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【ADV-PCG】オドシシレックウザのデッキレシピと概要【RS-PK】

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 今回はレックウザexδとオドシシをメインにしたデッキについて書きます。2000年台には見なかったデッキですが、現在は有力デッキの一つとして存在していますのでぜひご覧ください!

デッキの概要


 混乱とハンデスができるオドシシ、ベンチ攻撃ができてサイドが負けているとさらに強化されるレックウザex、エネルギーをはがすカードを中心にリソース回復とベンチ攻撃ができるマイナンを中心にしたコントロール系デッキです。サイドレースは意識せず相手の手札や場を弱めていって最終的に勝てるように進めていきます。

 3匹ともたねポケモンのため出しやすく、ワザエネルギーが少ないうえ雷エネルギーで統一されているため安定性が高いことも特徴的です。

 このデッキタイプは数年前にオンライン対戦で海外のプレイヤーが使うようになって日本でも知られるようになりました。詳しい発生経緯はよく知らないのですが、PCGが現行の時代にオドシシ+ライチュウex(QCP)というレックδと近い組み合わせが海外のサイトに公開されていたのが参考になったり、様々なポケモンをタッチしたDestinyやミュウロックなどのデッキからコンセプトを絞って生まれたりした可能性はあります。

バクーダ(PCG2)との比較

 オドシシを多く使うデッキは他にもありますが、特にバクーダを使うデッキが有力視されています。コンセプトも近いのでそれぞれどういった点で差別化できるか考えてデッキ選択をした方がいいでしょう。

レックウザ型のメリット


1:すべてたねポケモンで構成されている
 先ほども少し触れましたがレックウザを含めたねポケモンだけで組まれているため、安定性が高くたねをサーチするサポーターを使えばその後は他のサポーターを使うことに専念することができます。
進化カードやそれをサーチするカードを入れずにすみデッキスペースを空けることができます。

2:ワザ1回のダメージが大きい
 オドシシバクーダはメインポケモンの打点が30しかないため、相手の主力ポケモンが1進化を経由してそのまま攻撃を仕掛けてくると止められないことがあります。これに対してレックウザはてんくうのツメが70ダメージもあり、ポケボディーが働いているときは2エネにもなるので相手の2進化が相手でも十分対応でき、1体のポケモンに突破されてしまうことを防げます。弱点をつける相手の時もバクーダは30×2=60どまりであまり優位とはならない相手も多いですが、レックの火力であれば明確に有利になるといえるでしょう。ポイントショートは1回で50出せるため、放置しているとアドバンテージを取り続けるポケモンを素早く処理できるでしょう。

3:雷タイプで弱点がない

 弱点がないことは大きく、どのタイプ相手でも一定以上の勝算が見込めます。さらに雷タイプを活かすこともでき、厄介なピジョットやプテラexをマジハンを使って一撃で倒すことができます。バクーダに対抗するために水ポケモンを使ってくる相手に有効なこともあります。

レックウザ型のデメリット(バクーダ型のメリット)


1:リムーブ効果が弱い

 バクーダは進化前のドンメルのメラメラで相手のエネルギーをはがすことができますが、こちらはマイナンでリムーブかマジハンを経由して相手のエネルギーをはがすことになります。メラメラはエネルギーを捨てるコストがあるものの、用意するのは容易で宣言したターンにすぐトラッシュできるためリムーブについてはバクーダ側が優れているでしょう。

2:メインアタッカーに封印の結晶をつけられない

 どちらのデッキも基本的にはオドシシに封印の結晶をつけて十分に相手の事故を誘発してから攻撃に移りたいですが、バクーダは封印の結晶をつけてばくれつだんで攻撃を仕掛けることができます。
 対してレックウザには封印の結晶をつけることができず、場に出したターンに生き残っているポケモンにポケパワーを使われてしまいます。

3:ベンチ攻撃の総ダメージが低い 
 
ポイントショートは30か50ですが、ばくれつだんは30×2=60ダメージ与えられます。あるポケモンをバトル場に固定してベンチ攻撃で勝利を狙う場合、必要なターン数はバクーダの方が少ないことが多いでしょう。

4:ポケモンexの対策をされる
 オドシシやマイナンがいるものの、ポケモンexからダメージを受けない相手は苦手です。特にたねでそういった効果を持っている相手は混乱や進化時の事故を狙えないため厳しい戦いになります。

