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協同組合と資本業務提携するって?:今日のアウトテイク#228(2024-07-03)

<アウトテイク>
・SNSに投稿する前の推敲(もしくは配慮)なしのメモ、殴り書き
・ブログ記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・コワーキング関連のネタが多め
・要するに「伊藤の現在地点」

※ちょっとクラファンに似ている、けど違う。


#今日のBGM

#今日のコトバ

"奴隷とは、誰かがやって来て解放してくれるのを待つ者のことを言う。"
(エズラ・パウンド)

Ah, a quote from the esteemed poet Ezra Pound. Indeed, he once remarked, "A slave is one who waits for someone to come...

Posted by Abdinur Wayrah on Sunday, June 30, 2024

#ドトールは立派な商談の場

ドトールで打ち合わせしてるような声が聞こえてくる。

その声が妙にはっきりしてるので、どこから?と思って見回したら、カウンター席に横並びに座ってる、それらしき二人の後ろ姿が目に入った。

その片方の人の声だった。が、もう一人の声は全然聞こえない。見たところ、二人とも普通に会話している。なのに、片方だけしか聞こえない。

ちなみに聞こえるのは年配の男性。聞こえない方は若い女性。声の質によるのかもしれない。男性は「はい、判りました」と何度も返事してる。明らかに女性が発注者で男性は受注者。その立場の違いか。

と思ったら、女性も元気な声になって来た。あ、二人で笑ってる。商談がうまくいったみたい。よかった。

しかし、ドトールのカウンター席でパソコン開いて普通に打ち合わせしてる図は、コンプライアンスは別として、ホッコリする。

あ、終わったみたい。立ち上がって二人、「有難うございます」「よろしくお願いします」と頭を下げてる。男性が先に帰って、女性はその椅子をなおしてる。まるで、彼女のオフィスにいるみたいだ。

と思ったら、彼女、喫煙室へ。一息つきたいのね。
おつかれ生〜。(違う)

#cosacの説明会ビデオを公開しました

コワーキングのイベント情報の共有と収益の再分配を実現するアプリ「cosac」の趣旨説明と、簡単な操作方法の解説ビデオをYouTubeに公開しました。途中、右往左往しながら56分22秒ありますが、ぜひご覧ください。

で、ただいま、ベータ版テストに参加いただけるコワーキングスペースさんを募集しております。

#cosacベータ版リリース 、テスト参加いただくコワーキングスペース募集中!

全国のコワーキングをネットワーク化し、イベント情報の共有と収益の分配を実現するアプリ「cosac」のベータ版では、テストに参加される「コワーキングスペース」を募集しております。ベータ版テスト用アカウントは無料です。

参加ご希望のコワーキングスペースの方は、ぜひ、下記のページからお申し込みください。どうぞよろしくお願いします。

#協同組合と資本業務提携するって?

見知らぬ差出人から、コワーキング協同組合宛に「貴社をご指名で友好的な資本業務提携のご希望をいただいております。先方は東証上場企業です」と手紙が届いた。

資本業務提携?

うち、協同組合ですけど。株なんかないんですけど。悪い冗談だと思ったけれど、あのことを思い出した。

海外では、Coop Exchangeが協同組合向けの資金調達システム「協同組合証券取引所」を開発してしっかり運営している。

それはここに書いた。

組合について簡単に説明しておくと、協同組合は株を発行しない。だから株主はいない。その代わり出資して組合員になる。つまり、組合を所有するのは株主ではなくて組合員自身だ。←ここが大事。

そして、組合の事業に関する事案に対して議決権を行使できるのも組合員だけ。つまり、経営にも口が出せる。←ここも大事。ということはつまり、組合員が所有して経営にも参画できる。

しかも、その議決権は誰にも等しく一票しかない。出資額によって増減しない。出資が3万円だろうが3億円だろうが一票は一票。←これも組合が組合たる所以。

株式会社ではそうはいかない。持ち株の多い少ないでモノゴトが決められる。株をたくさん持っている株主の発言力が強い。なぜなら株式会社を所有するのは株主だから。いわゆるステークホルダーだ。企業の経営には(基本的には)直接携わらないが、平たく言えば、金と口は出す。

そう聞くと、ぼくがちょいちょい、コワーキングという人と人をつなぐコミュティベースの共同体を組合組織で運営することの合理性を訴えるのも理解できると思う。みんなで作ってみんなで運営するということ。

先の「協同組合証券取引所」では組合に出資する人と組合をマッチングするが、その際、議決権は行使しない、というか放棄するルールになってる。つまり、資金は出すが経営には口は出さない。元々、一票しかないが、それも放棄する。ここが、株式、あるいは株券資本主義と決定的に違う。

ただ、組合の事業で利益が上がれば出資率に応じて配当がある。だから、純粋にその協同組合の事業の将来性や社会的意義に共感する出資者が、そのリターン(だけ)を期待して出資する、というわけ。ちょっと、クラファンに似てるが違う。このへん、お国によって法律が違うので一概にどうと言えないが、いやいや実にスッキリしてる。

株を発行しないのに「証券取引所」って呼ぶのはどうなのよ、と思わないでもないが、注目すべきは、このシステムによって組合は事業資金をオンラインで世界中から調達できる、ということ。スゴイ。21世紀の協同組合って感じがする。

いや〜、理想的だ。そういう話だったら喜んで聞くけどなぁ、と思ったけれど、まさか、ね。

というか、うちもCoop Exchangeに名乗りを上げればいいのか。そうか。

ついでだから書いておくと、こういう資金調達の仕組みをコワーキングでもできないかな、と妄想している。

地域のためにコワーキングを開設する際に、少額でもいいので出資(という名の寄付)を募る。決算して利益が出たら、出資割合に応じて配当する。それで、出資者は別に大儲けしたいわけではないから、満足する(はず)。

それを実現するには、2つの方法を考えていて、ひとつは協同組合でコワーキングを開設・運営する方法。もうひとつは、コワーキングとは別にコミュニティ財団を設立して、市民から資金を調達する方法。(もちろん、クラウドファンディングや地方自治体がコワーキングの整備のために用意している補助金は利用できれば利用する。)

コミュニティ財団についてはここに書いてる。

ここで、事例として紹介しているのは愛媛県西条市の財団だが、中核になってるのはコワーキングだ。ちなみに、つい先ごろ、徳島のコミュニティ財団設立プロジェクトがキックオフした。晴れて設立できたら四国の各県に1つずつできることになる。

なお、コミュニティ財団には、例の休眠預金の活用が絡んでくるので、それはまた別の機会に書くとする。

また、それとはまた別に、協同組合ではないが、協同組合的組織運営をしている共同体がニュージーランドにある。これなんかも、ぼくはお手本にしたいと思ってる。

ローカルのために、まずローカルコワーキングを作って皆で自治運営する。そのコワーキングが地域にどういう働きをするかを詳らかに説明すれば、運営に携わらなくても、資金協力はする、という地元の人はきっとおられると思う。

だから、今から、そのための準備をしておこう。

ということで、今日はこのへんで。

(カバー画像:Andrew Moca


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