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ドイツの幼稚園に入れたらこんなことがありました③

前の記事では、娘の慣らし保育や園でのお昼寝のことについて書きました。

今回は、園でのトラブルについて書きたいと思います。これは、私たちが転園を考えるきっかけにもなった出来事です。

ちなみに、娘が怪我をするとか、他の園児とのトラブルではありません。

娘も3歳になり、時々登園時に泣いてしまうこともまだありましたが、おおむね園でも楽しく遊んでいました。異年齢保育のため、同い年のお友達だけでなく、少し上のお姉ちゃんお兄ちゃんと遊ぶのも楽しかったようです。

そんな中、一つ気になることがありました。

元々保育士さんの数が足りていなかったため、園を運営している会社から、新しい先生や研修生が採用されて、次々と園に来ていたのですが、


どの人も長く続かないのです。


当時は、娘の園だけでなく、たくさんの園で保育士不足だと聞いていたので、こんな状況だけど仕方ないのかな、と思っていました。

しかし、ついに娘の慣らし保育を担当してくれたベテランの先生までが、園を去ると連絡が来た時、これは少し事情が違うのかもと思いました。

この先生が最後の日には、私も悲しくなってしまい、感謝を伝えると同時に、不安な気持ちになりました。

その後、新たに若い先生が来ました。この先生は正式な保育士として園で働くのが初めてで、とてもモチベーションが高く、毎日子供たちと楽しそうに接していました。

しかし、数ヶ月もすると、廊下ですれ違って挨拶しても、表情は暗く、全く別人のようでした。
そして、その後この先生も園を去ると連絡が来たのです。

詳しい事情は知らされませんでしたが、どうやら

園長先生との関係性に問題がある

ようでした。

そして、ここまで何人もの保育士さんが辞めていったことで、ついに運営会社が園長先生の管理能力に疑問を感じたようです。話し合いの結果、園長先生にその立場から身を引いてもらうことが決定しました。

しかし、それ以降

園長先生との連絡が一切取れなくなってしまった

と連絡がありました。

保護者代表の親御さんが、状況を詳しくメールしてくれました。運営会社、他の保育士さん、保護者が連絡しても、誰も園長先生には連絡がつかなかったとのことでした。

園長という責任のある立場の人が、身勝手な行動を取ったまま園を去った、ということが信じられませんでした。
そして残った保育士さんの1人が、代理で園長になることが決まりました。

この騒動の間は、保育士さんの数も足らないので、緊急保育が必要な人だけ園に子供を預ける、またはできるだけ早く迎えに行くなど保護者も協力して、園をどうにか運営できるようにしていました。私も先生が足りない時は、お手伝いに行ったりもしました。

この園に入園してから、他の保護者の方も優しく、娘もお友達と楽しく遊べていたので、その面では良い園だと思っていました。しかし、少し先のことを考えると、この小規模な園から、日本に帰国して日本の小学校に入学となると、違いがありすぎて娘には負担が大きいかなと思っていました。いずれはどこかのタイミングで転園ということも元々考えてはいました。

そして、園がこのような状況になってしまい、仲の良かったお友達も他へ転園すると聞いたりして、私たちも真剣に転園について考えるようになりました。

結果的に、娘が4歳の時に、大きな園に転園させました。この時は、慣らし保育も2週間ほどで終了し、娘は新しく仲の良いお友達もでき、その後も楽しく生活していました。

転園後、前の園に残った保護者とも会う機会があり、その親御さんから、今は園の運営が上手くいっていることを聞きました。


娘が私から離れて、ドイツ語だけの環境で過ごせるようになるまで、たくさんの保育士さんが娘のお世話をしてくれました。最初の園にも本当に感謝しています。


しかし、保育士さんの働く環境、人間関係が上手く行っていないと、やはり子供たちの保育にも少なからず影響があると思います。何か気になることがあれば、転園という選択肢を検討することももちろんありだと思います。

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