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あなたが放射線治療科をローテートする時に読むべき高コスパな3冊

放射線治療科をローテートしてくれる研修医の先生や興味を持ってくださった他科の先生から教科書って何を読んだらいいですか?って聞かれた時に思いました。コスパよく学ぶためにはどれを読むべきか?

放射線治療は適応が広く、各領域をどこまで勉強するかは結構難しいと思うのですが、最低限、ご専門の領域の根治〜緩和照射を学ぶという点で、以下の3つを軸に選んでみました。

  1. 放射線治療の基本的な考え方が簡単に理解できる

  2. 1冊5000円以下

  3. 他の診療科に行っても見返すことができる

私たちがどんなことを考えながら治療をしているかを垣間みていただければと思います。基本的なところとしては以下の3冊程度を見ておくといいかもしれません。

1.やさしくわかる放射線治療学

学生〜研修医、多職種の方に向けて書かれた放射線治療の入門書です。
各疾患の基本的な知識から放射線治療の適応、効果、副作用まで網羅的かつ簡潔に読める一冊です。1ヶ月程度で読むのにちょうどいい分量だと思います。

2. 放射線治療計画ガイドライン

日本中の放射線治療医が治療の準備をする際に読んでいる一冊です。
上記より特に治療方法についてはさらに詳しい内容になっています。実際に治療計画をみることで放射線治療医が何を考えて治療方針を決定しているか、大まかな治療成績が学べます。


3. TNM悪性腫瘍の分類 第8版 日本語版

ありとあらゆるがんのステージングがまとまった本です。
専門領域が決まっている方でも他のがんと比べるとTNMの決まり方が興味深いかもしれません。これを機会に専門にする予定の領域のステージングも勉強してしまいましょう。


独断と偏見で3冊の放射線治療、がん診療に関係する書籍をご紹介しました。時間がない方はとりあえずやさしくわかる放射線治療学だけでも読んでおくと研修が充実しやすくなると思います。


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