Body is my buddy④ センチネルリンパ節生検の話
私の場合は、乳がんの部分切除だった。
そして、リンパ節全体をとる(リンパ廓清)手術ではなく、センチネルリンパ節を染色して、転移を検査するという「センチネルリンパ節生検」だった。
センチネルとは、「見張り番」という意味があるそうだ。主治医が教えてくれた。
このセンチネルリンパ生検について、あらためて調べてみた。
患者さんのための乳癌診療ガイドライン2019年版 によれば、
と書かれている。
「大規模な臨床試験」とは、私の先輩たちが、その臨床試験に挑戦してくれたということなんだ。
きっと、センチネルリンパ節生検による、転移の可能性がわかる確率がまだはっきりしなかったころ、選択を迫られたのだと思う。
どんな病気も、何度も何度も、選択を迫られる。
医学知識がない、一般の患者として、理解できる精いっぱいで、選択していく。
体調も悪いときに、こわくてたまらないときに。
この治療を選択することで、あとで後悔しないだろうか、と考えなくてはならない。それは心のエネルギーがとてもいること。
今、私が受けている治療は、たくさんの先輩たちのエネルギーでできているんだ…と思ったら、ありがたくてたまらなくなった。
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