「桃太郎」を描いてみる
コルクラボマンガ専科の課題で、『「桃太郎」を1〜2ページの漫画にする』という課題に挑戦しました。
改めて読み返すと、勧善懲悪の鬼退治物語と思っていた「桃太郎」が、友情、家族愛、勇者の物語、色々な切り口でドラマになることに気がつきました。
私はこの課題を描くときに、まず「桃太郎」のテーマとは何か?から考えました。着目したのはきび団子でした。
桃太郎はイヌ、サル、キジにきび団子を渡し、それと引き換えに、鬼退治に向かう仲間になってもらう。
童謡ではこの部分
「お腰につけたきび団子、一つわたしにくださいな♪」
「やりましょう、やりましょう。これから鬼の征伐について行くならやりましょう♪」
子供の時はさらっと歌っていたけど、きび団子と交換にしているこの行為、互いに信じ合わないとできないことだよなあと思いました。
何かを分かち合う行為、さらに、先に与えるという行為は、相手を信じる(仮に裏切られても構わない)という気持ちがないとできないと思いました。
この「giveと信頼」を描きたくて、「イヌとの出会い」の場面を選びました。
『「桃太郎」が教えてくれたgiveと信頼の大切さ』
食糧難の懸念など、昨今ニュースにもなっていますが、所有から分かち合いに移行することで実は全員助かるのではないか、という、そのような考えもリンクさせながら描きました。
2ページに収めることに苦労しました(^^;)モノローグはもう少し減らせそうですね・・・。要推敲。
他の方の切り取り方も面白く、演出にも個性が見えました。
筋書きが決まっていても、描き方でこんなにも多様な桃太郎が誕生するのかと驚かされました。それも含めての課題だったのでしょう。
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