引いたら教皇の逆位置が出たって話のときに「私も教皇なので気をつけます」とか言われても困る。

呼んでません! 天秤座のあなたの話はしていません! 教皇の日運占いはしていません!

2024年追記
当番がアストロダイスを毎朝振って出目とリーディングをツイートしはじめた2014年頃、本当にあったんですよ、そういうリプライ。天秤座が出れば天秤座の人が、魚座が出れば魚座の人が自分の運勢について何か言われたと思って当番へ感想を言ってくる。「がんばります」とか「気をつけます」とか。

たぶん、2014年当時に朝から西洋占星術の日運っぽいものを流しているツイートはプロの先生方が発信する「〇座さんへの今日のメッセージ」的なものばかりだったからなんでしょうね。当番が「アストロダイスを使って当番自身の日運を読む練習のためにツイートしている」とは思われていなかった。

ゆえに「本日のアストロダイスは5室に天秤座の土星」とツイートがあると天秤座の人が「天秤座生まれの人の運勢だ」と勘違いする。当番が当番自身のための日運をツイートしているのが朝だったのも間が悪かった。たぶん、「占い師が天秤座や魚座の日運をツイートしている」と思って当番にリプライしてきてしまう通りすがりのツイッタラーさんたちって日運占いを求めて朝から「天秤座」とか「魚座」とかのキーワードでツイート検索していたと推測されるんですよ。

そういうリプライが数回続いたため、当番は途中から「アストロダイス本日のわたくし」という文言を文頭に必ず入れるようにしました。

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