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娘が毒見した話

業務スーパーで見つけたポン・デ・ケージョ。食べたことないけど、なんとなくおいしそうだったので、味もわからず買ってしまった。

袋には、オーブントースターでの調理法しか書いてなかったので、ヘルシオ様(ヘルシオウォーターオーブン)で適当に温めてみた。おいしかったら娘にもあげようと思っていたら、においにつられて娘が部屋から出てきた。

10分加熱後、ふくらんでいたので、1つ味見してみることにした。その時、脳裏に浮かんだのは、新しい炊飯器を買ったときのこと。

私は白米を鍋で炊いていたため、実家に行くたびに、娘は炊飯器を買ってくれとせがんだ。根負けした私は、今年(2021年)の6月に、炊飯器を買ってあげた。娘の10年越しの希望が、とうとうかなったのだ。

その炊飯器で初めて炊いた白米を、娘が食べる前に私が試食したのだけど、それを知った娘は、文字通り、膝から崩れ落ちた。よっぽど楽しみだったのだろう。(膝から崩れ落ちる人、見たの初めて。)

そのことを覚えている私は、隣に立っている娘に、「できてるかどうかわかんないけど、食べてみる?」と聞いた。にま~っと笑って、娘はポイっとひとつ口に入れた。その瞬間、なんとも形容しがたい表情をして、「うぇ~~~、生じゃん!ひどい!娘に毒見させるなんて!ひどい!ひどい!」と言うではないの。

いやいや、毒味、頼んでませんから。あなたに恨めしい顔をされないために聞いただけで、口に入れたのはあなたですから。

娘の体をはった毒味(?)のおかげで、生焼けだったことがわかったので、さらに15分加熱した。こんがり&ふんわり焼きあがったポン・デ・ケージョは、けっこうおいしかった。

娘に勧めたのだけれど、娘の脳はいつものごとく、一度食べてまずかったものは2度と受けいれないので、即刻、拒否された。

おやつのつもりだったのに、娘用につくった分も合わせて5個食べちゃった。夕飯は今日、無理だな。。。

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