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山形県酒田市公立保育施設での「Kao すまいる登園」の導入事例

保護者支援を積極的に取り組んでいる山形県酒田市が新たに取り入れたのは、おむつの定額制サービス『Kao すまいる登園』です。2022年8月より市内にある全ての公立保育施設(5園)で2か月間のテスト導入が行われた後、10月に本格導入をしています。

今回は酒田市健康福祉部子育て支援課 渡部さんと酒田市立みなと保育園の園長 松本先生、0歳児クラス 松永先生、1歳児クラス 伊藤先生にお話を伺いました。

酒田市の子育て支援について教えてください。

子育て支援課 渡部さん:
酒田市では、経済的な負担を緩和する施策として、2人目のお子さんは保育料を3分の1、3人目からは無料にしています。さらに、子どもにかかる医療費につきましては、一部負担金や所得制限もなしで、中学3年生まで完全無料にしています。

山形県は全国で2番目に共働き率(57.9%)が高い特徴があるため、子育て世代の就労の支援のために、公立保育施設で休日保育を実施しています。これは、土日祝日だけでなく、年末年始も対応し、多様な保育ニーズに応えられるようにしています。

また、目に見えない部分ではありますが、保育施設内で支援が必要なお子さんがいる場合、国の基準以上の保育士を配置できるように、民間の保育施設には補助金を出し、公立の保育施設では加配の調整をしています。

Kao すまいる登園導入事例:酒田市立みなと保育園

園名:酒田市立みなと保育園
施設形態:公立保育所
園児数:140名

Kao すまいる登園を導入された理由を教えてください。

子育て支援課 渡部さん
一緒に働いていた保育士の先生から、保護者が紙おむつを園に持ってきているという現状を聞いており、今時そんなことをするんだという思いがありましたので、今回導入をさせていただくことにしました。
「Kao すまいる登園」を導入することで、保護者さんに選択肢を示すことができ、さらに保育士の負担の軽減にも繋げられるのであれば、ぜひ取り組んでみたいと思いました。

Kao すまいる登園導入前、おむつの管理で大変だったことはありますか?

0歳児クラス 松永先生
今まではおむつ1枚1枚にお名前を書いてもらい、保護者さんに持ってきて頂いていました。でもそうすると、名前が書かれたおむつを別の子に履かせ間違いをしないように気を付けなければなりません。正直、慌ただしい中でおむつ交換をしたときは、別の子のおむつを履かせてしまうこともありました。

また、それぞれ保護者さんが持ってくるおむつの数が違ったり、子どもによっておむつ在庫の減りが違ったりするので、あとどれだけおむつがあるかを個別で管理する必要がありました。さらに、おむつがなくなってきたら、口頭や連絡ノート等で保護者にお伝えをしなくてはいけないのも手間になっていました。

Kao すまいる登園を導入してみていかがでしたか?

1歳児クラス 伊藤先生
Kao すまいる登園を導入したことで、おむつの置き場所はまとまるし、それぞれの子どもごとにおむつを管理する必要もないので、すごく有難かったです。

園長 松本先生
おむつ交換をするときに、サイズを間違えずに選べばいいだけなので、先生方はすごく楽だったと思います。

0歳児クラス 松永先生
そうですね。おむつが使い放題なのは良かったと思います。子どものおむつが少し濡れてしまったときに「そのままだと気持ち悪いだろうな、替えてあげたいな」と思うのですが、中にはシビアな保護者さんもいらっしゃいましたので、迷う時もありました。

そういった面では、気兼ねなくおむつ交換ができ、子どもたちが気持ちよく過ごせるのはありがたいなと思っています。

子育て支援課 渡部さん
あとですね、市で取得した利用者アンケートでは、「月の途中でも自由におむつのサイズを変更できるのはありがたい」という保護者さんが何名かいらっしゃいました。

おむつをまとめ買いしてしまうと、途中でサイズが合わなくなってしまったときに小さいサイズが無駄になってしまうということもあるので、その辺はすごくよかったのではないかなと思います。

導入してみて大変だったことはありますか?

園長 松本先生
今のところ、特に問題なく運用できています。在庫の数によって、1週間に1度ではなく2週間に1度とかで、おむつの発注はさせていただいています。発注作業は、1名フリーの方がいるのでその方に発注をお願いしています。

また発注の画面は、私たちのような機械に弱い人でも分かりやすい仕様だったので、とてもありがたかったです。

保護者へご案内したとき、どのような反応でしたか?

園長 松本先生
今の保護者さんたちは、「サブスク」って言葉を色んなところで聞いたり、経験されたりしている年代の方々なので、すぐにサービスの理解をされていました。

ただ、無料の実証実験に参加すると、その後も必ず契約しなければいけないのかを不安に思われる方が一部いらっしゃいました。

ご利用中の保護者の声を教えてください。

園長 松本先生
朝早くから夜遅くまで、子どもを預けている保護者さんが中にはいらっしゃるので、おむつに名前を書いて、その都度持って来る、という手間が省けたことが良かったというお話は聞いております。

健康福祉部子育て支援課 渡部さん
テレビ取材のときに、お子さんが3人いる保護者さんに話を聞いたのですが、「すごく楽になった」と言ってくれていましたね。

酒田市の想い

0歳児クラス 松永先生
酒田市はすごく雪が降る場所なので、雪が降ったときは雪遊び用のジャンパーやタオル等の持ち物が増えてしまいます。Kao すまいる登園で保護者さんの荷物負担の軽減に繋がればと思ってます。

健康福祉部子育て支援課 渡部さん:
もちろん保育士さんの負担の軽減につなげたいというのもありますが、特に保護者さんの負担を軽減させることで、ご家庭の時間にゆとりが生まれ、少しでも子どもと関わる時間が増えれば良いと思いますね。


保育施設向けのおむつ定額サービス「Kaoすまいる登園」

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