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猫草のこと

足に包帯を巻いて、まだ自分で動けてた頃。 猫草とお水はいつもセットで用意する。

ぼんちゃんは、猫草がとても好きで、それも太陽に当てたものが好きです。

子供の頃から、お家でプランターに種を撒いたものと、小さな植木鉢に育てたものと2通り用意して、いつでも新鮮なものが食べられるようにしていました。食べるものなので、やはりオーガニックの土を使って育てます。小さな植木鉢のものは、お家の中に持って入るので、1日おきぐらいには外に出して、水をやって太陽にあてます。そうすると喜びました。

ぼんちゃんを見ていると、猫草は単にヘアボール対策だけでなくて、サラダのような感じで食べているように思います。なので、この子の場合、猫草はキャットフードとあわせて食事という感じです。うかつに次の猫草が育っていない時などは、草が食べたい!と欲しがってちょっと大騒ぎになります。

我が家にはレモングラスがあって、そのごく若い芽が特に好きだったので、お庭に出た時は猫草以外にもそれを与えました。ただ、レモングラスはちょっと大きくなるとざらざらとひっかる感じの葉になるので、内臓を傷つけてしまわないよう、大きく育った葉を食べないように要注意です。

猫草が間に合わない時は、ホームセンターで売られているものを購入することもあったのですが、実はそのままだとあまり食べません。購入したものは、植木鉢に植え替えして、水を与え、数日外で太陽に当てます。すると、いつものように食べました。

がんになってから、さらに目立って猫草を喜んで食べました。猫草の量はいつもの倍以上食べたように思います。キャットフードよりも喜んで食べている感じがしました。とにかく理由はわからないけれど、体が猫草を欲している、そんなように見えました。なので、猫草は小さな植木鉢に2、3個用意し、ローテーションして、新鮮なものをいつでもたくさん食べられるようにしました。

ある時、猫草が育ちすぎて硬くなり、次のものはなかなか芽を出さず、食べられる猫草が切れてしまいました。

ぼんちゃんは、草を欲しがるし、困っていた時に、ふと思いついたのが青汁でした。それで、それでオーガニックの青汁を手に入れて、シリンジで少し与えてみました。

最初は可もなく不可もなくという感じでしたが、そのうち、朝に青汁を飲むのを待つようになり、それが日課になりました。猫草が物足りない時や、若い芽が育つのを待つ間など、青汁を飲ませます。青汁にはビタミンやミネラルがあるので、この子にとってはそれらを摂取する意味もあるのかもしれません。

猫も本能的に今の自分に必要なものを知ってるように思います。

実は、ぼんちゃんは10日ほど前に一度危篤状態になり、奇跡的に命を取り留めました。足からの出血が何ヶ月と続いていたのと、食べる量が減って、貧血が悪化し心臓に負担がかかったのも一因だろうと思います。

そのせいで今は、起き上がったり立ち上がったりすることができない状態です。状態が安定して、食べることができるようになってから、この青汁も再開しました。強制給餌も一部取り入れています。現在、以前よりも食べる量が少し増え、体重が少し戻りました。おしっこもうんちも特に問題ない状態です。そして、何より、足の癌の状態が少し変わりました。それはまた別の機会に書こうと思います。