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一生一曲

最近した会話で盛り上がったテーマと、わたし自身の答えについて。

「一生に一曲しか聴けないとしたら、どのアーティストのなんて曲?」というシンプルな質問なのだが、これがめちゃくちゃ盛り上がった。

経験に基づいた理由や未来を見据えた理由、単純にメロディが好き、など理由はさまざまで、答えるひとによって選ぶ曲もその理由も様々であるところが面白い。

というか、たぶん30分話したくらいじゃ答えは出ない。

嬉しいときも、悲しいときも、健やかなるときも、病めるときも、ひとりのときも、愛するひとといるときも、死ぬまでたった一曲しか聴けないとしたら。

みなさんの「一生一曲」って、なんですか?

わたしの一生一曲

わたしの一生一曲は奥田民生さんの『イージュー★ライダー』で決まっている。これはもう10年以上かけて出した答えなのでとりあえず今のところは覆らない。

ではなぜイージュー★ライダーなのか。

以前ロッキングオンの記事でも書かれていたけれど、奥田民生さんがこの曲を書いたのは30歳のときらしい。

30歳??!!

とても驚いた。こんなに自由気ままな雰囲気の、青春を歌った曲なのに。

でも、よく考えると納得する。

わたしが一生一曲にイージュー★ライダーを選ぶ理由はほかでもない、以下の歌詞にあるからだ。

気持ちのよい汗を けして枯れない涙を
幅広い心を くだらないアイデアを
軽く笑えるユーモアを うまくやり抜く賢さを
眠らない体を すべて欲しがる欲望を

1番の自由と青春を歌ったサビとは少し違う、だけど生きていく上でとても大事なことが並べられたこの歌詞に、わたしは10年以上グッときているのだ。

幅広い心
くだらないアイデア
軽く笑えるユーモア
うまくやり抜く賢さ

ちょっと気が抜けたようにも感じるけれど、楽しく生きていく上で大事なものって、結局こういうことだ。20代、ましてや10代のキラッキラな青春時代にはわからないことなのかもしれない。

奥田民生さんはこの曲を聴いたひとに、青春時代の素晴らしさ、そしてそれが終わったあとも、人生は楽しく素晴らしいということを伝えたかったのではないだろうか。少なくともわたしはそう感じていて、18歳のときにイージュー★ライダーを初めてきちんと聴いて以来、この2番のサビを自分の生きる指標としているのだ。

恥ずかしい話だけど、学生時代は歌詞をTwitterのプロフィール文に書き込んでいて、4年間そうしていても飽きなかったので、本当に好きなんだと思う。好きというか、飽きないというか。

話は逸れましたが、ぜひ、理由と合わせてみなさんの「一生一曲」を教えてください。このテーマだけで一晩くらいは余裕で語り明かせると思うんだけど、どうでしょう。

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