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指導の思い出 楽しい出来事

長い時間指導者として時間を費やしてきたお陰で
大勢の人と関わる機会がありました。

ざっと振り返っても
指導者として関わった人の数は、数万人に至りそう…

そんな中には良くも悪くも思い出深い経験が幾らかあります。
そんな中から忘れられない楽しい思い出を投稿します。

当時、4才のTくんに突然呼び止められました。
「コーチ!話があるねん」
振り返ると何やら真剣な面持ちです。
既に私としては、何やら面白いことが起きそうでにやけそうでしたが
負けずに真剣?な面持ちを作って
「どうしたん?」と尋ねました。

というのもこのTくん
普段から良く喋る面白いお子さんで
練習中に一緒に練習するお友達に遅れを取ると度に
「ゴメン、ゴメンまだ本気ちゃうねん」
「今日は、運動会の練習で足だるいねん」
などと延々と言い訳を述べてくれます。
まだ4才…「いやぁよくよくそんなに次から次へと
出てくるなぁ…」
なんて思ってたら
近くで練習してた姉から「T~いい加減にしいや(怒)」
と怒鳴り声
苦手のお姉ちゃん登場で
言い訳STOP
元気がなくなる…なんてことが日常のユニークなお子様

「あのなぁ、フロントのおばちゃんもたまには休ませてやってくれ」
予想のはるか斜め上?
何目線やねん?
思いもよらない話だったので???
Tくんの話は続きます。
「フロントのおばちゃんもなぁ買い物行ったり洗濯したり忙しいねん
そやからたまには休みないとしんどいやろ!」
?・・何を言ってんのこの子…
「あっああ、フロントさんのお休みはコーチが勝手に決められんから支配人に話しとくわぁ」
「頼むで~ちゃんと話しといてやぁ」

だいぶ衝撃を受けたけど
面白すぎるので支配人・フロントのおばちゃん含め同僚の前でその話をしたところ
みんな爆笑
フロントのおばちゃん曰く
「おばちゃん、休みの日は何しとん?」と
突然Tくんに話しかけられたので
「お洗濯とか買い物とか忙しんよ」って返事したとのこと
休ませてやれってのはどうやらその話から彼が考えて親交の深い私に話したようです。

と、ここで
同僚のHコーチが、
「僕も良く似た話があるんですよ!」と言い出しました。

実はこの間、街で会ったそうで
数日後、レッスンにやってきたTくんに
「Hコーチ!この間何しとったん?」と話しかけられたそうです。
Hコーチは、
「ポスティングしとったんや」と
ポスティングの説明をしたそうです。
「へぇコーチも大変やなぁ」と呟いたTくん
暫く思案したあと
「そうや!大変そうやからお父さんにも手伝いに行かせるわぁ」と
自らの名案に目をキラキラさせて提案してきたそうです。
いやいやいやいや…ちょっと待て…何を言ってんのこの子…
「お父さんも毎日お仕事で大変やろ大丈夫やから…」と返事したとの事

あんまり面白い話が続いたんで
レッスン後、お迎えに来たお母さんに
この二つの話をお伝えしたところ
「そうなんですよ~この子、そういう話よくあるんです。」と
最近あった話を聞かせてくれました。

ある夏の
早朝の話、
ごみ収集車がやってきた時のこと
ちょうどゴミ出しを手伝っていたTくん
ごみ収集業者の人に
「おっちゃん!大変そうやなぁ」と声をかけ始め
「暑いしノド渇いたやろ、麦茶出したるからウチ寄っていきぃ」
思わずお母さんびっくりの提案を始めたそうです。
おっちゃん…
「ありがとう、でも仕事中やからなぁ」と笑って断ってくれたそうです。

うーん
面白い奴w

でも、いつも誰かのために親切心を忘れない
誰に対しても物怖じせず(お姉ちゃんを除く…)
具体的に親切をカタチにして提案できる
よく考えたらなかなか凄い奴かも?

今、どうしてるかなぁ
元気にしてるかなぁ
もう今頃成人して社会人になってるだろうけど

今もユニークと親切心を併せ持つ
素敵な大人になっていると良いなぁ

私の忘れられない思い出でした。

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