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金星の課題、火星の課題

2020年10月29日のツイートまとめ。例によってツイート当時に当番のタイムラインに出現した話題が発端。

当番さんは西洋占星術脳なので、こういう話(男性は他人を受容するのが困難で、女性は他人を拒否するのが困難)を見ると「金星と火星ですね?金星と火星の話ですよね??金星と火星の話をしましたか???」とソワソワするのである。「受容する」が金星で、「拒否する」が火星ね。

西洋占星術をよく知らない人でも「♀」「♂」って記号は知っていると思う。一般的には「おんな/メス」「おとこ/オス」を示す記号として知られているよね。その理解でも間違いではない。西洋占星術では「♀」は金星の記号、「♂」は火星の記号として扱われている(実は西洋占星術の方が先なのよ)。

西洋占星術の金星は「美しくかわいいもの」「異なるもの同士を結びつける力」「愛したり愛されたりすること」なんかを表す星。もちろん、文字通り「♀(おんな)」を示すこともある。金星は「スキ」なものに「YES」と言う星なんだけど、「キライ」なものに「NO」と言うのは苦手な星。

じゃあ「キライ」なものに「NO」を突きつけるのはどの星か?というと、火星(あと、土星)。西洋占星術の火星は「男性そのもの」を示すこともあるけれど、基本的には「自分の邪魔をするものをブッ飛ばしたり乗り越えたりして目的を遂げる力」を示す星。「戦闘力の星」と思ってくれてもいいです。

金星と火星はニコイチの星。火星が「戦闘力の星」なら、それとニコイチになる金星は「和合の星」。火星は「ブッ飛ばす」「乗り越える」のは得意だけど、「握手する」とか「抱きしめる」とかは管轄外。金星は「握手する」「抱きしめる」のは得意だけど、「ブッ飛ばす」「乗り越える」は管轄外。

さて。誰のどんなホロスコープにも「ブッ飛ばす・乗り越える」の火星と「握手する・抱きしめる」の金星がある。あるんだけれど、ホロスコープの持ち主が、ホロスコープの中にある天体の力をフルで使いこなしていることって実は少ない。大抵の人は「よく使う天体」と「あまり使っていない天体」がある。

個々人レベルでは例外がポコポコあるものなんだけども、大まかな傾向として「火星のブッ飛ばしパワーを好み、頻繁に使う人」は、自分のホロスコープ内にある「金星の和合パワー」にあまり手をつけず、逆に「金星の和合パワーを好み、頻繁に使う人」は「火星のブッ飛ばしパワー」が手付かずだったりする。

「男の強さとは他人を受容できること」「女の強さとは他人を拒否できること」というのは、西洋占星術の語彙で言えば「火星の戦闘力を主に使っていた人が、金星の『受容力』まで身につけたら最強だよな!」「金星の受容力を主に使っていた人が火星の戦闘力も身につけたら最強だよな!」ということ。

火星ばっかり使って会う人みんなブッ飛ばしていたら、最終的には誰とも握手できなくなる。金星ばかり使って、本当はイヤだあっち行けコノヤローと思う相手にまでお愛想していたら、自分の心身を守れない。

誰のホロスコープにも火星と金星はあって、大抵の人はどちらか片方がより得意で、もう片方はより不得意。「使いやすくて得意な方から使ってレベル上げする」で全然おっけー、でも、ある程度まで来たら「もう片方」があることも思い出して、そっちも使ってみようよ、という話。

当然ながら、女でも火星をバリバリ使ってブッ飛ばすタイプの人だったら「その人がより強くなった状態」は「イヤなことをしてくる輩をブッ飛ばすことも、愛する者を抱きしめることもできる状態」だし、男でも金星満開で愛に棹さして流されるタイプの人だったら、パワーアップ状態は「抱きしめることもブッ飛ばすこともできる状態」です。

【関連ツイート。2023年4月17日】
「かわいげ」は「害のなさ、快(こころよ)さ、もっと近寄りたくなる魅力」の総称だと思っているのでアストロ語彙で言えばだいたい「金星」として当番は捉えている。「『魅惑の金星』に乏しい(たとえば『攻撃力の火星』が強いとか『厳しさの土星』が強いとか)」のが「かわいげのなさ」。

「女性は自衛のために『かわいげのなさ』を必要とする場合がある」はアストロ語彙に変換すれば「元から金星的な魅力が強いと領域侵犯する輩がたくさん寄ってくるから『攻撃力の火星』や『厳しさの土星』で自分の『魅惑の金星』をガードする必要がある」ということ。バラを踏まれないよう門番を置くこと。

「男性は愛されるためにもっと『かわいげ』を出したほうがいい」をアストロ語彙変換すると「タフに生きるために『攻撃力の火星』や『厳しさの土星』を前面に立てていると、『近寄りがたさ』ばかりが目立ってしまって人と触れ合えない。『魅惑の金星』が自分にもあることを示せ」ということ。

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