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【相談室】赤ちゃんの睡眠時間が短いです

今日は、
お母さんからのご相談に
お答えしていきたいと思います。

《相談内容》
生後3か月
「赤ちゃんが日中あまり寝てくれません。
寝かしつけをしないと5~6時間くらい起きたままです。
夜は寝てくれます。
1日の睡眠時間が足りていないと思うのですが
どうしたらよいですか?」

赤ちゃんの変化を
しっかりと感じ取り
お母さんはどうにかしようと
頑張って寝かしつけをしておられたのですね。

日中ということで、
お母さんは家事もしながら
赤ちゃんも寝かしつけて
本当に頑張られていたのだと思います。

1.新生児の睡眠

新生児ちゃんは、
「おなかが空いた」
「おむつが濡れて気持ち悪い」
このような気持ちになった時には
目を覚まし、泣いて自分の気持ちを伝えます。

そして、
欲求が満たされるとまた寝ます。

1日の睡眠時間は
合計16時間前後と言われています。

2.生後3か月の睡眠

では、生後3か月頃になると
赤ちゃんの睡眠はどうなるでしょう。

少しずつ起きている時間が長くなり
睡眠のリズムが安定してくるようになります。

1日の睡眠時間は
合計14時間前後と言われています。

その原因は
赤ちゃんの体の発達と関係があります。

結論からいうと、

メラトニンを産生するリズムが確立するため

メラトニンは、
【睡眠ホルモン】とも呼ばれます。
日中に光を浴びるとメラトニンは分泌されず
暗い夜になるとメラトニンは分泌されます。

このような体の仕組みがあるので
私たちは、日中は起きて夜は寝る…
というリズムの中で生きています。

このメラトニンは、
脳の松果体という場所で産生されています。
生後3か月頃に、この松果体の働きを獲得します。

相談者さんの赤ちゃんは
まさに松果体がしっかり働き始めた時期なのです。

3.目安の睡眠時間より短いのは大丈夫?

では、本題に戻りましょう。

生後の時期によって
目安の睡眠時間はあります。

注意してほしいのは、
あくまで【目安】であって正解ではないのです。

例えば…
大人で考えてみましょう。
大人の平均的な睡眠時間は6時間前後です。

毎日5時間寝れば大丈夫な人…
毎日8時間寝ないと次の日に支障が出る人…
色んな人がいますよね。

5時間睡眠の人に、
「あと1時間寝ましょう」
8時間睡眠の人に、
「2時間早く起きましょう」

こんな風に決められたら
みなさんはどうでしょうか?

「自分のペースで寝かせて」と思いますよね。

赤ちゃんも同じです。
寝ることが何よりも好き…
周りが気になるからもうちょっと起きていたい…
色んなペースの赤ちゃんがいるのです。

つまり、

時間で決めるのではなく
赤ちゃんのペースで寝かせてあげる

これが、とても大事だと思います。

赤ちゃんが眠そうにしていたら、
そっと眠れるか様子を見るでもいい。
抱っこして眠れる環境をつくるでもいい。

要するに、

お母さんは、赤ちゃんの睡眠時間を考えなくていい

お母さんは毎日
やることがたくさんあります。
「あれもしなきゃ」
「これもしなきゃ」
やることはすぐにたくさん思いつくのですが、
やらないことはなかなか思いつきません

ぜひ、
やらないことを一つでも増やしてみてください。
育児が少しずつ楽になっていきますよ~。

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