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アメリカ政府は本気でコワーキング利用を考えている:今日のアウトテイク#302(2024-09-15)

<アウトテイク>
・SNSに投稿するのではなく、これを自分SNSとした投稿
・記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・コワーキング関連のネタが多め
・要するに「伊藤の現在地点」
・いずれKindle本にまとめる予定


#今日のBGM

#今日のコトバ

"光陰矢のごとし。されど手に弓はのこるべし。たとえ時は過ぎても、言葉はとどまる。"
(長田弘『自分の時間へ』)

#オンライン講座の受講者募集中

いよいよ来週から、「コワーキング曼荼羅に学ぶローカルコワーキング基本のキ」を開講します。

この講座は、自分たちにコワーキングが必要と考える人たち、そして、コワーキングを利用するコワーカーのカツドウを支援したいと考える人たちを対象にした講座です。
自分たちのローカルコワーキングの開設・運営をお考えの方は、ぜひ、上記のサイトをチェックください。

#Kindleでコワーキングコラム集Vo.1、ついに発行!

「今日のアウトテイク」からコワーキングネタだけをピックアップして、Kindle(電子書籍)でコラム集として発行するプロジェクトの第1号、ついに発行されました。

長短織り交ぜて52本を収録。文字数は68,132文字。ページ数にすると154ページ(ただし、ガジェットによって文字の大きさは変えられるのでページ数は変動的)。

ぜひ、お読みください!

#(予告)「(仮)コワーキング・ペンクラブ」はじめます

先日、復刊を予定している『コワーキングマガジン』について書きましたが、

ここで言ってたように、全国からコワーキングをテーマにブログ記事を書きたい方を募集して、各自、投稿していただくプログラムを始めることになりました。

そして、その投稿先として、コワーキング協同組合が運営する『コワーキングプレス』にあらたにそのコーナーを設けます。

で、その投稿記事の中からピックアップして、年に一回、年刊誌として発行する紙の『コワーキングマガジン』に掲載する、という流れにします。

詳細はまた追ってご案内しますので、ぜひ、ご参加ください。
よろしくお願いします。

#アメリカ政府は本気でコワーキング利用を考えている

連邦政府がコワーキングを利用することで、数百万ドルの節約につながるという研究結果が出たらしい。

この政府説明責任局(GAO)の勧告は、一般調達局(GSA)が2023年7月に開始したコワーキング・パイロット・プログラムを受けたもの。そういう調査を一年もかけてしっかりやってるんですね。日本もやればいいのに。

以下、例によってざっくりと。

・政府説明責任局(GAO)の調査によると、米国連邦政府は、十分に利用されていないオフィススペースを縮小し、コワーキングスペースを採用することで、数百万ドルを節約できる可能性がある。

・パンデミック後に増えたテレワークにより、従来の商業ビルのオフィススペースが大量に使用されなくなっている。

・GAOは、連邦政府共有のオフィススペースや政府機関が管理するコワーキング環境が、連邦政府機関にとってより柔軟で費用対効果の高いソリューションを提供できると提案している。

・これらのコワーキングスペースは、Wi-Fi、プライベートな仕事場、会議室、公共交通機関への近さなどを備えており、政府機関にコスト削減の機会を提供するとともに、オフィス内での仕事を必要とするハイブリッド職員にとって便利な選択肢となっている。

・2024年8月現在、59の異なる機関から約1000人の連邦職員がこれらのコワーキングスペースを利用していると報告されている。

 (出典:allwork.space)

すでに、1000人がコワーキングを使ってるんですね。さすが。連邦政府というとお硬いイメージがあるけれども、これだけの費用対効果と職員の満足度向上が期待されるなら、選択しない手はない、と普通考える。

GAOはまた、コワーキングというワーキングモデルが、チームが必要とする物理的なオフィススペースを最大限に活用しつつ、政府が不要なオフィススペースを削減するのに役立つ可能性がある、と報告している。つまり、政府の断捨離だ。

当然、GSA職員も、コワーキングが従来のオフィスリースに代わる有効な選択肢になることを期待している、と。間違いない。

ただし、もちろん、セキュリティが理由でコワーキングを使えないこともあるし、職務の内容によってはむしろ使いにくいこともあるだろう。

それでもGSAは、これらの課題に対処するため、高セキュリティのコワーキングを含む、追加のコワーキング・オプションを模索している、というから、やっぱり本気なのだ。

で、記事の最後になってこんな数字が出てきた。

政府は「オフィススペースの運営、維持、リースに年間約80億ドルを費やしている」とし、潜在的なコストとスペースの節約をより正確に監視するための適切なシステムが推奨されている。

(出典:allwork.space)

80億ドルがどれだけ莫大なのか、にわかにはピンとこないので円にすると、なんと1兆1,260億8,000万円(9月15日現在)!これ、繰り返すけれど、オフィスに要する費用だけで、ですよ。いまどき、オフィスに1兆円もかかってる!バカじゃな…、あ、いや、いくらなんでも、それ、ちょっと使いすぎでしょ。

冒頭に、数百万ドルの節約と書いたけれど、本気で取り組んだら、億ドル単位のコストダウンにつながるのではないかしらね。

で、なんでもアメリカを後追いするのも良し悪しだが、この合理性は日本にもほしいところ。というか、日本政府ってオフィスに一体いくら払ってるんだろう。

聞くところによると、霞が関では毎晩残業の連続で日付が変わり、朝方に帰宅し、短い睡眠の後、また出勤するという、ブラックもいいところな労働環境らしい。「通勤」をなくせばいいのに。

そんなだから心身ともに疲れ果てて精神をおかしくする人が現れても不思議でもなんでもない。あたら優秀な人材を、そうして使い捨てていくシステム自体がおかしいと感じないのはなんでですかね。即刻改めるべきだと思う。

せめて、働く環境をワーカーの側に立って考えて、可能なセクションはハイブリッドワークに切り替えて、コワーキングを活用するべき。Face to Faceも大切だけど、それは時々でいいように、仕事の仕方を変えるべきだと思う。

どなたか、政府に近い方、ぜひご提言いただきたい。必要とあらば協力します。

そういえば、未確認だが、カナダ政府は2024年末までに、10,000人以上の連邦政府職員にコワーキングを利用させる計画があるという情報もある。これは裏が取れ次第、紹介する。

ちなみに、GAOの報告書はまた、GSAがコワーキングスペースの利用状況の追跡を改善し、試験的な規模を拡大するための基準を策定するよう勧告している。つまり、さらにこの取り組みを推進するということ。ガチだ。

その成果を楽しみにしていよう。

ということで、今日はこのへんで。

(カバー画像:Louis Velazquez


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