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愛媛でコワーケーションして「ローカルコワーキング」の可能性を拡げる人たちとつながってきた。

※この記事は、2021年4月1日に公開されたものを再録しています。

先週、3月24日〜28日まで、お誘いいただいて愛媛県のコワーキングでコワーケーションしてきた。思い起こせば愛媛は、2016年の4月に第2回めのコワーキングツアーで行って以来、実に5年ぶりだった。

今回は愛媛県の「コワーキング活用関係人口創出モデル構築事業」に基づいて企画された「西条流わくわくワーケーションプラン」に参加という形だが、我々がやってきたのはワーケーション、ではなく、コワーケーションだ(後述)。

ということで、おじゃました3つのコワーキングと、コワーケーションをテーマにしたイベントについてちょっと記しておく。

なお、長野、石川、福岡、京都、大阪、香川、徳島、神戸から、前後してわらわらと集まってきた面々のユニークさを、いちいち書いてると日が暮れるのでここでは割愛する。すみません。


まずは西条市の「サカエマチHOLIC」さんへ

今回、我々のベースキャンプとしてお世話になったのは西条市のコワーキング「サカエマチHOLIC」さん。代表の安形さんはじめスタッフの皆さん、誠に有難うございました。

サカエマチHOLIC

「サカエマチHOLIC」さんは駅からほど近い商店街の中にある。で、その商店街もこれまた他の地方都市の例にもれずいまや閑散としており、春先の午後のそよ風に気持ちよさそうに午睡をむさぼっていた。

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が、かといって悲壮感はあまり感じない。どことなくのんびりしている。実は安形さんをはじめ、今回、滞在中に知り合った多くの方が県外からの移住者で、地元の人たちと連携してこうした状況から脱却しローカルを活性化しようとカツドウしている人たちだった。はは〜ん、それで。

「他所の人と地元の人がコラボする」という構図が、コワーケーションの本質のひとつでもあって、それが結局ローカルに新しい価値を生む仕組みになるとぼくは考えているのだけれども、そのためにはその双方をつなげる人が不可欠だ。

彼らは各自の立ち位置でその接続点を担っている。その熱量がこの街に伝わり希望を呼んでいるのだろう。移住して2年という人を親しげにニックネームで呼び合うのを見てると判る。

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「サカエマチHOLIC」さんは、元家電店だった建物をリノベーションして開業されたとのこと。話に夢中になってて内部の写真を撮り忘れたが(←アホ)、1階にはワークデスク以外にキッチン(これはコワーキングの必須項目)と会議室がある。ぼくは到着するなり滋賀県長浜市のオンラインイベント(これもワーケーションがテーマ)に参加するべく、その会議室を2時間半、占拠した。

2階は漫画喫茶スペースになっていて、約2,000冊のマンガがある。床は芝生なので靴を脱いでくつろげるし、ハンモックやテントまで用意されている。昼寝するにはもってこいだ。(内部の様子はウェブサイトを参照されたい)

その夜は、移住組ローカル活性化隊の方と食事して、あくる日、「サカエマチHOLIC」さんに行く途中でギャラリーを見つけた。

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見ると、昨晩みんなで行ったお店に飾ってあった絵と同じタッチの絵が手招きしている。誘われるままに入って話を聞くと、やっぱりそうだった。

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聞けばこの作家さん、神戸のハンター坂のギャラリーも拠点にしているんだそうで、急に親近感が湧いたのは言うまでもない。

こういうひょんな出会いがあるから旅は、というかコワーキングツアーはやめられない。これもなにかの縁だと思わず一枚買いそうになったが、値札を見てまたの機会にすることにした。

この日の夜は加茂川で焚き火をした。

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アクティビティというほど大げさではない、ちょっとしたリラクゼーションだが、「火」ほど身近で癒やされるものはないのではないか。火を見ながら話すうちに、お互いの人柄が判ってくる。その時間を共有するのがコワーケーションの醍醐味だ。

さて、あくる日は西条産業情報支援センターでワーケーションをテーマにイベントが開催され、我々リモート組とローカルの人たちと約20名ほどが集まった。ここでぼくは、「ローカルコワーキングの可能性」をコワーケーションを絡めてプレゼンさせていただいた。50分の持ち時間にスライドが134枚。また時間オーバーして、また叱られた。

