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【ADV-PCG】オドシシバクーダのデッキレシピと解説【RS-PK】

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今回はバクーダ(PCG2)とオドシシ(PCG4)をメインにしたコントロールデッキについて書きます。当時どころかその後過去レギュとして遊ばれていた20年の間も使われず、2020年代になって有力視され始めた新しいデッキなので最近触れていなかった方もぜひご覧いただければと思います。

デッキレシピ

ポケモン:13枚
1:ミュウ☆
4:ドンメル(ADV3ST)
4:バクーダ(PCG2)
4:オドシシ(PCG4)

サポーター:15枚
4:ロケット団の幹部
4:漂流者
2:ダイゴのアドバイス
2:クルミのリクエスト
1:TVレポーター
1:ポケモンだいすきクラブ
1:マユミのネットサーチ

トレーナー:14枚
4:逆転!マジックハンド
4:エネルギーリムーブ
4:封印の結晶
2:ふわふわのみ

スタジアム:4枚
4:呪われたほこら

エネルギー:14枚
10:炎エネルギー
4:ヒーリングエネルギー

デッキの概要

相手の妨害をして動きを止め、ベンチ攻撃で脅威となるポケモンから処理していくデッキです。

ドンメルの「メラメラ」は1エネで確実に相手のエネルギーをトラッシュさせることができます。コントロールデッキに対しては単体で完結しているポケモン1体で戦うのが有効な手段ですが、複数体のドンメルで続けてメラメラを使っていくことでエネ切れを狙えます。


バクーダはこのデッキのメインの攻撃手段の「ばくれつだん」を持っています。ダメージの調整がかなり効くので倒したくない、サイドを取りたくない場面で不本意に倒してしまうことを防げます。一方で同じような性質の「ヨガパワー」系よりは合計60とよりダメージが出るため打ち合いで有利です。
「かねつ」も便利なワザで、メラメラで消費したエネルギーを活用できるほか、意外と貯めづらいたねポケモンのオドシシを加速できるのも嬉しいところです。

何よりも便利なのはこの2匹が同一の進化ラインであることで、デッキスペースを節約できサイド落ちや色事故の不安がありません。
同じようなコンセプトのデッキでミュウロックの記事を書いたことがありますが、比較するとポケモンの種類を絞った代わりに安定性を高めたものと言えるでしょう。

このデッキの強みとしてコントロールデッキ同士の戦いで有利になりやすいことが挙げられます。前述のミュウロックや、ピジョット(プロモ)とセレビィex(プロモ)を使ったものは以前からありましたが、このようなデッキはたくさんのトレーナーやポケパワーを使います。これに対して封印の結晶をつけたオドシシが有効で、つきおどすを繰り返すことでまともに動けないまま勝つことが期待できます。
またエネルギーを繰り返し捨ててくる戦法に対してバクーダのかねつも有効で、毎ターン2枚ずつワザでトラッシュから加速できるため止めることが難しいです。バトルに向かないポケモンをバトル場に呼び出してベンチ攻撃をする戦法もよくありますが、このデッキはメインのポケモンだけで構成されているため、どれを呼ばれても引き続き戦うことができます。

似たようなデッキに比べてポケモンのHPが高めで、普通にポケモンを倒してくる相手に戦いやすいことも強みです。

欠点としてはメインポケモンは一度に30ダメージしか与えられないことがあります。色々な妨害手段で対策できますが、一体2進化やexが完成してしまうと何枚もサイドを取られ続けてしまうことがあります。

採用カード解説

ポケモン

ドンメル
バクーダの進化前に加えてメラメラを使っていく場合もあるため別のポケモンを入れない限りは4枚欲しいと思います。

バクーダ
3枚のレシピもよく見られますが、幹部やドローサポで引き込みやすいように4枚にしました。

オドシシ
初手に来てほしいし、ゲームによっては3体くらい使うので4枚必須です。

ミュウ☆
様々な用途がありますが、主な目的はミラー対策です。状況に合わせてオドシシ・ドンメル・バクーダのワザを使い分けることができるので逃げるのエネルギーを捨てずにより強い行動ができ、さらに水弱点をつけて混乱もしないといいところづくめです。このレシピには入っていないもののよく見るマイナンのかぎわけるも使えれば強いです。
このレシピでは炎しか色が出せないので他のデッキのようにあらゆるワザをコピーできるわけではありませんが、弱点を突ける中で有力なウインディexは炎だけで足りますし、レジロックexも相手のベンチのワザを利用できる場合はそこそこあります。

サポーター


ロケット団の幹部
サイドの減ってきた終盤や、手札を増やされたタイミングでつきおどすと併用することで相手の事故を狙えます。重要ですが相手が止まっているときは自分の展開用カードとして使えないので4枚必須かは微妙なところです。

漂流者
初手からオドシシに封印の結晶を付けていきたいため4枚必須です。メラメラやかねつで炎エネルギーが必要なため構築をゆがめてこのカードを入れるわけではないのもいいところです。

ダイゴのアドバイス・クルミのリクエスト・TVレポーター
バクーダやトレーナーを引くためのサポーターです。
普通はダイゴが強いのですがポケパワーロックやベンチからの呼び出しなどを警戒して相手が普段よりもベンチを並べてこないこともありどれを採用するかは一長一短です。クルミとレポもかねつとの兼ね合いや中盤以降にかさばったポケモンやトレーナーを捨ててデッキ圧縮したいことも多くどちらかがはっきり優れていると言えないところです。

ポケモンだいすきクラブ・マユミのネットサーチ
漂流者からサーチしてたねポケモンを並べます。
タッチポケモンを増やすならマユミが最適ですが、オドシシかドンメル1種類を2枚サーチしたいことも多く、どちらも入れるのが標準的になりそうです。ホロンの導師も候補になりますが、主に使いたい序盤は捨ててもいいカードが1枚もないことも多いです。
スーパーボールなら他のサポーターを代わりに使えますがデッキスペースがやや厳しいです。

