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【MV】 シンガーソングライター 上北健 Live Documentary "愛、そのようなもの"


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 墨象。即興でその日生まれた、“愛、そのようなもの”。この余韻を記録しておきたいと思いました。ことしのnote初投稿です。本年もよろしくお願いいたします。

 ご縁をいただき、上北健さんというシンガーソングライターさんのミュージックビデオに出演させていただきました。書道のようで書道ではない。求められたのは、"愛、そのようなもの"という身体、そして心象表現。


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 ノーリハーサル。上北さんのほかに誰もしらない。パーテーションで鉄壁に閉ざされた内側。対峙する相手がだれなのか、どんな表現の方なのか。いざはじまってみるまで解らない。"ひとり 交ぜあい…… ふたり…… ふたり…… " 上北さんの曲だけが繰り返し流れる、研ぎ澄まされた空間にひとり。独り。えもいわれぬ、静寂の密度。

 異ジャンル8人のアーティストたちが集い、2人ずつ対峙し、それぞれの表現で曲を奏であう。初めてお会いしたとき、上北さんは言った。そこで出会う二人の"間"になにかがきっと生まれる、もしくは何も生まれないのかもしれない、と。即興のまさにライブドキュメンタリー。


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 アーティストとして、また一人の人間として足掻く心の姿を、「映像作品」として記録されてゆく。相手の動きと共鳴したり、共鳴できなかったり。通わない心も、もどかしさも、束の間触れあった心の歓びも、ぜんぶ"線"にする。これはきっと人と人との心の距離の、切なさと幸福を孕んだ剥き出しの記録。



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 "ステイホーム"、2020年12月のわたしはこの一曲だけを聴きつづけていて、ずっとその世界観の中にいた。聴くたびに予想外の深みにまで浸透してくる。仕事という枠を超え、曲が、声が、詞というより「詩」が、とても好きだと思った。そんな作品の一端にかかわれたことがとても幸せで、目に見えない世界で繋がってゆくご縁のふしぎも感じた。いざ、その動画は以下にて、公開されています。


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▶︎上北健 official YouTubeチャンネル

 MVフルバージョン、全テイクの作品解説アーカイブは2/9まで、こちらにて。

https://youtube.com/c/kkcrow


 書道パフォーマンスのお仕事は、去年「解禁」にしたばかり。完全即興で臨んで、その時間の記憶はなにもありません。自分の映像はいまだ正視できずにいますが、ほかのアーティストさんたちは、みなさん第一線の舞台でご活躍の方。みなさんの纏う空気、つくりだす緊張と緩和、目線、ゆき届いた指先、本当に美しかった。当日のご縁からそういった学びもありました。

 上北健さん作品には、綺麗ごとではない美しさがあります。容赦ない真実までも歌にしながら、こんなにも魅きつけられるのは、彼の曲すべてがきっと"愛、そのようなもの"だから。企画書はまるで、詩でした。

 感謝しかありません。

                     書家 / 五行歌人 石崎 甘雨


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