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2人の祖父の筆跡 133/360

ごきげんよう、観世 (かんぜ) バタコです。 

コチラの記事をたまたま拝読して、衝動的に、自分の手持ちの「祝儀袋に手書きで書かれた文字」を公開したくなりました。

母方の祖父の筆跡

母方の祖父が書いてくれた「のし」。いつも祝儀袋にお金を入れて渡してくれたものでした。毎年のお年玉や誕生日に。

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農業専業でちっともおカネはなかったはずですが、軍人年金があったのでしょう。

祖父は第2次世界大戦に召集されて、生きて帰ってきたヒトです。
亡くなった後で、母が、
「戦争のハナシ、全く語らなかったんだよね。
けど、ちゃんと聞いておけばよかったね」
と漏らしていたことがあります。



恐らくその軍役の置き土産なのかと想像されますが、
小包に、茶色の包装紙を巻きつけ、
その上からビシッと直方体に整然と網をかけるように
荷造りひもで縛り上げるのが得意でした。


また、生垣の刈り込みが神業で、電動の剪定機ではなく、昔ながらの柄の長いはさみでビシッと仕上げてました。祖父の没後に、生垣を引き継いだ (婿である) バタコの父が、
「ビシッとまっすぐに見えるために、
実は微妙にこうやって角度をつけて切ってあったみたいなんだよね、
いやぁ~とてもマネできない」
と言っておりました。
(父もA型で、工作とか細かい手仕事が結構好きでビシッと決めて悦に入るようなタイプです)


祖父はその腕を見込まれて、近所のお寺さんの生垣をボランティアで定期的に刈り込んでました。「名誉職」みたいなものですね。


写真撮影の際には直立不動で
 (長年の農作業のせいか?背中がやや曲がっていましたが、
それでも無理矢理)
可能な限り垂直に近い姿勢で写るのが信条でした。
仏壇に飾られた写真はそうやってビシッとしてます。



水準器 spirit level

お祝儀袋の文字も、クセがありながら、ビシリ!と書かれているよな、といつも思います。一種のデザインセンスですかね、水平線を水準器spirit levelで測ったのように180° にキメてくる感じ。
お年玉のポチ袋以外では、年賀状の宛名くらいでしかお目にかかれなかったけど、今でも絶対忘れない独特の筆跡。

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               ※画像はWikipediaからお借りしてます。

本日のひとこと・英語学習:spirit level
水準器。spiritというのは、この中に入ってる液体 (着色エタノール) のことで、levelは水平、水平になっていることを確認する器具、という意味。

どうでもいいけど、バタコお気に入りの英語フレーズです。
なんか、スピリット=精霊としてのレベルが「高い」「低い」、
みたいな連想がもやっと湧いてきて、
何とも言えずユカイな気分になれる・・

父方の祖父の筆跡


コチラの記事で書いた、父方の祖父は (趣味で) 「書家」だったのですが、彼の筆跡も非常に個性的なものです。


人は死して何を遺すんだろう?


二人の祖父の、指紋のような筆跡、バタコの胸にしっかり刻まれています。


アナタの心に残る筆跡はどんなものですか?

ではまた明日!

最後まで読んでいただいてありがとうございます!