トレーナー


逆転!マジックハンド・エネルギーリムーブ・封印の結晶
相手の妨害をする定番カードです。各ポケモンのワザと組み合わせてより強力になります。

ふわふわのみ
ドンメル・バクーダは逃げる2のためオドシシと入れ替えるカードが必要で、漂流者でサーチできるので便利です。状況によって1ターンごとに使いたいワザが異なることも多いデッキなので場に残ることもプラスです。

スタジアム


封印の結晶に限りがある構築なので呪われたほこらを4枚フルで採用し、厄介なポケパワー持ちはばくれつだんで早めに処理するのを狙っています。自分と合わないスタジアムはほとんどないので、妨害タイプのスタジアムは多くのものが他にも候補になります。

エネルギー


炎エネルギー
メラメラとかねつ、また漂流者で使うのでやや多めに入れたほうがいいでしょう。

ヒーリングエネルギー
ミラーでバクーダが混乱することが多く、返しにつけられれば大きなメリットになります。それ以外でも事故を狙うデッキのため進化前のポケモンが複数回攻撃を重ねてきたり、特殊状態にして時間を稼いでくることがよくあるため有効になる場面は多いです。オドシシに状況にかかわらずつけられるのもいい点です。

その他検討できるカードについて


ポケモン

マイナン・R団のソーナンスなどトラッシュからカードを手札に加えるもの
コントロール系デッキにはよく入る定番のカードで、バクーダのデッキに入っていることも多いです。メインポケモンのワザだけでかなり色々な動きができるので今回のレシピには入れていませんが、トレーナーの再利用をしたいこともあるので有力な候補にはなります。

アンノーンE
不要なポケモンを出させてバトル場に縛る対象にしたり、自分のほこらで気絶させてマジックハンドを一方的に使ったりできます。ヘルガーやソーナンス(PCG5)のデッキではより相性がいいですが、このデッキではやや使用機会が少ないかもしれません。とはいってもマイナン等と並んで真っ先に候補になるカードです。

サポーター
ニシキのネットワーク
バクーダを確実にサーチできます。
ただしこのデッキは序盤はオドシシか進化させずにドンメルをそのまま使うことが多く、すぐにバクーダが求められることは少ないためやや優先度は落ちると思います。

レシピでは性能が高いサポに固めましたが、漂流者が多いため色々なサポを入れてサーチする動きも可能です。
ホロンの導師
オーキドはかせの研究
エニシダ
ツワブキのプロジェクト

トレーナー

バトルサーチャー
漂流者と相性がよくサポーターの使いまわしができます。初手にサーチャーしかないと止まってしまうのと、トレーナーロックで使えなくなること以外はサポを削って差し替えたほうがデッキパワーがあがりますがその差も大きいので迷いどころです。

ふうせんのみ
ふわふわのみの方が優先したいですが、一度逃がしたバクーダに封印の結晶を新しくつけられるといった使い方もできるようになります。

スタジアム
アクア団のアジト
砂漠の遺跡
クリスタルビーチ
バトルフロンティア

エネルギー
スクランブルエネルギー
バクーダが1枚でばくれつだんできるようになりますが、オドシシにはつけられません。デッキによってはこの1手が重要ですが、このデッキは1回かねつする余裕を作れる場合もそこそこあります。

戦い方


序盤

初手はオドシシのつきおどすをメインに使います。サポーターやふしぎなアメを捨てさせることで事故が狙え、ポケパワーを使う相手には封印の結晶を付けつつ暴風やワープポイントを選ぶのもとても強力です。
すぐにバトル場のポケモンにエネルギーを付けて攻撃してくる相手にはドンメルのメラメラも有効です。どちらの場合も放置していると単にサイドカードだけではなく、デッキ全体のリソースを奪うことができるため相手は放置しづらく、サイドカードを先行させることが期待できます。

中盤


相手がまだ順調に戦えている場合はマジックハンドも使いながら引き続きメラメラやつきおどすで事故を狙っていきます。1ターンに1匹倒されるような場合は間にバクーダのかねつを挟むことで次のターンから継続して戦えるようになります。
相手の動きを止めることができたらばくれつだんで攻撃していきます。早めに倒さないといけないポケパワー持ちやエネつきのポケモン以外は残り30以下で止めておくと自分だけマジハンと幹部を優位に使えます。

終盤

順調に進められたらばくれつだんでサイドを取りきっての勝利を目指します。
不利なまま来てしまった場合は幹部+つきおどすや、マジハン+リムーブ+メラメラなどで気絶されないターンを作りばくれつだんを連発できる隙を作りたいです。


終わりに


PCGシリーズが現役のころはバクーダはパワー不足という判断で全く使ったことがなく、対戦相手としても目にした記憶がほとんどありませんでした。
しかし今年になって有力デッキとして意識するものになり、まだまだこの環境には埋もれているカードがあるのだと痛感させられます。


このデッキを最初に作ったのが誰かははっきり知りませんが、大会等で一番使われているJasonさんのサイトにもこのデッキのレシピがあります。

https://jklaczpokemon.com/ex-decks/

Camler」がオドシシバクーダのデッキのことです!
おそらく最もこのデッキを使われているプレイヤーだと思うのでまずはこのレシピを使ってみるのもおすすめです。


PCGデッキのまとめ
https://note.com/kanten620/n/n0f54f94af7e0

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までご連絡ください。なるべく対応します。

※ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。

※カード画像やデッキレシピ画像は
「ポケモンカード旧シリーズ検索 様」
https://pcg-search.com/card/search.php
のものを使用させていただいているものがあります。

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