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(新年)損出しの大切さは、節税ではないという考え方(幸せな投資とは)

明けまして、おめでとうございます。
去年は、どのような投資一年になりましたでしょうか。
有意義な利益を出した方、損失となってしまった方、色々な方々がいらっしゃるかと思います。

どのような方も、新しい年は、利益を望んで迎えているかと思います。

新年早々ですが、本日は色々と読むのが面倒になりそうな内容を書きます。
でも、この内容が面倒だと感じてしまう方は、安易に儲ける方法や取引手法ばかりに目が行きがちな方かもしれません。
それは思考が投資ではなくギャンブルの範疇ですので、お金がもったいないので投資はやめておいたほうが、有意義かもしれません。

このnoteでは、世界の名だたるトレーダーと張り合うような超絶技巧をお伝えすることはできません。

私にそのようなことは出来ないからです。
プロフィールにも書いていますが、私は決して上手な投資家でも、秀でた投資家でもありません。
投資の才能も無く、下手な私が20年以上経験と知識だけを積み重ねて、毎年利益は出せる程度の人物になった程度の存在です。
これは、どんなに投資の才能が無い人でも、私程度にはなれるということです。
逆に、元々天才の方は、天才に教わったほうが良いと思います。

また、高額商材販売者でもなければ、それに使役されたアフィリエイターですらありませんので、うますぎる話はありません。
背伸びして人を誘惑して儲けてる方々と違いますので、隠すことも無く、無料で常にポートフォリオを公開しています。
リアルタイムで公開中なので、損失が出ればすぐ分かりますし、アフィリエイトもしていないということは、その損失を隠す必要すら何もありません。
専業の投資家ではなく、投資とは全く関係のない会社経営者です。

私ができるのは、実際に私が毎年利益を出し続けているポートフォリオの作り方を淡々とお伝えすることだけです。

例えば、去年の日経平均は、年間通して9%強の下げ幅で終わったと報道されています。
その中でも、+15%以上の利回りを実現しました。

大したことはしていません。

大切なのは、考え方です。

この考え方が、投資で損失となっている方には確実に欠けています。

逆に言うと、この考え方が分かっていて、去年の相場変動で年間を通して損失になることは絶対に有り得ません。

その考え方を特に重視してお伝えしています。

大して難しいものではありません。
投資には勉強が必要だとか、勉強しないで投資してしまう人を批判する発言をする著名人もいますが、私はその意見には絶対的に反対です。

私は20年以上投資の世界にいますので、かなりの勉強量になっているかと思います。
投資本を読み漁った時期もありました。

それらの勉強は、多少は生きているかもしれませんが、必要だったかと言われたら、必要だったとは返答できません。
勉強することで、複雑さや精巧さをもとめるようになってしまい、その弊害が大きい時期もありました。

投資の勉強は諸刃になりうる。

ということです。

日本人は特に勤勉であることに安心しがちで、勉強すればするほど儲けにつながると思いやすく、その結果が伴わない現実と理想の乖離に大きなストレスを感じるようにもなります。

例えると、学生のときに、ノートを色分けしながら凄く綺麗に取るけど、あまり試験の点数が良くない人を見たことがあるかと思いますが、その感じでしょうか。
ノートを取ることが目的になってしまい、本当の目的を見失ってしまう感覚です。

また、勤勉な人ほど、アフィリエイターや商材販売者の餌食になりやすいというリスクもあります。

結局私が多くの投資勉強で何を得たのか?と言いますと、シンプルに「考え方」がいかに大切であるかを骨身に染みさせたというだけです。


しかしこれ、難しくないとは書きましたが、簡単でもありません。
この考え方の重要性を認識するには、ほとんどの人は損失に苦しんでからとなるからです。
その理由は、投資に参入する初心者は、安易に儲けようとする人がほとんどだからです。
学ぼうと思っても、結局取引手法など一見利益に直結しやすい内容ばかりに興味をソソられてしまい、根本的な一般常識を忘れていることに気がついていなかったりします。

この、何を学ぼうとしているのかを把握しているかいないかも大切です。

当たり前のことですが、投資はお金でお金を得る行為ですので、元手の量が利益の量に直結します。
レバレッジ等が良い例ですが、その元手の少なさを他の方法でうめ合わせようとすれば、その方法は確実にリスクを増大させる方法です。