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続いて、コワーケーション参加者とローカルの人たちのLTも行われた。こういう、お互いが何者で何をしているかを見える化するプログラムはローカルの至るところで仕掛けられる。もちろん、コワーキングもその舞台になっている。つまり、コワーキングはローカルの「ヒト」と「コト」を見える化するプラットフォームだ。

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翌日はたっぷり時間を取って、ひとりで街歩き。ぼくは、いわゆる日本型ワーケーションのびっしりお膳立てされたスケジュールが本末転倒で無意味だと思っていて、各自が自由に時間を使う「余白」のあるコワーケーションを推奨している。その一番いい時間の使い方が街歩き。

全然知らない街を、北に南に西に東に思うままウロウロする。なるべくスマホでマップやサイトなどを見ずに、当てずっぽうに歩くのがコツ。そのうちに「ほよ?」と思う光景を目にする。例えばこれ。

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西条市内には「うちぬき」と呼ばれる地下水の自噴井が約3,000本もあって、これもそのひとつらしい。ローカルの資産を大事にしているということがこういうところに現れるわけで、地元の人には日常の風景であってなんら感動はないだろうけれども、余所者にとってはただ見るだけでも「体験」として記憶に刻み込まれる。これ、重要。

だから、ローカルに人を呼びたいと思ったら、ローカルじゃない人に街を巡ってもらって「何が関心を引いたか」をヒアリングするといい。その回答に地元の人はポカ〜ンとするだろうけれど、それが答え。

余談だが水が自慢という地方は日本中にあって、以前、コワーキングツアーで行った震災後の熊本もそのひとつ。そのときは、参加者全員でシャルソン形式の街歩きをやって、震災後の熊本にどうやって人を呼び込むかをテーマにディスカッションした。参加者は、仙台、東京、福岡、神戸から集まった。

ちなみにシャルソンとは、ソーシャルマラソンの略だが、タイムを競うのではなくて、その日にどんな体験をしたかを共有する競技。だからコースも自由。好きなところを巡って帰ってくる。マラソンと言ってるが走らなくても構わない。バスでも船でも飛行機でもOK。ぼくはだいたいいつも自転車だ。

これは東京で最初のコワーキングを開設した佐谷恭さんが2012年に始めたイベントで、これまでに全国で250回以上開催されている。各地に運営委員的な世話役がいて、ぼくも神戸で2回やったし、上記の熊本の他、福井県高浜や鹿児島(後述)でもこちらから持ち込んで開催した。

シャルソンのFacebookページがあるので貼っておく。今見たら、メンバーが1,849人にもなってる。

シャルソンは余所の人と地元の人が一緒にやるから面白い。愛媛ではまだどこもやっていないみたいだから、ぜひ、開催されることをオススメする。

さて、街歩きに疲れて「サカエマチHOLIC」さんで休憩してたら、徳島からしばらくぶりの友人が参戦してきた。彼はぼくが5年前に「コワーケーション」をテーマにブログを書いて淡路でプレゼンしたとき以来、ワーケーションではなくて「コワーケーション」という言葉を使い続けてる、いわば盟友だ。過去のコワーキングツアー(各地のローカルコワーキングを巡ってつながるイベント)にも何度も参加してくれた。

ちなみに、彼も徳島ではもともと余所者だった。小さな、けれども趣きのある街でゲストハウスを開業し、海外からの利用者が増えるに連れ、ゲストハウスというより宿泊付きコワーキングの様相を呈してきた。仕事やアート制作をしながら長く滞在し、互いに交流するリモートワーカーがどんどん人繋がりでやって来るようになった。つまり、コワーケーションだ。もちろん、彼自身もその中核にいる。

そうしているあいだに少しずつ協働関係を結んで仲間を増やし、地元の活性化に一役も二役も買う立場になっている。ぼくも何度かお手伝いしたが、自治体の仕事も数多くこなしている。

西条でも彼の事例を参考にして「コワーキング+宿泊施設」を企画されたらいいと思う。それがコワーケーションの拠点になり、人が人を呼ぶ。

急遽、内子町の「nanyo sign(南予サイン)」さんへ

翌日は、西条市を出て内子町のコワーキング、「nanyo sign(南予サイン)」さんを訪ねた。当初、おじゃまする予定はなかったのだけれども、西条でアテンドしていただいた大須賀さんがクルマを出してくれるということで、お言葉に甘えて乗せていただくことにした。

