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ようやく再開「ロンドンナショナルギャラリー展」

やっと、やっとー、やーーっと、再開。

6/18~21までが前売り券持ってる人のみの日だったので、

ここぞとばかりに、いざ参戦!


旅行でいろんな美術館に足を運んでいたけど、
ロンドンナショナルギャラリーは未開の地。

最近、美術鑑賞をもっと有意義なものにするべく、美術の勉強し始めたので、

来日した61点の中で、
個人的に気に入った作品とおすすめポイントをご紹介しようかと思います。サクッとね。



ごちゃごちゃしてても見ごたえあり!受胎告知

カルロ・クリヴェッリ
聖エミディウスを伴う受胎告知
The Annunciation with Saint Emidius
1486年


大天使ガブリエルが、聖霊によってキリストを身籠ったことを処女マリアに伝える様子を描いています。

聖霊によって身籠ったから、いまだマリアは処女なんですね・・・


そして、受胎告知にちなんだモチーフも。

・聖霊:ハト
・水の入った透明な瓶(マリアのいる部屋)
:処女の象徴
・ガブリエル(羽の人)が持つ白ユリ
:同じく処女の象徴

ガブリエルの隣が、タイトルに登場する聖エミディウス。
普通の受胎告知はガブリエル単独らしいのですが、聖エミディウスを伴ってるのはなんとも独創的!


受胎告知と関係ないモチーフも描かれていて、

・クジャク:腐らない=不死の意味
・リンゴ:アダムとイヴの「原罪」
・ウリ:イエスによる「救済」

と、ごちゃごちゃ感が半端ない笑


さらに、街並みが遠近法で精巧に描かれてます!

手前と奥の建物、奥から手前のマリアに光が当たってるところとかすごい!


実際に見ると結構大きい画なんですが、
ずっと見ていても飽きないです

ちなみに207×146.7cmとでかい・・・

ネットや本だけのイメージで行って、

「でっか!!!!」「ちっちゃ!!!」

ってなるのも実際に見るおもしろさ。




母乳がキラキラ

ヤコポ・ティントレット
天の川の起源
The Origin of the Milky Way
1580年


昔の絵画でキラキラなんてみたことなかったので、惹かれた作品。


ゼウス(右男)が母乳を飲ませようとしている赤子は、正妻ヘラとの間にできた子ではありません。
人間界のアンフィトリオン将軍の妻アルクメネを騙し、身籠らせて産ませた子で、ギリシャ神話屈指の英雄ヘラクレスなのです。
(「名画を読むロンドンナショナルギャラリー」から引用)


つまりは自分の夫とその愛人(というか欲望のまま騙した)の子に母乳をせがまれてるシーンってことですね・・・すごいこった。

そしてその子どもが、かの有名なヘラクレス!


でね、この母乳が星みたいにキラキラしてるわけですよ。そこがこの絵が気に入ったポイントでもあるわけですが、背景の空の青とマッチしてすごいかわいいんです!

この母乳が上空に飛び散り、ついには星になって天の川「ミルキーウェイ」の語源になったとも。



ひきつづき、第2弾やります!


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