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イケイケ・キラキラ男子達がアルゼンチンへやってきた! ~その①~

外出禁止令が出て、街はすっかり変わってしまった。
毎日のように、激しいアルゼンチンのバスのガタガタ音や、渋滞に苛立つクラクション、日常茶飯事だったデモの騒音で悩まされていた私の部屋へ届くのはのどかな休日のような音達だけだ。

週に一回だけの買い物に、スーパーや野菜屋さんに行くことだけが外界との接触となると、想い出を食べて生きていくことになるのだけど、その中でひときわ新しく、有り難い想い出が、この真夏(日本の真冬)にやってきた、イケイケ・キラキラ東京男子達とのアルゼンチンでの日々である。

話が飛び込んできたのは昨年末。常に私に情報が届くのは一番最後。
とあるプロジェクトを始めたいというだけで、ブエノスアイレスから日帰りもできないような、辺鄙な場所にある、私も知らないような地方にある精肉加工工場に行きたいだの、メンドーサやパタゴニア(地方都市)含め、大使館おススメの牧場・レストラン・ワイナリーに行きたいだの、数週間のスケジュールに詰め込むには、「アルゼンチンって、日本の何倍もの国土って知ってる!?」っと突っ込みたくなるくらいの盛り盛りプラン…。

「冗談よね…」と疑うしかない。全くもって信用ならない。
しかも、直前過ぎないか?
普通、こういうことって日本人なら数カ月前とかから計画するんじゃないっけ?(お前らアルゼンチン人か!?と、心の中で突っ込みつつ。)
しかも、私は一月後半丸々彼等と過ごすことになるらしい…。
仕事としては助かるけれども、私が彼等に本当にブエノスアイレスで会うまで思っていたのは…、
「この人達、本当にくるのかな?」(笑)。

しかし、彼等は本当に現われたのである。
しかも、私の“苦手”イメージしかなかった、イケイケ・キラキラ東京男子の偏見を完全に覆すくらいのエネルギーと情熱と ”カッコよさ” を持って。

本当に楽しかった彼等との数週間。
「夢に向かって、情熱的にひたすら走ってる人って、本当に人を巻き込んで、どんどん夢を叶えていくんだな。」と、去年私がやったそれを、逆に私に見せてくれた。しかも、もっと壮大なスケールで。

基本、男友達とわいわいやる、なんてことが皆無だった私としては、数週間、毎日、しかもイケイケ・キラキラ東京男子達と過ごすというのは、「男の子」ってこういう生き物なのかぁ…。という発見があって非常に面白かったのである。

時間もあることだし、彼等との旅を、彼等から学んだことを、彼等が見せてくれた「男の子」というものの可愛らしさ・素敵さを、少しずつ綴っていってみようと思う。

彼等のプランはどうなっているだろう…。
この騒動で少しストップせざるを得ないと思う。でも、きっと彼等ならいつかやってのけると信じている。

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