デッキレシピ

 基本的なカードを厚く採用しているレシピと、タッチポケモンを入れて選択肢を広げているレシピの2種類を載せます。Aのレシピは相手によって腐るカードが少なくどの相手にも戦いやすい反面、トレーナーに頼っているため引けるかどうかやコインの運があります。Bのレシピはポケモンの種類を増やし、サポーターでサーチすることで安定性の向上や選択肢を広げることができていますが、相手によってはいらないカードが増えていることや、初手に来て強いカードの確率が減っているデメリットもあります。

A:シンプル型


ポケモン:10枚
4:オドシシ
4:レックウザexδ
2:マイナン

サポーター:15枚
4:ロケット団の幹部
4:漂流者
1:ダイゴのアドバイス
3:クルミのリクエスト
2:ポケモン大好きクラブ
1:ツワブキのプロジェクト

トレーナー:17枚
4:逆転!マジックハンド
4:エネルギーリムーブ
4:封印の結晶
1:ふうせんのみ
4:スーパーポケモン回収

スタジアム:4枚
4:呪われたほこら

エネルギー:14枚
14:雷エネルギー


B:サブポケモンタッチ型

ポケモン:10枚
1:ミュウ☆
4:オドシシ
3:レックウザexδ
1:マイナン
1:エレキッド

サポーター:15枚(サーチャー込み17枚)
4:ロケット団の幹部
4:漂流者
2:ダイゴのアドバイス
2:クルミのリクエスト
1:ポケモン大好きクラブ
1:マユミのネットサーチ
1:ツワブキのプロジェクト

トレーナー:17枚
4:逆転!マジックハンド
4:エネルギーリムーブ
4:封印の結晶
2:ふうせんのみ
1:スーパーポケモン回収
2:バトルサーチャー

スタジアム:4枚
4:呪われたほこら

エネルギー:14枚
12:雷エネルギー
1:炎エネルギー
1:マルチエネルギー


採用カード解説

ポケモン


オドシシ
レックウザ
マイナン

メインのポケモンで、相手の状況によって使うワザを選択します。
用途はこれまでにも触れましたが下の戦い方のところでも記載します。

ミュウ☆

主にミラー対策で、つきおどすやかぎわけるをしながらポケモンを入れ替えずにポイントショートをレックウザに使うこともできます。またバクーダ相手にも役立ち、かねつをコピーしてレックを加速させるのも強力です。

エレキッド
序中盤に妨害がうまくいって相手が止まった場合、サイドを先行するメリットがなくかぎわけるでとりたいカードもあまりないという状況もあります。その時にこれでレックウザを加速すると後々てんくうのツメが使いやすくなり、サイドを相手に取らせることもでき役立ちます。

トレーナー

漂流者
レックは雷エネを要求し、オドシシにすぐに封印の結晶をつけたいので非常に相性がいいでしょう。

ロケット団の幹部
手札が充実している相手を止める起点にできるのでなるべく多く入れたいです。

ポケモン大好きクラブ
マユミのネットサーチ

レックは導師でサーチすることができず、雷タイプがマイナンとかぶってもいるのでたねを呼ぶサポーターはぜひ大好きクラブにしたいところです。
他のポケモンをタッチする場合はマユミも併用できます。

クルミのリクエスト
ダイゴのアドバイス

カードを引くサポーターも採用したいです。
漂流者を使うデッキで、余計なポケモンは相手が出さないことを考えると他のデッキほどダイゴの優先度は高くないように思います。

ツワブキのプロジェクト
オドシシ系のミラーなどでエネルギーをはがされたときに役立ちます。エネ加速がなくホロンのポケモンで水増しもしていないので単純に漂流者からサーチできるカードとしても便利です。

バトルサーチャー
漂流者と色々な種類のサポーターを使うデッキなので、初手にきて弱いこと以外はぜひ入れたいカードです。

封印の結晶
エネルギーリムーブ
逆転!マジックハンド

このデッキタイプでおなじみの妨害カード群です。

ふうせんのみ
どうぐが封印の結晶のみだと素引きした場合漂流者のサーチ先がなく、もったいないので採用しています。ふわふわのみはレックにつけられません。

スーパーポケモン回収
レックはHPが高いので攻撃を1回耐えやすく、また1エネでポイントショートが使えるため1ターン余計に行動したような結果を得やすいです。マイナンで再利用する選択肢として1枚は入れたいです。

呪われたほこら
砂漠の遺跡や不思議な大樹を捨てたいのでなにかしらのスタジアムは採用したいです。
どのような相手を想定するかで変わりますが、レックをバトル場に出す時はポケパワーが使えるので、素早く処理できるほこらの優先度がやや高そうです。