大須賀さんは西条市を拠点に、「そこ」にしかない魅力である「人」を通じて東予地域を体感するコミュニティツーリズム・パーソナルツーリズムのプロジェクト「東予人」を企画、催行している。つまり、彼も前述の「余所の人と地元の人をつなぐ人」だ。

内子町はもともと四国88か所を巡るお遍路さんの宿場町。江戸時代から明治にかけては木蝋(もくろう)や和紙の生産で栄えたんだそうで、当時の豪商たちが建てた屋敷や町家が大切に保存されていて、「しばらくここに逗留したいな」と思わせる美しい町並みを作っている。

こちらにその町並みの画像がたくさんあるのでご覧遊ばせ。

人口は16,000人ほど。このサイズの町は日本中にあるが、そういうところにこそローカルコワーキングが要る。それはコワーキングがローカルのコミュニティとしての役割を担えるからだ。(後述)

で、「nanyo sign(南予サイン)」さん、伺ったときはプレオープン中だったが、本日、4月1日に正式にオープンした。

nanyo sign(南予サイン)

実は「nanyo sign(南予サイン)」さんの運営スタッフである山口さんとは昨年11月に知り合ってた。鹿児島県が開催したワーケーション体験モニターで我々が参加した際、最終日のディスカッション(と、そのあとの懇親会)のためだけにはるばる愛媛から鹿児島までフェリーと新幹線で来てくれて、4時間だけいて、その日のうちに帰途についたという行動派だ。

そのときのことはこちらに書いてる。あ、ここにもシャルソンのことを書いてたんだった。くどい。

「nanyo sign(南予サイン)」さんは、『まちの駅NANZE』にある。ここは、地元の人たちの生活の交流場の『商店街』と、町並み保存地区と内子座という観光客が来る『観光地』が交差する拠点になっているとのこと。ちなみに、「なんぜ」とは「何かご用ですか?」という意味らしい。

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2階に上がって中に入ると、床やデスクの杉材が目に優しい。ここは移住相談センターも兼ねていて、交流のための共有リビングも設えられている。ただの作業場ではなく、暮らし全般に関わる人とのつながりを作る点で、まさにローカルコミュニテイとして機能しようとしている。

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早速、仕事(してる風)。

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と思ったら、地元のあいTVさんがたまたま取材に来られてて、我々もひとりずつ「移住って考えてますか?」とインタビューされた。ぼくは「いえ、移働ならします、というかやってます」と答えた。きっと、カットされるだろう。

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そのあと、評判の店で鯛めしをいただいて、我々は次の目的地、八幡浜市に向かった。

そして、八幡浜市の「コダテル」さんへ

実はここも当初おじゃまする予定はなかったコワーキングだが、愛媛のコワーキングを調べてて発見した。ぼくの注意を引いたのは宿泊施設もあるという点。まさに、ローカルにあってほしいコワーキングだと思ったので、タイミングが合えば行ってみたいと思ってた。

見学申込みのメールを送ったら、「どうぞ」とお返事いただいたので、内子町からまた足を伸ばして行ってきた。運転はずっと大須賀さんだ。誠に申し訳ない。

コダテル

四国の西の玄関である八幡浜港を臨む位置にコダテルはある。古民家をリノベーションして開業されたコワーキングで、個人的にはこのサイズが居心地良い(し、少人数で運営しやすいし、メンバーがつながりやすい)。

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この画像の2階で宿泊できて、昨日まで10人ほどがワーケーションプランで滞在していたとのこと。実はここも、前述の「サカエマチHOLIC」さんと同じく愛媛県の「コワーキング活用関係人口創出モデル構築事業」に参加している。

話が少し戻るが、つまり、各コワーキングがそれぞれにワーケーションの企画を出して採択され、相応の予算を得て実行している。こういう取り組みを全国各地の自治体も企画して、地元のコワーキングに向けて募集したほうがいいと思う。(神戸もぜひやってほしい)

コダテル代表の濵田さんは、もともと地元の地域金融機関の出身だ。在職中からNPO法人を起ち上げ、住民参加・地域資源活用による多くのプロジェクトを推進してきた。

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ここコダテルもただの作業場としてのコワーキングではなく、皆の「これがやりたい」を応援することをモットーにしている。「お!」と思ったのは、それをコダテルでは「くわだて」と称して、各自がボードに貼り付けていることだ。

