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オーケストラの練習風景(平和コンサート)

7/17
今日は10/10開催予定の平和コンサートの二回目の練習日。

自分自身のコンサートの方も切羽詰まっているので、休もうかとギリギリまで迷っていたけれど、結局出かけた。

午後からの練習の為に、朝から何度もYouTubeを聴いて楽譜と照し合わせては弾いてみたり。

笑われそうだけど、私は記号が変わるとしょっちゅう楽譜が読めなくなるので、つまづきそうなところはカタカナをふって歌ってみたり。

あと、楽譜の音は解読出来たとしても、どうやって弾いたら良いのか分からない箇所が何ヶ所かある。

チェロはピアノより、どちらかというとギターに似てるかな。
フレットの線が無い、大きなギターみたいな。

音階を弾くには弦を移動しないといけないのと、
同じ音が出るところが二箇所あることが多い。
しかも、ヴァイオリンと違って楽器が大きいので、楽譜の音を弾きたくても指が届かないことも多く。

それで、どこをどの指で押さえたら弾けるか、工夫が必要なことが多々ある。

どうやって弾いたら良いのか分からない、というのは、その工夫をあれこれ考えてみるのだけど、考えたものがベターと思えなかったり、時に弾き方が全く思いつかない時だ。

今回は、ラコッツィ行進曲という曲の最後の方で悩んでいる。

一応、自分で考えてみたけれど、自分で考えてみた弾き方も結構難しくて今日の段階では弾きこなせない。
もっと楽に弾けるやり方がないかなぁ、と思うのだけど、それ以上のアイディアが浮かばない。

(ラコッツィ行進曲。弾き方を考えてみたけど、まだ試行錯誤中)

そういえば何年も先生を見つけられないでいた期間、オーケストラ仲間に

「先生無しでオーケストラを弾き続けるのは無理だよ」

と何度となく言われていた。

今はラッキーなことに先生がいるから、今度会ったら謎の部分を聞いてみよう。
ああ、でも8月にならないと聞けないなぁ。

来週も会える予定ではあるんだけど・・・スケジュールと時間の制約で、出来ることは直近のものから一つづつだ。

***
今日頑張って行ってみたのには理由がある。

一般公募で奏者の募集をかけられた
このコンサートのチェロパートには、もう一人参加者がいる予定なのだ。
前回張り出されていた名簿によると、珍しく同じ先生の生徒さんのようだ。

なので、あらかじめ先生に聞いてみた。
「どんな方ですか?弾ける方ですか?」
「いや…趣味でされている方で…」

おお!
いや、私だって今年になるまでは、仕事と子育ての傍ら、細々と続けて・・・
強いていえば、やめなかっただけのことで。
まさか運命のイタズラみたいな展開で、本気で頑張らなくちゃいけない事態になるとは想像もしていなかったんだけど。

「え?!それは大変!
一昨年は、私よりよく弾ける方ばかりで、それもプレッシャーで大変だったけど・・・
(去年は中止)
前に初心者ばかり集まって大変だった年が
あるんですよー。

まだ先生に習ってない頃。
その頃は私もよく弾けなくて。
だけど、その中でもまだ弾けたのか・・・皆に頼られて。
チェロ!チェロ!って怒られてばかりで。
だから・・・
初めてオーケストラに一人で乗るのは大変だと思うんですよ」

人のことは気にしないで、自分自身のスケジュールを優先すべきというアドバイスに頷きはしたものの・・・
やっぱり心配になって、休まず出かけてみたわけだ。

それが・・・行ってみたら来ていなかった!
しまった、人の心配をしている場合では無かった!
お人好し過ぎたかも。

「ねぇ、私、帰っていい?」
隣の席のヴィオラさんに話しかける。

そう愚痴代わりに話しかけてみただけで、
もちろん帰ったりはしない。

今日は私も尊敬するヴァイオリンの先生が講師に来ていたから、帰るわけにはいかない。

***
分奏といって、弦楽器だけの練習が始まる。
二回目の練習、しかも新曲ではあったけれど、ヴァイオリンの先生から、弾けることが前提のような、細かい指示が出る。
それで演奏が始まる。
しかも、ストップがかかっては、
「チェロ弾いてみて。分かりやすく大きい音で」、
と言われ
弾くと
「今聞いたチェロの音とリズムに合わせて。楽譜にここでチェロと書き込んで」
とヴァイオリンパートに指示が飛ぶ。

内心、心臓バクバク!
この速さで、しかも大きな音で弾ききれない!
と思いながら、でもそんなこと言えないので必死!
チェロは弦が太く、音を出すにはそれなりに力とか圧力がいる。
体温が一度上がったかと思う。


(ブラームスのハンガリー交響曲no.1。
弓の向きを変えたいと先生に提案してしまったばかりに…余計にプレッシャーいっぱい)

***
わずかな休憩時間。
隣の席のヴァイオリンさんが、
こちらのオーケストラには初参加ながら、お会いしたことのある方だったので話しかけてみる。

「よく練習されている」
と言われて、え?と驚く。

いや、先生方には申し訳ないけれど、今回の曲はまだ練習が間に合ってなくて、今朝の付け焼き。

だから、この曲では無くて、普段練習している音がする、という意味で言ってくれたのだと解釈した。
そう言ってくれたヴァイオリニストさんは、上手な方と噂を聞いていたし、実際そう思う。

だから、音で練習してるか分かるのかな、上達していたら嬉しいな、と思う。

弦楽器は他の楽器に比べて、特に大人から始めると上達の遅い楽器だと思う。
上達が年単位というか。

アラフォーから楽器を始めた私は、始めておきながら同時に、この歳から始めたって、上手くならないだろうし、人前で弾くなんて一生無理だろうなーと、ずっと思っていた。

でも、レッスンも受けるようになり、幸か不幸かコロナ禍で環境が変わったこの1、2年・・・
この歳からでも、まだ伸びる可能性があるんだと思い始めている。

(前はハードケースだったけど、今はソフトケース。軽さが手放さない)

***
全員での合奏が始まる。
時々、指揮者から弦楽器だけでの演奏指示があると、しかもテンポが揺れると、上手く合わせられなくて時々苦笑い。

私自身は、管楽器の演奏を結構頼りにして弾いている。
管楽器が入った方が弾きやすい。

今日はチェロパートは一人なので、音量的にも頑張りすぎてヘトヘトだ。

夕方4時過ぎ、今日の練習が終わり、次回の日の講師が発表される。
講師は、地元では名の知られたクラッシック奏者達。

自分のチェロの先生の名前が告げられ、横から
「次回は楽勝ですね」
と話しかけらる。

そうかぁ!先生来てくれるんだ!
次回も行けたら良いな。

嬉しいのと同時に、少し不安でプレッシャーも。
前は上手く弾けなくてもオッケーだったかもしれないけれど、最近は
そういう訳にはいかないかもしれない?!と思ってしまう。


とりあえずは、あまり考え過ぎずに今夜はよく寝て、明日の朝も練習して、それから午後は珍しく誘ってくれた先生出演のコンサートに会いに行こう。

(10/10のコンサート。もうすぐチケット発売!)

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