つまり、元手の少ない状態で安易に大きな利益を期待すれば、相応のリスクを払わされますので、失敗するリスクが単純に高いことになります。
失敗する可能性が高い方法を取るわけですから、そりゃ失敗します。当たり前です。

それを理解出来ていない方は、宝くじに外れて驚くのと同じことをしてしまっています。

本来は、確率が低い方に賭けたのですから、外れても驚かないはずです。
しかし、手法など具体的な取引方法にばかり気を取られていると、こんな当たり前のことも分からなくなっていってしまうのが相場の怖さです。

ということで、日々この「考え方」の部分を多数説明しています。

何個もありますが、全て理解できた頃、少なくとも利益が出ない事には悩んでいないはずです。


では、本日は、年末に必ず行うべき、損出しという投資テクニックの重要性についてお話します。

損出しと聞くと、損切りと混同してしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、全く別物です。

損出しとは
年間を通して配当金や差益などで利益が出ている場合、その利益から税金が源泉徴収されている(一般口座を除く)ため、保有中の株で含み損になっている銘柄を一旦手放す事で、払いすぎた税金を取り戻すテクニックです。

基本的に、その含み損だった銘柄は、翌営業日以降に買い戻します。

これは節税のテクニックなのですが、正直節税なんかどうだって良いのです。

損出しの効果は、節税なんて小さな話ではありません。

では、損出しの本当のメリットとは何なのか?

それは、損出しを行う資格があるということは、つまり年間通して利益が出ているということ、そして、損出しには損切りをする技術や勇気が必要ないので、損出しの際にはフラットな精神状態で客観的に再投資が妥当なのかを吟味することができるということ、さらに、新年を去年よりもさらに健全でストレスの無いポートフォリオで迎えることが出来るという点です。

正確には、1つの前提と2つのメリットですね。
順に説明します。

1つ目は、凄く当たり前のことですが、損出しを行えるということは、年末までの投資の収支がプラスであるという証拠です。
トータルで損失となっていると、年末に損切りを行う資格すらありません。
一つ一つの取引でのマイナスはいくらでも有り得ますが、年間通してのマイナスは、そもそも根本的に投資の仕方が分かっていないということになります。
毎年損切りを行っている人は、毎年利益が出ているということになります。胸を張って、投資をすべき人物であるということです。

2つ目は、損切りは非常に難しい技術です。どこで損切りをするのかのルール設定だけでなく、そのルールを忠実に守ることは精神的にも最も強い負荷のかかる作業です。つまり、ストレスです。
しかし、損出しは違います。
損出しは、前提に利益があり、ほぼ同値で買い直す事が前提ですので、利益を還付金分増やす作業です。つまり、損出しの売りはいくらでも構わないのです。精巧なルールなど必要ありません。なので、手放したあと、本当にその株をもう一度欲しいかという疑問を完全にノーストレスでフラットな精神状態の自分に問いかけることができるのです。それは、最も正常な精神状態で投資判断ができるということです。

そして最後に、損出しを行うということは、新しい年にほぼ全ての保有銘柄で含み損が存在していないことになります。
含み損が0のポートフォリオ。
それだけで素晴らしいポートフォリオですね。
何度見ても、完全にノーストレスどころか、人の気持ちをハッピーにしてくれます。

逆に、含み損があるポートフォリオは、見るたびに人の気持ちを悪い意味で揺さぶります。
気分を悪くさせ、ストレスを与えます。

ストレスは病気のもとです。
人生の幸福度合いを下げてしまうようなポートフォリオなら持つべきではありませんし、そんな投資は体に悪いのですべきじゃありません。

いつ見ても、人生の幸福度を上げてくれる。
そういうポートフォリオじゃないと、投資をしている意味が無いのです。
みなさん、不幸になるために投資をしたい人なんていません。
幸福度を上げるために投資をしているはずです。
そのためには、その投資で自分がストレスを感じていないか、嫌な気持ちになっていないか、それが非常に大切だと考えています。

今年は、幸せな投資というキャッチフレーズで記事を書いていきたいと思います。

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