見出し画像

【相談室】フォローアップミルクは必要ですか?

今回は、
お母さんからのご質問に
お答えしていきたいと思います。

《相談内容》
1歳4か月
「離乳食は
3食よく食べています。

卒乳し、
ミルクを1日数回
飲ませています。
牛乳はほとんど与えていません。

ミルクの種類について、
鉄分の多く含まれている
フォローアップミルクを
飲ませるべきでしょうか?」

今までのミルクを
使い続ければいいのか…
フォローアップミルクに
替えるべきなのか…

きっと、
同じ悩みをもつママも
たくさんいると思います。

では、
フォローアップミルクについて
お話していきたいと思います。

1.赤ちゃんの栄養について

赤ちゃんは、
妊娠後期になると、
子宮の中でママから
たくさんの鉄分をもらって
生まれてきます。

そして、
その鉄分(貯蔵鉄)を利用して
成長していきます。

しかし、
生後4か月頃になると
徐々に鉄が不足
しはじめ、
6か月頃には底をついてしまいます。

さらに、
栄養満点の母乳には
鉄分はほとんど含まれていません。

さて、
鉄不足になっている赤ちゃんに
どう対応してあげたらいいのでしょうか?

2.フォローアップミルクとは

離乳食が進んでくると、
『牛乳』という手段が
ミルクの代わりになるという
発想も出てくると思います。

しかし、
牛乳は色んな栄養素を
含んでいるのですが、
鉄の含有量は少ないのです。

そこで、
誕生したのが
『フォローアップミルク』です。

フォローアップミルクの特徴は
鉄分や鉄の吸収をよくする
ビタミンCが添加されていることです。

鉄分の量としては
ミルクよりも多く、
お値段もミルクより安価です。

しかし、
ミルクとは違い、
亜鉛や銅が含まれていません。

亜鉛が不足すると、
皮膚炎や味覚障害、発育障害を
起こす可能性が高くなります。

つまり、

栄養のバランスは大切

ここまでをまとめると、

フォローアップミルクは
牛乳の代替品であり、
ミルクの代替品ではない

不足している栄養を
どのように補っていくのか?

それは、
鉄分を補給するのを
ミルクから摂取するのではなく
食事で摂取するといいのです。

発想の転換が大切なのです。

3.離乳食の進め方

では、
どのように食事で
鉄分を摂取していけばよいのでしょうか?

それは、

生後6か月頃から
牛や豚の赤身肉を与える

ここで、
「えっ?
6か月でもう赤身肉を
デビューさせるの?」
とびっくりするかもしれません。

最近、
『補完食』という考え方が
広まってきています。

離乳食は
母乳を卒業して食事で栄養を摂る
というようなイメージの単語ですが、
母乳はあげてていいのです。

むしろ、
大切なのは
母乳やミルクで不足する
栄養を補う食事をする
ことなのです。

それが、
『補完食』なのです。

私がおすすめする
『補完食』について書かれた本を
紹介します。

今回の記事も、
この本を参考に書かせてもらっています。

ぜひ、
みなさんに読んでいただきたい
おすすめの一冊です。

相談者さんのママへの回答は
「フォローアップミルクに
替える必要はありませんよ。
牛や豚の赤身肉を
食事に取り入れるように
してみてくださいね。」

離乳食については、
私自身も実際に経験して
たくさん悩んだ育児の一つです。

今後、
離乳食(補完食)についても
記事を書こうと思いますので
少々お待ちくださいね。


この記事が参加している募集

子どもに教えられたこと

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?