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ドイツの幼稚園に入れたらこんなことがありました⑤

今回は、転園後のエピソードを書きたいと思います。

大きなテーマとしては「人種差別」についての内容です。センシティブな内容でもあるので、後半は有料記事とさせていただいています。私も気をつけて表現したいと思います。

ちなみに、私の娘が差別されたという話ではありません。娘は園で唯一のアジア人でしたが、幸いにもお友達関係でのトラブルなどはありませんでした。

幼稚園のエピソードの前に、私自身の話を少ししたいと思います。あまり思い出したくないことですが、ドイツ滞在中にアジア人ということだけで嫌な思いをしたことは何度かあります。

日本にいると、日常生活で自分が差別される対象になることはほとんどないと思います。もちろん日本でも、意味わからず罵声を浴びせてくるような人もたまにいますが、それはアジア人だから、日本人だから、という理由ではないと思います。

思い出せる中で、1番古い嫌な体験は、大学生の時にドイツに旅行で行った際のことです。電車の中のボックス席に友達と座っていたのですが、出発間際、窓越しに男の子がドンドンと窓を叩いてきました。私たちが振り向くと、その子は窓に唾を吐きかけました。

突然のことで驚きました。そして自分と何も関わりのない相手から、一方的に悪意のある行為をされ、

「これが差別というものか」

と思いました。

しかも、それが少年たちによってされたということがさらにショックでした。遊び半分からかってやろうということだったと思うのですが、子供のうちからもう差別意識を持たされていること、それが現実なんだなと思いました。

その後、娘を連れてドイツで生活していた間にも、道で何度か見知らぬ人から「外国人め」、と罵声を浴びせられることもありました。そういう時は完全無視、反応しないことが1番だと思います。嫌な思いはしますが、刺激すると本当に何をされるか分かりません。

そのため、駅や電車の中では、周りにどんな人がいるのか常に気をつけて見ていました。

また、コロナが流行り出した当時、まだアジアの問題だった時は、道で電話をしていた男性とすれ違う時、「コロナが来た」ということを言われました。
私もコロナに怯えていたので、えっコロナ?とビックリしましたが、あれは自分に対して言っていたのだな、と少しして思いました。

また、その当時、風邪とは関係ない病院で、女性とすれ違う時にあからさまに避けられたこともありました。

周りの日本人のお友達も多かれ少なかれ、皆アジア人というだけで、何かしらの嫌な体験をしたことがあると言っていました。

その中には、幼稚園で送り迎えの際、挨拶しても、必ず無視する保護者がいる、と言っていた人もいました。

非常に残念ですが、人種の違いで差別する人はいます。また、外国人を嫌う人もいます。これは事実です。。

差別は良くない、差別意識を持つのはやめようと教育されてもなお、家庭ごとの価値観、教育の違いで差別をする人は出てきてしまいます。

今日はその一例をこれから書きたいと思います。
話が戻って、幼稚園での出来事です。 


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