残してくれたもの

静電気が怖いから、ドアノブを軽くタンタンと叩いて

静電気が無いのを確認してから、ノブを掴んだ

そしたら何故かバチっと来た

痛さは感じなかったが、ドゥンと言う筋肉が一瞬硬直するような感覚はある

痛く無いのなら、と思い

充電する事にした

何故かそのドアノブからは無限に電気が流れ出ている

そしてガッとドアノブを掴んだら

頭の中に直接、布袋氏のスリルが流れた(ベビベビベイビベイビベイビベイベー)

ちぇっ

電気がよかったな、と思ったけど

気を取り直してベビベビの部分を口笛吹いてみたら、しゃっくりが出て中断した

そして後ろを振り向くと、彼女がちょうちんを振り回して

たくさんのゾンビを倒していた

そこでお祭りデートに来た事を思い出した

「お疲れ様」と彼女の肩に手を置くと

頭の中にベビっと来た

2人ともハッとした

まさかな、、そう思いもう一度彼女に触れてみる

ベビベビベイビベイビっと来た

オレの体に充電されていた

オレは彼女にキスをした

その間、2人の頭の中はベビベビベイビベイビベイビベイビベイベーとなる

彼女はキスをしながら、ベビベビに打ち勝とうと

おっひるやーすみはうきうきうぉっちん

を歌っている

ひとしきりキスが終わって改めて彼女を見ると

めちゃくちゃゾンビに噛まれた跡がある

オレは泣きながら、近くに落ちてたメリケン粉を彼女にまぶした

すると彼女は列車なって空へ走って行った

途方に暮れていると、足下にコブラいた

驚いたオレは、蹴った

インパクトの瞬間、おっひる

と聞こえた

もしかしたらと思い、木にハムスターがなっていたので

手に取ってみると

おっひるやーすみはうきあきうぉっちん、わっちこっちそっちこちひいーとっもっ

と聞こえた

彼女はオレの中に、おっひるやーすみはを残してくれたんだ

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