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「~んです」の話

職場のFBに書いたものです。初中級、N4くらいの学習者を対象と考えています。

みなさん、ここはまだ寒いけど、春です! 4月から新しくクラスが始まります。友達できるかな?
前回まで、会話の日本語の話をしてきました。
今回も会話ですが、ちょっとちがう話にします。
 
先週末、小樽(おたる)に行ってきた留学生が話しています。小樽は札幌のとなりの、とてもきれいなところです。
「土曜日、小樽に行きました。運河(うんが)を見ました。とてもきれいでした。昼ごはんはすしを食べました。とてもおいしかったです。天狗山(てんぐやま)に行きました。きれいでした。でも、シマリスが見られませんでした。残念でした。」
 
たくさん話しましたね! とてもいいです。
でも、もっと上手に話すことができます。
①テ形を使って文を長くしてみましょう。
②「まず」「そして」「それから」など、接続詞(せつぞくし)を使ってみましょう。
「土曜日、小樽に行って、まず、運河を見ました。とてもきれいでした。昼ごはんはすしを食べました。とてもおいしかったです。それから、天狗山に行きました。きれいでしたが、シマリスが見られなくて、残念でした。」
 
おっ、かっこいい!
では次。会話の中でよく使うアレを使ってみましょう。
「天狗山に行きました。きれいだったんですが、シマリスが見られなくて、残念でした。」
 
次回、みなさんも文法はよく知っている(はずの)「~んですが、」「~んですけど」をもっと使ってみましょう。

「パブリックドメインQ:著作権フリー画像素材集」 https://publicdomainq.net/chipmunk-squirrel-animal-0045427/

みなさん、こんにちは! 北海道にもほんとうの春が来ました! 待っていました…
前回はシマリスの写真を見てもらいました。かわいいですね。
 
「シマリスが見たいです。どこで見られますか。」
こういうときも、「~んです」を使って言うことができます。
「シマリスが見たいんですが、どこで見られますか。」「シマリスが見たいんですけど、どこで見られますか。」
 
どうして「が」? 「けど」? 
 
「シマリスが見たいです。どこで見られますか。」この文に「が」「けど」はありません。
でも、人に聞いたりお願いしたりするときは、「~んですが(けど)、…か」と言います。
「シマリスが見たいです。でも、どこで見られるかわかりません。どこで見られますか。」ということです。
 
これはとても便利です。
「天狗山(てんぐやま)のロープウェイに乗りたいんですが、いくらかかりますか。」
「小樽(おたる)へ行きたいんですが、バスとJRと、どちらがいいですか。」
「北海道の動物のことをもっと知りたいんですが、教えてもらえませんか。」
どんどん聞いてください!
 

天狗山入口

みなさん、こんにちは! このごろは、北海道も6月は天気の悪い日が多いです。
天気のいい日は出かけたいですね。
 
「小樽(おたる)に行って、運河(うんが)を見ました。とてもきれいでした。」最初に勉強しました。
これも、「~んですが、」を使って言うことができます。
「小樽に行って、運河を見たんですが、とてもきれいでした。」
「小樽に行って、運河を見たんですけど、とてもきれいでした。」
 
どうして「が」? 「けど」?
「小樽に行って、運河を見ました。とてもきれいでした。」この文に「が」「けど」はありません。
この「が」や「けど」で、話す人は、聞いている人に「まだ話は終わりませんよ、続きますよ」と知らせます。
聞いている人は「が」や「けど」があると(まだ話が続くんですね)とわかります。
 
「小樽に行って、運河を見ましたが、とてもきれいでした」といってもいいです。文法は正しいです。
でも、「んです」は「話したい、説明したい」気持ちを伝えますから、これも使ったほうがいいです。
 
「天狗山にのぼって、シマリスを見たんですが、とてもかわいかったです。」
みなさんも休みの日のことをこのように言ってみてください。

小樽運河


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