あいらーびゅうべぃーべーえええぇぇぇ

恋が死んだ。これから育てていくはずだったのに!まだ単子葉類か双子葉類かもわからないのに!!きれいさっぱり燃えて消えた。さようなら。

結局、予測不可能なこと・突拍子のないことは起こらないのだという気がしてくる。

数か月前の自分の言葉に納得させられるなんてな。そうなのだ。表向きは付き合ってなくとも、もうそんな感じなのだ。あれだけ仲が良かったら。どんなに魅力的(超希望的観測)でも、立ち入れない二人だけの歴史がある。ぽっと出のやつがどうにかなれるはずがない。

だんだん、少しずつ、気になって、それは無意識に日々に織り込まれてゆく。彼の声が耳につくようになる。後姿を探すようになる。髪の毛に香りをつけてみようか。一人で買い物ををしているとき、彼も同じように料理を作るのだろうかとふと考える。ちょーープラトニック・ラブですが。すれることはいつでもできる。スーパーで思い出したらそれは本気の恋なのだ。好ましいなと思う感情を久しぶりに抱いたの!!!!ああ尊敬できるなって思ったの。考え方が好きで。これから、って時だった。

彼に注意を傾けていくにつれて、彼女も目に付くようになった。彼の名前を呼ぶ声はいつも少し名残惜しそうで、でも本当に気を許した笑顔で話している。ほんのちょっとだけ、泣きそうになってしまった。彼がちゃんとした答えをくれないだけで、本当は付き合いたいと思っているよね。大切な存在だよね。上手く言い出せなくてもどかしいよね。彼女の悩みをとてもよく聞ける気がする。聞いたらおわりだけど。

やめておいた方がいいんじゃないというアドバイスはすごく客観的なものだったし納得できる理由で納得したので、初めはあーあってくらいだった。失恋は唐突に降ってきた。今日の夕食はシチューで、味が出るだろうと入れたマイタケのせいで褐色になってしまった。私、悲しかったんだ。もっと仲良くなりたかったんだ。褐色シチューを混ぜるおたまを持った自分の手をぼんやり見つめながら、すんと心に落ちてきた気持ちに正直になることにした。あーあ。手に入らないってこれだけもどかしい。悲しい。

晴れの日が多くて、最近それだけが救い。

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