他人の感想ばっか読んでいたら、自分の感想が消えました

                     終
                   制作・著作
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                    ⓃⒽⓀ  

・・・仕方ない、何か書くか。

発端は、「君たちはどう生きるか」を観たこと

Twitterで「この映画、宮崎駿監督の原液」という感想を読んで興味を持ち、柄にもなく観に行ってみました(自分は宮崎駿監督のファンでも、ジブリのファンでもないけど)

※ストーリーのネタバレはないので安心してね。

鑑賞後

鑑賞後の顔

「よくわからないが・・・何かを観たような気がする・・・言葉にならないが・・・」

よーし、ネットサーフィンだ!!

「・・・せや!他の人の感想文を読んだろ!」

それがすべての始まりだった。

他人の感想に上書きされて、自分の感想が二度と取り出せなくなった

結果、いろいろな人の濃厚な感想文を読むことができました。

長年の宮崎駿監督作品をずっと観てきた人の感想文。

物語の深い意味まで考察する人々。

映画のワンカットに昔のジブリ映画の思いを馳せる方。

いや、すごいな・・・。

自分では全く思いつかなかったようなモノまで、次々と。

それを読んでいるうちに、不思議なことに「あ、自分もこんな感想を思っていた」ような気がしたんです(たった一つ前の行とすでに矛盾している)。

そう、この映画は宮崎駿監督の人生を表したものだったんだ!

・・・おい、お前ジブリ未履修多すぎ人間(ラピュタ、耳をすませば、ポニョ、風立ちぬetc)だっただろ。それでジブリ映画を語るな。

書くとアホみたいですが、事実起きてしまったことなんです。

そして今思い出そうとしても、もう映画鑑賞中や直後に何を思ったのか、何も出てこなくなってしまったんですね。

他人の感想、意見って面白いけど怖いよねという感想

この1件を受けて、思ったのがこれ。

特に、自分の感想が定まっていない時に見る他人の感想って危険な面がある。

接しているうちに影響されてしまって、他人の感想が自分に混ざってしまいます。

自分の核や意見がない場合は、もはや自分の成分が無くなってしまう。

結果、自分が本来体験できたはずのことが他人の体験になっちゃうんですね、後から思い出すと。

それがどんなに立派な感想だったとしても、今何となくむなしいし、損した気分です。

せっかく久しぶりに映画館で映画観たのにね。

でも面白いのが、私がそもそもジブリ好きじゃないのに映画を観ようと思ったきっかけも、他人の感想だったということ。

上手く使えば他人の感想ってすごく自分を広げるのに役立つと思う。

感想きっかけで興味を持つことってあるし、こんな考えもあるのか!って視野を広げてくれることもある。

だけど他人の感想に流されて、自分が消えちゃうのは悲しい。

だから自分への教訓としても、この感想をnoteに書いておきたいなと思ったのです。




                                    


読んでいただき、ありがとうございました。おなつの記事一覧はhttps://note.com/kaonatu/n/nfee4335744e2から飛べます!これからもよろしくお願いします!!