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臨床診断学まとめ

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診察、検査、鑑別など実臨床で用いる診療の医学
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2020年6月の記事一覧

臨床診断学 リンパ節腫脹・脾腫

リンパ節腫脹の診察部位 大きさ 硬さ 形 圧痛の有無 可動性の有無 限局性、多発性 を確認する 良性リンパ節腫脹生理的腫大 大豆程度の大きさ 柔らかく、扁平で可動性に富む 圧痛なし 炎症性腫大 急性発症 発熱、圧痛伴う 軟性、円形、可動性に富む 良性リンパ節腫脹各論伝染性単核球症 EBウイルス初感染による 発熱と圧痛を伴う頚部リンパ節腫脹が特徴 肝機能障害を高頻度に認める 壊死性リンパ節炎(菊池病) 細胞壊死が特徴 頸部リンパ節腫脹が多い 白血球減少 多くは

臨床診断学 運動障害

運動麻痺随意運動を遂行するのに十分な力が出せない状態 麻痺の部位により 片麻痺 交叉性片麻痺 単麻痺 対麻痺 に分かれる 運動失調運動麻痺や不随意運動がないにも関わらず生じる協調運動障害 小脳失調、脊髄性失調、前庭性失調が主 筋力評価0~5で評価 5:正常 3:抵抗には打ち勝てないが、重力に抗して全可動域の運動が可能 0:筋収縮不可 不随意運動の種類振戦:協働筋と拮抗筋の交互収縮による反復運動 ミオクローヌス:筋の不規則な速い反復運動 舞踏運動:すばやく無目的、