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子供から吸収しなければもったいない! 〜親ぶることをやめれば、お互い良いことばかりだ〜

とかく親と言うものは、子供よりも自分の方が上である、知識がある、経験があると思いがちだ。しかし考えてみれば、自分という一人の人間と自分が見てきたものは、広い世界のほんの一部だ。更に子供のためと言いながら、自分の安心のために、多くの人がしている"努力"という名の行動を取らせようとする。私もその親の一人だったと思う。

しかしある時、”これは子供から吸収しなければもったいないな”と気付いた。長女は中学2年くらいから、有名人から一般の若い人のブログなどで、多くの考えや生き方を検索していた。私の方は投資の勉強やその他読書から考え方を得て、お互い情報交換をしていた。そうしているうちに長女に言われた。「ママも今の若い人の考え方を見てみると良いよ。今の若者は色々考えてる人も多いよ。」そうかぁと思いながらも、すぐに検索することはしなかった。

その後長女に何かを相談したり意見を求めたりすると、”なるほどー”とか、”そういう事ねー”と納得することが度々あった。更に、小さい頃の長女から見えていた大人の世界の話を聞いて、”それは気づかなかったなー”とか、”それは本質だなー”と思うことが度々あった。

次女はといえば、スマホ等でアニメやマンガを今まで大量に見てきたそうで、そこからかなりの知識を得ている。何かきっかけがあると料理の事、世界遺産の事等々、私が知らないことをサクッと教えてくれる。アニメから合気道に興味を持ち昨年から始め、現実の世界からも学んでいる。

そして、これはもう子供から見えている事を私も見せてもらおう、”親ぶる”事をやめよう、と思った。

少しでも親ぶりたいと思うと、子供に対して高圧的になったり、先回りしそうになる。また、子供の意見が今までの自分の考えや見てきたものと違うと、クッと一瞬拒否しそうになる。しかし、子供を信用して一旦そういう拒否反応を取り払い、言葉の内容や感覚に注目して取り入れると、新たな世界が見えることがある。しかも、いちいち自分は親だと自覚しないので、肩の荷が下りた感じでとっても楽である。迷ったら仕事の事だって人付き合いの事だって相談しちゃえ、と思えば気が楽である。さらに娘たちがどれだけスマホを見ていても、何かを得ていると考えれば、いくらでも見てくださいと思えて楽である。放任と言われても構わない。

最近は私もスマホで、世界の動きやそれに対するたくさんの人の意見を見ている。そうすると、自分の中にアイデアが出てきて楽しくなるし、何か企みたくなってくる。私にも十分な未来があるが、さらに未来のある娘たちから、今後もどんどん吸収させてもらうつもりだ。


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