化粧品企画開発日記vol.2 容器を決める
化粧品企画で大切な「容器」
化粧品開発の初期段階で大事になってくるのは”容器”です!
意外かもしれませんが、中身よりも先に容器を決めます。
なぜなら、その容器に合わせて内容物の粘度などの処方の骨格が決まるからです。
例えば、ポンプ式を使いたい場合、粘性が低くてシャバシャバすぎると勢いよく出すぎてこぼれてしまうし、
逆に粘性が高いとポンプからうまく吐出できないからです。
容器は全体スケジュールを左右する
また、容器は発注から時間がかかるということもあります。
コロナ禍の現代では、とにかくポンプ容器不足問題が起きました💦アルコール除菌アイテムが多発したからですね...
容器は在庫が2ヶ月以上。
色を付けたりするならば2ヶ月半以上が最低で、
ポンプ容器にしたり、在庫がないものだったり様々な条件で3ヶ月、4.5ヶ月など納期が変わってきます。
発売予定時期によってはこだわりの容器形状を諦める必要も出てきます。
Point1:容器は全体スケジュールを決める重要な要素
容器は商品価格や原材料を左右する
また、容器によって原料価格を調整する必要があります。
例えば、「原価30%にしたい」と思った場合、
容器が10%を占めてしまえば原料は20%以下に抑えなければいけません。
その場合、オイルを高価な植物油ではなく安価な鉱物油にしよう、とか(決して鉱物油の悪口ではない)
オイルは植物油マストだから訴求成分(ベース成分に加える機能性成分など)の価格を下げようとか。
訴求成分(ベース成分に加える機能性成分など)の価格を下げようとか。
※この辺は処方ポリシーの回にて
様々な調整が行われます。
その影で、経営戦略も同時に進んでいます💦
(販売価格と原価、広告費や諸経費などを考え、販売経路や仕掛けなどを考えます)
POINT2:容器は原料を始め様々な価格を決定するためのキーになる
次は、処方ポリシーを決めていきます❗
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