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しかも、その進捗も振り返りとして掲示されていた。

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こうして宣言することでモチベーションも上がるし、またそれをサポートする仲間もできてきて、ここがコミュニティとして健全に機能する。こうした「これやりたい宣言」は各地のコワーキングで実践されている。

聞けば、濵田さんは金融機関にいるとき、もっと起業家を支援する仕組みはないものかと考えていたらしい。人口32,000人ほどの町で、その解をコダテルというスキームを使って出すという断固とした意志がにじみ出ていた。

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で、これで終わりかと思いきや、先ほどの「nanyo sign(南予サイン)」さんで、場所を変えてディスカッションするので来ないかとのお誘いが来たので、またゾロゾロと内子町に戻った。

会場はバーも併設されているゲストハウス「内子晴れ」さん。

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ここを運営しているのも移住してきて8年目という方だったが、すっかり街の人になっていて、でも、それでいて他所の人の目から見た内子町の像をしっかりアタマに刻んでいる話しぶりだった。

今回、出会えた人たちは皆「この町が好きだ」という思いを、それぞれの領域で見える化している人たちだった。ただ、それはしかし、なにも愛媛に限らない。日本中にそういう人たちがいてカツドウしている。

ぼくは、彼らをコワーキングという共通項でつなげていきたい。コワーキングを場所貸し業の「目的」とするのではなくて、「くわだて」を実現するための「手段=スキーム」として活用する人たちを連携させることで、彼らをサポートしたい。以って、日本中のコワーカーをつなげたいと思っている。

そのために試行錯誤しつつ、これからも、あちこちウロウロするつもりだ。

付録:プレゼン「ローカルコワーキングの可能性」の一部

ところで、西条市でやらせていただいたプレゼンの一部を、当日使用したスライドを使って簡単に振り返っておく。「もう聞き飽きた」という方もおられると思うので、そういう方はここまでね。

まずいつものように「コワーキングとはなにか?」からはじめ、下図のコワーキング曼荼羅を示してローカルコワーキングではこういうテーマでカツドウされているということを事例をあげて説明した。なお、曼荼羅は先月、Ver3.1にバージョンアップした。

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で、今回はワーケーションがテーマだったので、ぼくは日本型ワーケーションとコワーケーション(むしろこっちのほうがワーカーのための本来のワーケーション)の違いについて話した。

いま、日本中ではじまっている日本型ワーケーションとは一言で言うとこう。要するに企業が「制度」として社員を対象に行っている。

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これは日本においてはいわば過渡期だから仕方ないのかもしれない。一方、もう何年も前から海外で当たり前に行われているコワーケーションの主体は個人だ。

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で、コワーケーションの成立要件はこうだ。「ワークスペース」と「宿泊施設」と、それに(ここが肝心なのだが)前述にもチラチラ出てきた「余白」が加わる。

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この「余白」部分は、以前は無意識に、観光業界の決り文句である「アクティビティ」としていた。

だが、2月に奄美大島と徳之島に滞在しているあいだに気づいた。ほぼ1週間、あいにくの雨と風でほとんどアクティビティらしいことができなかったのだけれども、むしろその空いた時間を「余白」として愉しむほうが休暇として相応しいんじゃないか、と。

これという予定もなく、リラックスして風景を眺めながらモノを考えたり、本を読んだり、飽きたら街を歩いたりする。こののんびりできる時間を「余白」として意図的に滞在中に組み込む。観光やアクティビティを毎日ギューギューに詰め込んだり、研修と称して部屋に閉じ込められたりするより、よっぽどこのほうが骨休めになるし、アタマもすっきりして思考能力も高まる。

とすると、ある程度の滞在期間が必要だ。そもそも、ワーケーションは「ワーク」と「バケーション」を合わせた造語だが、バケーションというからには1ヶ月〜2ヶ月、そこに滞在するのが普通だ。それだけの時間的余裕があるから「余白」を作ることができる。

日本の場合、一足飛びにはそうならないだろうが、最低でも2週間、いや、せめて1週間はその地に留まりたいところだ。でないと「余白」を作れない。だったら、いつものオフィスでいい、という話になる。

で、そういう「余白」を愉しむ中で、お互いの体験を共有することでいろんな人と知り合い、友人になる。仲間になる。バリやタイ、カンボジアなどの東南アジアや中南米に世界中から集まるデジタルノマド(リモートワーカー)たちは、このことを十分心得ている。そして、そこにグローバルな人的ネットワークができる。

