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未経験ライターは署名記事にこだわるといい

未経験でライターになりました!と宣言しているツイートに出会うことが多い。この仕事のいいところは、名乗ればその日からライターになれてしまうことだ。
実際に私もそうだったし、なることと続けることは全く別物なので、やりたいと思うなら、どんどん挑戦したほうが後悔は少ないはず。
いいぞ、いいぞ!そういう勢い大好き!と内心思ってる。

ただ、未経験で人脈もないとなると最初の仕事を作るのは結構難しい。
いくらクラウドソーシングがあっても、こうもみんなが情報発信に精を出すようになっては、ある程度納得できる報酬がいただける仕事にありつくまでは、結構ハードな道のりなのかもしれないと察している。

私がライターになると決めてからまずやったのは、片っ端からいろんな案件に応募することだった。当時は今のように大きなマッチングサイトはなくて、SOHO専用の掲示板で仕事を探した。最初の仕事は、400字の文章を1文字1円で書くというものだった気がする。

1文字1円なんて、高単価!!って感じる人もいるかも。
そのくらい、今はちょっとひどい感じの単価もゴロゴロしているから。
それでも私は、その仕事をやり終えてこう思ってしまった。
「無理ーーー!!!」って。
作業の途中から気づいてた。
これはライターとしての活動にはつながらないやつだと・・・。
今でいう、アフィリエイトブログの執筆代行ですね、多分。
こういう案件を無闇に否定したくないけど、副業ではなく本業として仕事をしていくなら、あまりに効率が悪すぎる上に、客観的な実績として認めてもらえない。

私が目指したかったのは副業ライターではなく、本業としてライターで食べられるようになることだったので、そこからは片っ端から応募するのをやめ、とにかく編集プロダクションや広告代理店など、出版関係の案件だけを選んで応募することにした。

その後、都内で編集プロダクションを経営する方が採用してくださり、私は割と早い段階で署名入りの連載コラムをWebで書かせていただけることになった。
そこでは、複数のWebメディアでコラムを書いたりブックライティングをしたりと、「こんなお仕事をしてきました」と第三者に堂々と見せられる実績を与えてもらえた。(本当にありがとうございます!!)

1本の署名記事で、わらしべ長者化を目指す

未経験で発車してしまった私のような人がいるなら、まずは自分の名前がきっちり入る署名記事の仕事を獲得することにこだわって欲しい。
(また後日改めて書こうと思うけど、署名記事の名前はできれば実名か、ペンネームでも人の名前ぽいやつで活動した方が、後々自分が助かると思う。)

どんなに無記名記事を書いたって、1本の署名記事には敵わない。
経験が浅ければ、なおさらだ。
自分は自分が思う以上に信頼されていないと自覚することが大事。
ずっと継続して仕事をくれているクライアントが突然いなくなったら、あなたがライターとして仕事をしてきたことを客観的に証明してくれるのは、署名記事しかない。

私は今、企業のWebサイトの文章作成を主にしているので、成果物には一切私の名前は載っていない。だからそれらをポートフォリオとして見せることはほとんどない。提示を求められる時は、やはり過去の署名記事が役に立っている。
実際、ポートフォリオ見せてくれと言われることは随分減ったけど、それは単にライターとしての活動歴が長くなったせいもあるだろう。実績だけでなく関わってきた時間も信頼に結びつくんだなと、感じることも増えた。

ただ、ライターとしてスタートしたばかりの時に、時間が信頼になると言ったって仕方ない。だから、1本でいいから署名記事を書いて欲しい。未経験だからと臆さずに、「書かせてください」と言っていけばいいと思う。

バズらなくても、シェアされていなくても、署名記事は強い。
1本でも書ければ、それを元に新しい仕事を探せる。そうやって徐々に経験を増やしていこう。わらしべ長者のように。



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