見出し画像

今日のアウトテイク#4「数字を意識しないマネージャーなんて存在しない 他」【メンバーシップ特典】(2023-11-22)

(Cover:Allwork.space

<アウトテイク>
・FacebookやTwitterに投稿する前の推敲(もしくは配慮)なしの下書き
・投稿せずに、いや、やっぱりやめておこう、と思った殴り書き
・ブログ記事として仕上げる前の思索の断片

#1

またひとり、次のステージへと動き出した。
それぞれに役割がありタイミングがある。
正しい判断だと思う。

目的があってはじめたことがひとつの役割を終えた時、また別の道を行く。
切り替えというより、さらなる展開。

コワーキングは目的ではなくあくまで手段だ。
ハブでありインフラでもあるけれども、そもそも起点でもある。
だとしたら、コワーキング自身も、そこだけに留まることはない。

石は転がり続ける。
転がる石に苔は生えない。

#2

転がりはしなかったけれども、今日、超久しぶりに元町商店街をウォーキングした。多分、去年の夏以来。1時間のつもりが途中で買い物したので1時間半かかった。

昔の同僚が「ウォーキングは距離じゃなくて時間でやったら続くで」と言ったのを聞いて、なるほどと思って数年前に始めて結構続いていた…けれど、暑さに参ったかなにかで中断したらそのままになってしまった。

このまま続けたいと思う。ただ、今度は「寒くて…」と言い出すかもしれない。

#3

ずっと思っているけれども、コワーキングにスタートアップという発想はそぐわない。単に言葉の意味を取り違えているのか?マジにそう思ってるのならちょっとアブナイ。

スタートアップとは簡単に言えば、短時間で急激に成長させることで企業価値を高め、ほんの数年で会社を売却する起業方法だ。

その企業価値を決めるのは、どれだけ顧客、ユーザーを抱えているか。池にたくさんの魚がいれば、そこに何を放り込んでも商売にはなるので。なので、そのユーザーが指数関数的に増え続ける仕組みを持っていることが必須。そこに資金を集めて、最高値がつくまで100m5秒の勢いで走り切る。

少なくともコワーキングには物理的な制限がつきまとう。ネット上でバーチャルなユーザーを何億人と持っているならまだしも、オフィスの一部を時間単位でレンタルするビジネスである限り(それに限る限り)、いずれ頭打ちとなる。

WeWorkがいい例だ。ここは、賃貸物件を「賃貸借契約」で野放図に借りまくり、利用者には「利用契約」で貸していた。つまり、単なるサブリース業でしかない。拠点を増やすことでユーザーを無限に取り込めると考えたのかもしれないが、拠点づくりとユーザー獲得のテンポが、つまり、投下する資本と回収の歯車が噛み合わなかった。というかそんなこと、最初から判っていたはずなのに。

同情するつもりは微塵もない。むしろ「Coworking」という概念を単に「カッコいいオフィス」として歪めて世間に知らしめた罪は重いと思っている。最初はCoworkingの理念を理解するこじんまりしたコミュニティだったんだけどなぁ。

ただ、それに金を出す者がいたことが元凶であることも確かだ。その人物もこれをスタートアップだと勘違いしたんだろう。お気の毒ではある。

ただーし。

コワーキングはあくまでプラットフォームで、その上で「場所貸し業」以外のビジネスを動かすのなら、話は違ってくる。だが、その場合でも「コワーキング」自体がスタートアップになることはない。

どこまで行ってもコワーキングは手段、装置。

#4

念のためだが、#1で言ってる「次のステージ」とはWeWorkのような話では、もちろん、ない。もっと地に足の付いた、地域(ローカル)に価値をもたらすカツドウへの展開だ。

スタートアップ、スタートアップって、ギラギラしたんじゃなくて、地元に根を張ったリアルなビジネス。

そこを支援するために立ち位置を変える、そういう話だった。楽しみ。

#5

「コミュニティマネージャーには売上を意識させないようにしている。コミュニティを運営する上で打算的になることは避けたいから」

確か、そんな趣旨の発言だったと思う。運営主体が株式会社であり、組織内で役割分担できていて、自分の任務以外に余計な神経を使わせたくない、ということだった。

ふーんと思ったけれども、それは会社組織としてコワーキングを運営しているケースに限られる。売上を意識して仕事する役割の人が、ちゃんと他にいるから。

一方、ローカルの小規模コワーキングで現場を預かるコワーキングマネージャーは意識せざるを得ない。でないと、自分の仕事がなくなる。というか、売上のこともやるからコワーキングマネージャーであって、コミュニティマネージメントはその一部に過ぎない。(だから、同列に論じるのは妥当ではないかもしれないが)

で、それは同時に武器になる。

その当事者意識は現場でしか養えない。もし、その能力を現場で会得できたら、仮に他のコワーキングを任されても、難なくできる。

パンデミック以降、海外ではコワーキングマネージャーが有望なキャリアとして注目されている。コワーキングスペースというハコは増え続けているのに、現場のすべてを回せる優秀なマネージャーが不足しているからだ。

上記の記事をもとに、ぼくがWORKMILLに書いたものも貼っておく。

ここに書いているありとあらゆることをコワーキングマネージャーはやらねばならない。しかし、これをやれるからキャリアとして成立するし、相応の報酬も得られる(ヨーロッパでは、日本円で1000万単位のギャラでスカウトされている!)。

この世にたくさんのマネージャー業があるが、数字を意識しないマネージャーなんて存在しない。

もちろん、組織の一員のままで良しとするか、いずれ自分でもコトを起こすのか、それは自由だ。

ただし、武器は持っておいたほうがいい。

ということで、最後に宣伝を。

では、このへんで。

ここから先は

0字

この記事は現在販売されていません

最後までお読みいただき有難うございます! この記事がお役に立ちましたらウレシイです。 いただいたサポートは今後の活動に活用させていただきます。