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全て変化する

寒暖の激しい季節になると
体は調整に四苦八苦しているので
いつもよりはいたわり気味に過ごすようにしています
同時に、それはもう少しで暖かい季節になるというサインでもあるので
その少し先の楽しみを心待ちにがんばろうとも思います

体が冷えると故障した箇所が痛んだり
他にも不調がおこったりしますが
ここ数年は本当に調子がよくなりました

不調の時ってなんとかしなくちゃって思いますし
がんばって「現状維持」することに意識が向くので
冷静になって後から眺めると
結構、厳しい無理を自分に強いていたりします

ヨガを練習するようになって
そうしたことは知識として常に入ってくるんですが
本当の意味でそれが自分の中に落ち着くには
結構長い年月がかかるのではないでしょうか


俯瞰する

少し離れたところから客観的に眺めるって
口でいうのは易しいのですが
実際にはなかなか難しいですね

年月という間合いがあって
その時初めて見えるなんてことは何度もあります

それでも
どうせ同じなんだからやってもやらなくても一緒・・・とは言わず
同時に
練習で力づくに「どうこうしようとせずに」
淡々と繰り返します



水に導かれ、水に放たれた


ところで

ここ数年、私は体調がずっと上向きに良くなって
ひどく不調だった時には考えられないくらい
いろんなことができるようになりました

昔のようなペースの日常を過ごせるようになって
あ、もう二の足踏まなくてもよいんだなって
あらためて気づくことが結構あります

今は、古いヴァージョンの生活のペースを
少しづついろいろなレベルで
新しい状況にアップデートしています

調子のよかった昔と「同じよう」なのですが
あきらかに「新しい状況」の中にいるので
それは新鮮な感じがします
その中で、また躊躇したり抵抗する自分に出会っています

NYCにあったホームスタジオで
クラスの前後によく先生や仲間と話しをしました

その会話のどこかに頻繁に顔をだす言葉
Impermanence (無常)

あの場所では「無常」ということを
練習生は日々の実践や日常生活の中で
意識していたように思います


つまり良いも悪いも含めて

今はこうだからこうしかならない
もうここから変わることはない
この状態が永久に続くんだ

などの考え方の癖から出てくる練習

それらの思い込みや執着は自分の世界を狭くしますし
また現実を見ることを妨げ苦しみをもたらします


良いことも永遠には続かない
悪いことも永遠には続かない

私の中にも「これから歳をとっていくばかりだから
まずこれが良くなることなんてないさ」という思いが
ずっと頭の隅にあったような気がします

今を思えばそんな風に考えていたら
最初から諦めてしまってるようなものですね

いくつかの良いきっかけが連鎖反応して
またたくさんのサポートを得て
今のこの時点にくることができました

ヨガは素敵だと思います

実践すれは必ず何かをもたらします
それは小さくささやかかもしれないし
力強いものかもしれない

それは私たちがその時どのような姿勢で受け取るかによって
変わるのではないかなと思います

痛みから解放された今
いくつかの新しいことに挑戦してみることが可能になり
私の日常のランドスケープは数年前とはずいぶん変わったように思います
そしてその変化を存分に楽しもうと思います


今、長いトンネルの中にいて
先に光が見えないと思っている人がいたら
そのトンネルは長くても
必ずそれもまた終わりがあるってことを
たとえ信じられなくても、頭の隅に置いててください

あのスタジオで impermanence の言葉を聞くたび
世界は確かにそうだけど
私の痛みは間違いなく例外だな・・・って思っていたあの頃の私

その私にも「先はわからないよ」って教えたいと思います


OM