エネルギー


雷エネルギー

漂流者でサーチし、レックのワザに色指定があるので多数採用したいです。

炎エネルギー
バクーダ対策で採用しています。1枚でも入れておけば漂流者とミミクリー→かねつで活用の機会があります。

マルチエネルギー
ミュウで相手のワザを使える選択肢が増やせます。相手依存であるものの、1枚目は雷エネを入れるのと比べてデメリットが少ないのでまねる系のカードを入れるなら強そうです。


その他の採用候補カード

ポケモン

アンノーンE
相手の不要なポケモンを呼びだしてロックの起点にします。

キリンリキ
ルナトーン・ソルロック

封印の結晶と役割が被りますが、レックを使うときはロックが外れるのでポケパワー対策のカードも選択肢になります。

その他のポケモン
レックウザは強く雷エネルギーを要求しますが、漂流者で基本エネをサーチでき、使わない場合はオドシシにつけて消費できるのでたねであればいろいろなポケモンが候補になります。

トレーナー

エニシダ
使ったターンにポケモンやエネルギーがすぐに手札に加えられない点は気になりますが、スタジアムを必要なタイミングで置き続けることができます。
またオドシシ系ミラー相手でもサポーターを捨てられて事故を起こされるのをある程度対策できます。

アクア団のアジト
クリスタルビーチ
バトルフロンティア

これらの妨害に役立つスタジアムも候補になります。ただしポケパワーを止めきれない関係でほこらの優先度はやや高いかもしれません。

エネルギー

ホロンエネルギーGL
雷エネが多く入るので候補になり、オドシシがミラーで強くなります。


戦い方

 序盤はオドシシのつきおどすで相手のサポーターや暴風などをトラッシュし、事故を誘発させるのを本筋で考えます。相手によってはレックで後々厄介になるベンチポケモンにダメージを貯めたり、マイナンでリムーブを何度も使った方がいい場合もあり、状況に応じて使い分けます。他のポケモンをタッチしている場合も適宜使っていきます。攻撃力が低いためサイドを先制されることがほとんどですがここではコントロールに専念します。
 何体かこちらのポケモンが倒されてきたら幹部やマジハンを使い、より盤面の優位を意識したプレイングを心がけていきたいです。大まかに分けると危険の低いポケモンをマジハンやリムーブを使ってバトル場に縛りつけてポイントショートで強いポケモンを倒していくか、数体の厄介なポケモンをマジハンとてんくうのツメで倒してリスクを減らすことが多いです。1体のメインポケモンにエネルギーが固まっている場合はオドシシの混乱を狙うこともあります。
 終盤はうまくいけば動きの止まった相手を倒し続けて勝つことができますが、劣勢の場合は幹部とオドシシを組み合わせて混乱が裏なら勝てる、またはエネルギーが引けなければ耐えるといったようにチャンスを作っていきます。また相手の場を乱すことで複数体のレックを使って逃げ回ったり、スーポケを使うことでターン数を稼ぎやすいです。


対策「グラードンex」について

 オドシシレックが流行するにつれて、これを対策したものもまた増えています。特にグラードンはピンポイントで他であまりみないカードなのでここで紹介します。

当時想定されていたADV3レック対策としては今一つだったが20年後に再注目される

 たねで出すだけでポケボディーがはたらき、オドシシで混乱させることができず、レックはワザを使うこと自体ができなくなり、マイナンもがんせきおとしできぜつしてしまいます。グラードンがバトル場に居ればベンチの他のポケモンもポイントショートから守れますが、アンノーンEやマジハン対策でグラードンex単や、グラードンと化石ポケモンのみで構成され他のポケモンが出ないようになっているデッキも見られます。
 他のデッキに対して足を引っ張ることも多くリスクの高いカードですが、オドシシレックに対しては非常に強いのである程度使われそうな場合は他のデッキを選択しましょう。

参考リンク

  オドシシレックは現代ADVPCGでは象徴的なデッキで、他の方もよく取り上げています。とても参考になると思いますのでぜひご覧ください!

タイトルのオドシシの画像もお借りしました!!


おわりに

 オドシシレックは現在トップの扱いを受けているとても強いデッキタイプで、ほぼたねポケモンのみの構成のためPCG初心者でも構築やプレイングは比較的取り掛かりやすいかもしれません。その一方で最適なワザを選ぶといった奥の深さもあるデッキなのでぜひ使ってみてください!

PCGデッキのまとめ
https://note.com/kanten620/n/n0f54f94af7e0

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※ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。

※カード画像やデッキレシピ画像は
「ポケモンカード旧シリーズ検索 様」
https://pcg-search.com/card/search.php
のものを使用させていただいているものがあります。


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