見出し画像

記憶に残るもの ②

お盆も後半、いつもと変わらない休日を過ごしています。

前の記事

で、「続きは明日にでも・・・」と書きながら、ちょっと横道にそれてしまっていました。前回の続きになります。

先生とお話をしながら、子どもたちとのやりとりや、始めたときのことを思い出したりしてるうちに、そもそもどうして「読み聞かせの会」を始めたのかも思い出してきました・・・

「読み聞かせの会」は通っていた児童館の当時の指導員の先生からの「やってみない?」の一声がきっかけでした。

思い出すと長女と二人の昼間の時間、退屈はしていないものの、社会に誰かと何かでつながっていたかったように思います。「子どもとの時間は限られたものだから、子育てを楽しもう!」と親子での時間はそれなりに忙しく、毎日充実はしていました。けれど、どこか、ちょっとだけモヤモヤがあって・・・

そんなときだったので、「自分の子どもも一緒に、ほかの子と楽しめる時間をつくることができるかも!」と一つ返事でお受けしました。

「読み聞かせ」することには不安はなく、それでも一人では何かのときに困るかなと思っていたときに、彼女に出合いました。2人で聴きにいった読み聞かせの講座で出会った講師の先生に魅せられ、どんな「読み聞かせの会」をしていくのか相談してから始めたのでした。

「お話を共有して、心を楽しませる」

それが、2人できめた読み聞かせの会を始める目的でした。「心を楽しませる」というのは創造の世界を広げて、ワクワクしたり、嬉しくなったり、あったかくなったり・・・そんな自然な感情が自然にわいてくることで、意図的な言葉や、他者や自分を貶めて笑いをとったりするようなこととは区別していました。

彼女は当時小児科の看護師さんをしていて、病棟内で入院している子どもたちに「お話の会」を始めていました。だからでしょうか、子どもの内面に対してとても繊細でした。

どうして「読み聞かせの会」を始めたのか、は、「他の人と一緒に参加している子どもたちの心が楽しくなるようにしたいから」。主は子ども自身の感じ方・・・そんなことを言っていたことを思い出しました。

それがちゃんとできていたかはわかりません。彼女も私も引っ越し、事情があって2人の活動はできなくなりました。一時期は10人以上で活動していたときもありましたが、人数が多いと、それぞれの考え方も事情も違って、みんながみんな、同じようにとはいかなくなり、新しい人(メンバー)はそれぞれの思いもあって・・・コロナのこともあっての今回の話し合いになりました。

記憶に残るもの・・・自分のこととして思い返してみると、他の人からでなくて、自分の気持ちが大きく揺れたときかなと思います。五感を通して思ったこともそう。小さいなころに食べたソフトクリームがおいしかったのは、その触感(少しまわりか硬くて、唇にあたるとカクっていう感じ)まで思い出せるし、そのソフトクリームを食べたときの状況まで思い出せます。

無理やりしてもらったことは楽しくないし、他の人が嫌そうなことで楽しい気持ちにはなれません。もしかしたら、無理やりで新しい知見が広がって楽しくなることがあるかもしれませんけど、小さな子どもにはそれはまだないと思います。

自分が楽しいと思えることを受け入れてくれる誰かと、一緒に共有できる空間があること・・・これって家族の時間でもあるんじゃないかと思います。

自分の心が楽しいと感じれるのは、他の誰か(もちろんそれが自分の好きな人ならとてもハッピー!)と何かをしたり、時間を共有すること。そんな時間(記憶)を持っていれば、1人の時間があっても頑張れるエネルギーになる。

子どもが「お母さんと一緒にしたい!」と言ってきたら、可能な限りは受け止めてあげてほしいと思います。受け入れてもらえたという気持ちは安心感になります。夕飯作りの忙しい時でもちょっとだけでも相手ができれば・・・タイミングを外してしまうと、後からのフォローも大変です。もちろん無理なら正直に話すことも。

「ボードゲーム、僕はお母さんと一緒にしたかった・・・」って言われたの。こんなに必要にされるなんて、私たちって幸せだよね。

思い出した彼女の言葉です。

この言葉も私の記憶に残っています。子どもが一緒にいたい・何かしたいなんて言ってくるのは本当に短い間なんです・・・



子育ては社会とともに変化しています。私も上の子と下の子のときとでは、その違いをずいぶん感じました。

今気になっていることは、子どもたちが乳幼児からデジタル生活にどっぷりつかっていること。2歳児のお母さんが「ごはん前なのにYouTubeをみるのをやめない」と困った話をしていましたが、乳幼児期のデジタルには周りの大人が気をつけないと、弊害が大きすぎます。

アメリカでは「テックフリー教育」にも関心が寄せられています。子ども時代はその人の土台作りの時。周りの大人はそのことをちゃんと知っておいてほしいと思います。


なんだかまとまりが悪いですが・・・2学期から初心に戻ってまた1人から読み聞かせは続けることになりました。

コロナの終息が待ち遠しいです。









最後まで読んでくださってありがとうございます。文章にするのに時間がかかりすぎて、定型でなく、不定期になるかと思いますが、読んでいただけると励みになります ♪