「見せる化」と「リアルタイム」、そして「選択権」
昨日はZoomを使ってこのイベントでプレゼンさせていただいた。入れ代わり立ち代わり総勢8名が参加された。ご参加いただいた皆さん、有難うございました。
【Beyond the Coworking online x チガラボ】
これからの働きかた、ローカルコワーキングについて考える会
いつものネタの「ローカルコミュニティ」と「リモートワーク」、そして今回は「コロナ後のコワーキング」というテーマでお話したのち、参加者の皆さんとディスカッションした。ここでの参加者の発言もいろいろ示唆に富んでいて参考になった。
「コロナ後のコワーキング」では、Zoomで画面共有してプレゼン中に国内のコワーキング運営者の有志で試験運用しているRemoのバーチャルコワーキングにログインして中もお見せした。つまり、Zoomの画面でRemoを紹介した。(そのスクショを撮るのを忘れた)
たまたま、タイのOgawa Moeさんがおられたので少しおしゃべりした。それも、イベント参加者にはZoom上で見えている。自分でもおかしな感覚だったが、イベント参加者にはかなりインパクトがあった模様で、もしかしたら大学でもお使いになるかもしれない。
で、ちょっと考えた。こうしてみると、ツールが何であれ(ZoomでもRemoでも)、各人の居場所がどこであれ(日本でもタイでも)、リアルなロケーションで仕事(おしゃべりでも昼寝でもいいけれど)する自分をウェブ上に「見える化」する、いや、「見せる化」しておくことが常態化するかもしれない。
で、もう少し考えた。もう長いことFacebookとかTwitterとか使ってるが、いくら友達繋がりしていると言ってもリアルタイムにその人の今現在をいちいち承知しているわけではない。ただ、その人の書いたテキストや画像が流れてくるのを捕捉しているだけで、つまりそれは全部、過去だ。
Remoは、だだっ広ーい部屋があって、その中にいろんな人の作るいろんなゾーンがあって、今の今、そこでは誰がいて何が進行しているかが俯瞰できて、興味を持ったところを覗き見できるし、話しかけてもいいし、そのどこかに自分も入ったり出たりする、というイメージ。
たぶん、Remoの最もおおきな特徴のひとつはリアルタイムってことではないかな。それがいいのか良くないのかはさておくとして。昔、Skypeを一日中ONにしてお互いに相手がマイクの向こうでなにかしている音を聞くともなく聞きながら仕事していたあの感覚。それが今度は視覚的に入ってくる。そして、そういう環境下でのお互いの距離感も、このコロナの間に我々は学習してしまう気がする。
それとRemoは自分の身の置き場所を、限られた範囲内と言えども、自由に変えられる、移動できるというところがリアルに近い。どのゾーンに入るか、いるかを自分で選ぶ。入りたいところに入り、気が変わったら移動する。もしくは、ログアウトする。自分が主役で自分に選択権がある。
「見せる化」と「リアルタイム」と「選択権」。いろんな人に訊かれるけれど、コロナ後のコワーキングの成立要件はこのへんが絡んでくるのかもしれない。ただ、なにかもっと大切なことにまだ気づいていない気がする。
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