高熱と別れた話

平均体温35℃とかがネガティブを増加させているのかなと39℃近くになって思う。全身が溶けそうで、ゆっくり部屋が回転していたり、部屋が違うところのように感じたり。自分ちのレプリカに住んでいるのではないか、奇妙な感覚。些細なことがどうでも良くなっていく。

やっと熱が下がり、ものもちゃんと食べれるようになり、隔離が終わって健康をかみ締めている。と同時に学期末試験が終わり、夏の終わりと秋の訪れを感じている。
毎年テストが終わると秋になっている。19時前になってやっと空が暗くなっていたのがつい最近のことなのにね。吹く風にもう刺すような暑さは混じっておらず、湿気のない空気にびっくりする。

ちょうど一年前の今頃、寒くなっていく季節の中で、元彼と付き合った。noteの1番最近の投稿がまだ付き合っている時にあげたもので非常に不名誉なのだが、まあともかく1年経った。

私と彼以外の人間が関わってくるので、事情を簡単に説明できないのだけれど、別れてからここ最近までは本当に元彼が憎くて憎くて、そんな馬鹿と付き合っていた私も馬鹿だと思ったし、今でも地獄に落ちろと思っているのは変わりないが。それでも、環境ががらっと変わったのに去年と同じように秋が訪れるから。もう過ぎた事にしようと、そんな私もいたのだと受け止めようという心持ちでいる。


彼のどうにもならない性格を前に何度も苦しんだし、苦しむのが馬鹿馬鹿しいと今なら思う、そんなのに時間を費やしてしまったことも悔やまれる。しかし彼は完全な悪人でもなかった。まあ文字にするとゾッとするけど、笑顔や、付き合って一緒にいる間はあまり不機嫌な姿を見たことは無かった、それを愛した期間もあったんだ……時間が1番の薬というのは本当だ。電車で通り過ぎる青々しい田んぼ、揺れる稲草と夕暮れを見ると、少しだけ、ゆるせる(気がする)。

2月に別れた後、元彼は友達といたが私は1人で、温泉や遊園地に言っている姿を春休み実家に帰省中の時にインスタで見て3週間くらい、気が狂うかと思った。バイトに明け暮れ、体だけは動かしていた。それだけが救いだった。

夏に実家に帰り、過ごしていると突如春休み帰省した時の様子がフラッシュバックして、それで思い出される感情や景色があまりにも暗く、大丈夫だと思っていたけど大丈夫ではなかったのだと思い知らされる。例えば玄関で靴を履く時など、薄暗い外へ、厚着をして出かける記憶はなんだか泣きそうだった。同時に、ここまで回復できて良かったとも。

うちの大学は特殊だから、また同じことを繰り返すのだろう。誰かと付き合って、どっちかの家で半同棲っぽくなり、喧嘩して別れる。今でも元彼に出会ってくれてありがとうなんて1ミリも思わないし、世界で1番不幸になればいいと思ってる。そんな人を増やし続けることになんの意味があるのか、気が遠くなりそうだけど、結局やめられないのだ。気づいたら恋に落ちてるんだし。

(この前クラスのイケメンにLINE送ったけど全然素っ気なくて、恥ずかしいやらクッソーって気分だ だから秋服をたくさん買った)






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