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別にグローバルでなくても、日本国内に限っても話は同じ(いずれ、コロナが収束した暁には日本も海外リモートワーカーを誘致するべきだという話はまたの機会にするとして)。

そこで重要な役割を果たすのがローカルコワーキングだ。まずここが人を呼び寄せる入り口=拠点となり、ローカル(地元)の人との接続点になる。つまり、コワーキングはデジタルノマド(リモートワーカー)に対してオープンである必要がある。

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なぜ、オープンであらねばならないか。ローカルとリモートがコラボすることで、その地になかった新しい価値を生むことがあるからだ。

つまり、コワーケーションするワーカーは客ではない。仲間。むしろ、仲間になりたいという人がやってくる。今回、愛媛に来た我々みたいに。

ここに気づいていない人が結構いるけれども、リモートワーカーは必ずしも自分の抱えている仕事だけをしたいと思ってコワーキングに来るのではない。もちろん、誰とも口もきかず、ヘッドフォンして黙々とキーボードを打ち続けて黙って帰っていく人も、いるにはいる。

だがその一方で、自分の技量や知識やキャリアがもしかしたら誰かの役に立つのではないか、そういうプロジェクトのメンバーになってなにか新しい仕事ができるのではないか、というチャンスを伺っているワーカーも一定数いる。「人に貢献する」のはコワーキングの本質だから、これは当たり前の発想だ。

まして、複業時代だ。ひとつの収入源に頼るより複数のインレットを持っておくほうが安心だし、これからの時代、さまざまなコラボによって自分の仕事領域を広げていくことが求められる。名刺に数え切れないほど肩書を書いてる人も最近では珍しくない。かく言うぼくもそのひとりだ。

ローカルコワーキングはそのコラボの機会を作る。

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さらに、海外では訪れた先の国でビジネスアイデアやビジネスパートナーに出会って起業してしまう、いわゆる「リモートプレナー」なる種族もいる。ぼくがコワーケーションを推奨するのは、こうした化学反応を日本中のどこのローカルでも起こしたいからで、観光業をしたいわけではない。

そのためには、まずその地に、前述のコワーキング曼荼羅にあるテーマでローカルコミュニテイとして機能するコワーキングが必要だ。そのコミュニティにリモートワーカーはジョインする。そこに会いたい「ヒト」と関わりたい「コト」があるからだ。

だから、ワーケーションというバズワードに踊らされる前に、地元にしっかりコワーキングを整備しておかないと、一時的にただ「消費」するだけの観光客が来るだけで、継続的に「共創」関係を結んで地元を活性化するチャンスを失うことになる。それではもったいない。

…ということをお話した。

すると、当日参加された行政の方から、

地域と密着しているコワーキングスペースで地域の方と交流し、一緒に仕事をしたり、地域の課題を一緒に考えている方が行っていることを「コワーケーション」という言葉で表現されていたことが衝撃でした!
ワーケーションの観光(交流人口)と地域との寄り添い(関係人口)との線引きがはっきりせず、もやもやしていたのですが、お話を伺ってすっきりしました。
「コワーケーション」という言葉はとてもしっくりきましたので、使わせていただきます。

とメールをいただいた。その他にも「参考になった!」「刺激受けまくり!」とメッセージもいただいた。大変嬉しいし、ぼくもお手伝いするので、ぜひ、コワーケーションを推進していただきたいと思う。

ということで、この調子で書いていったらスライドを全部あげてしまいそうなので、ここらへんでやめておく。続きが知りたい方は、プレゼンとディスカッションのイベントを企画していただけたら、どこでも出かけていくので、下記までメッセージかメールを下さい。

メッセージ➔ https://www.facebook.com/kanzan10to9/
メール➔ ito[a]cahootz.jp ※[a]は「@」に書き換えてお送りください。

今回、愛媛でお世話になったコワーキングの運営者の皆さん、アテンドいただいた皆さん、イベントに参加いただいた皆さん、そして街で出会ったすべての皆さんに、あらためてお礼申し上げます。誠に有難うございました。また、お会いしましょう。

…と、また長くなってしまった。
最後までお読みいただき有難うございました。

PS:
コワーキングツアーをそろそろ再開しようと思っています。「ぜひ、うちに来てよ」という方も、上記まで連絡ください。どうぞよろしくお願いします。

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