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転勤妻の働き方って難しい。主婦のキャリアとは。

結婚して大阪に6年。
それから長野に2年、今は兵庫に住んでいます。
全国転勤する夫に合わせて、地元を離れ夫について来た結婚生活。
幸い友人もでき各地でプライベートは充実していましたが、キャリアを積み重ねることはほぼ出来ません。

いや、どうにかすれば出来るかもしれません。
全国には転勤妻としてキャリアを重ねておられる方も多くいらっしゃるはずだからです。

しかし、生粋のぐうたらで体力が削られないぎりぎりで生きてきたい私には、転勤先で馴染むだけでも精一杯。
とりあえず衣食住は頑張る。
それ以外のキャリアや社会的な立場など、生活の基盤以上のことをこなす体力や精神力は持ち合わせていません。


直近の長野では週3日働くパートで勤務でした。
そこの環境は恵まれており、パートにも関わらず多様な業務をしておりました。
たまに東京出張で都会の洗練された風を浴びながら、長野では自然を享受する生活。

お店はほぼ友人と二人で営業していました。
長野の生活は、友人と二人三脚で歩んだ二年間でもあります。
そんな友人は、私が離れることになったため店長に任命され新しいパートさんたちを指揮する立場になりました。

正直、めちゃくちゃ羨ましい。

友人からすると「ふざけるな」と思うと思うけど(二人でずっと居たかったしね)、転勤妻の私は責任ある立場になることはないんだろうな。。。
そう実感した出来事でした。

夫の転勤について行く=自分のキャリアより家族を優先

そんな方程式が頭の中をよぎります。

「旦那さんと色んな所に住めていいよね」
「旦那さんがいるからパートで働けていいよね」
「子供がいないから夫婦でお出かけできるね」
誰に言われたわけでもないのに、自分の声に押しつぶされそうになります。

多分、生理中なのでネガティブなだけだと思いますが。。。笑


でも今回の長野→神戸の転勤を経て、自己理解も増えました。
それは、私の人生は受け身であるということ。
当たり前ですが、長野に行くことも、神戸に帰ることも全て私の意志ではありません。
(厳密に言えば、夫の会社の決定なので夫の意志ですらありませんが。)

しかし住む場所すら自分で決定していないのに、不思議なことに運命は全ていい方向に流れています。
住む家も、働く環境も全てにおいてです。

なーんだ。
人生の舵取りはしなくても人生それなりに楽しめるんだ。
与えられた環境でどうやって生きて行くかは、その時の自分の心身が健康であれば問題ないんじゃん。
お金とかキャリアとか、確かに肩書きは何も残らないし積み上がらないけど、37年生きてきた人生経験は消えないじゃん。
資格もないし頭もそんなに良くないけど、私らしく生きて来た人生は然るべき場所で役に立つでしょう!
…なーんだ、悩んで損した!

ポジティブな時がほとんどです。笑


長野では憧れの70歳の女性にも出会いました。
私もあんな70歳になりたい。
将来の夢です。

その女性は白髪ボブでイッセイミヤケやプラダの服をおしゃれに着こなすマダム。
「白内障の手術をしたらね、視力も回復して裸眼で生活できるようになったの。でもね、おかげで目元のしわが隠せなくなって本当に困ったわぁ。」
大阪出身で会話がチャーミングなのです。

その方もご主人様の転勤で大阪→東京に住まわれてます。
伺うと、お子さんを育てる過程で、転職を繰り返しPTAなど色々な役職をされて来たそうです。
「人生にはねその時その時にね、タイミングがあるのよ。」
…あぁ、そうなのか。
私もそのタイミングをうまいこと掴んでいける人でありたいな。


結婚して夫と暮らすようになってから、私の人生は好転しだしました。
それは夫の転勤について来た7年間でもあります。

転勤族の妻。
きっと一人ずつ人生も価値観も違うだろうけど、ひとまず37歳のかおりは夫の舵のもと楽しく生きていこうと思っています。

それには心身の健康が第一なので、美味しいものでも食べて温泉に浸かって海をボーと眺める一ヶ月にしようと思っています!笑

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気ままなかおり
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