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瑞牆山 小ヤスリ岩 微笑街道

梅雨入り前に、GWに残していた宿題を片付ける為、小ヤスリ岩に行ってきました。

タイトルにある通り微笑街道(5.12c)をやってきた訳ですが、自分の中でずっと心の片隅にあったルートを無事に完登出来たので、せっかくなのでこのルートの事を書いていきます。

微笑街道を知った経緯

そもそもこのルートを知ったのは、去年の3月末だった。
初めて川上村の某クライミング用品店に店員として行き、今は無き2FのPCのデスクトップ画面がと許山の写真だった。(今はアメリカのセンチュリークラックの写真のはず。もちろん、映っているクライマーは世界の北平さん。)
その写真がとてもカッコよく、けいすけさんに
「このカッコいい写真どこのルートですか??!」
と聞いたら
「これは小ヤスリの微笑街道。小ヤスリのルートはどれも良いルート。微笑街道と蒼天攀路はオンサイトしたな~。」
的な事を教えてくれたことを覚えている。

この時は、小川山と瑞牆のルートを全く知らず

小ヤスリってどこ?そうてんはんろ?(。´・ω・)ん?

という感じだった。
今思えば、川上村に来て初めて知ったルートが、微笑街道だった気がする。

トライするきっかけとパートナー探し

トライするきっかけは、ズバリ暇だったから。
1人で瑞牆に居た日何もする事が無かったので、どうするか迷っていてどっかでfixを張って遊ぼうと考えていた。
その時に、ふと微笑街道の事を思い出し、小ヤスリに向かった。


その時のブログはこちら

小ヤスリに着き、この前見つけた道で小ヤスリの頂上まで行きfixを張った。
それを使って微笑街道をバラシにかかったのだが、意外にもその日中に全体のムーブがなんとなく出来てしまった。
その日は、魚の目のせいで左足が上手く踏めず、完璧なムーブとはいいがたかったが、繋げてもかなり確実性が高いムーブだと思った。

さて、ムーブはざっくりとバラシたはいいが小ヤスリのルートの核心は、パートナー探しも入ってくる。
どうしたもんかと迷っていたら、2週間先に最近よく一緒に登っているお姉さんとクライミングに行く約束をしていた事を思い出した。
行く場所を約束するのはいささか早い気もするが、LINEに「すみません、ちょっと早い気がするんですけど、2週間後の約束なのですが、小ヤスリ岩に行きたいんでが可能でしょうか・・・?」
と送った。そうすると、「いいですよ~」と返事が返ってきた。

という事で、2週間後小ヤスリに向かえることが確定した。

2週間の過ごし方

まず気を付けた事は、とにかく魚の目を治すこと。
キツイクライミングシューズを履かない。
なので、ジムでは左足が長時間履けるようのアスペクト、右足はジム用に買ったフリーレンジプロという謎に意識高い系クライマーとなっていた。

それと、この2ヶ月で感じていた謎のクライミング勘と、身体の鈍りを戻す事を意識した。
何故か果てしなく調子が悪く、11台も登れる気がしない事がしばしばあった。流石に調子が悪すぎるので、一つずつ理由を探してみようと色々考えてみる。
まず思い浮かんだのは、体重。自分は75㎏ぐらいかなーと勝手に思っていたのだが、体重計を買い、自分の体重を計ると80㎏と表示された。

調子悪い理由これやん・・・。

75㎏でもクライマーとしてはかなり重いが、80㎏は冬のシーズンの体重なので、さすがに登れない・・・。
そりゃ何故かカチが弱くなったり、極端に傾斜壁や振られに弱くなるはずや・・・。

なので、無理のない食事制限をしつつ、緩やかに体重を落としていった。

次にクライミング勘を戻す。これは、とにかくジムに行き、登り込むしかない。
とにかく登る。モチベが落ちている時は、筋トレをする。そして、なるべく集中して登る為に、ジムに行ったとしてもあえて2時間半ぐらいしか登らなかった。あと、傾斜壁の長物を腕のロックを意識しつつ、スタティックに取るトレーニングをかならず最後の40分ぐらいに組み込んだ。

その他には、バイト先にキャンパボードとフィンガープレートを設置し、バイトの隙間時間にひたすら懸垂とカチトレ。
懸垂は、なるべく勢いを付けないように、カチトレは、握り込む力を鍛えるというよりはカチ持久力を鍛えたかったので、足を地面に付けつつ、なるべく長時間ぶら下がっていた。

微笑街道(5.12c)RP

約束の日になり、若干天気が不安だったがその日だけ晴れで、何とか登れるようになった。
日々のトレーニングを怠らず、体重も76kgまで落ち、なんとかRPを狙える状態まで持っていった。

小ヤスリなので、なるべく早く出発しようとパートナーと話していたが、お互いの知り合いと駐車場で話していると出発時間がかなり遅れてしまった。急いで小ヤスリに向かい、着いた時間は10時半だった。

過ぎてしまった時間は仕方がないので、省エネでバラシの確認をするために、小ヤスリの頂上に向かいトップロープを張る。
この際に、ティックとムーブを確認しながら降りたかったので、グリグリで降りていたのだが、方法をミスしてしまい危うく死にかけた。念のため環付きビナを付けていたので死なずに済んだが、もっと配慮するべきだった。

そんな反省をしつつ、やることをやり、下まで降りた後早速トップロープでバラシの確認を行う。
多少覚えてない箇所はあったが、ほぼ完璧にバラシの確認を行った。

この日は、蒼天攀路・山灯火・微笑街道のどれかに誰かは登っているという状況で、微笑街道に関しては、まさかのバッティングだった。パートナーの山灯火のビレイをしつつ、のんびり過ごしながら順番を待っていた。

そして、順番が回ってきた。
さっきの便の事を思い出しつつクライムオン。

下部のワイドは、10aとトポに書いてあるが、正直5.8ぐらいだと思う。
簡単なワイドをこなしつつ、1ピン目の前でレストをし、登り始める。
所々ムーブが怪しい箇所はあったが、落ちなかった。
核心の足のティックが消えており、危うく落ちかけたが何とか落ちずに上まで登れた。

体の調子がかなり良かったので、2週間の調整期間が良い方向に向かったのだと思う。

一緒に行ってくれたパートナーの方達に感謝のRPだった。

ルートの感想は、簡単なワイドから始まり、カンテを上手く使いながらフェイス面の足とカチを繋げつつ高度を上げていく。そして、最後に簡単なスラブと花崗岩のクライミングの良い所どりをした楽しいルートだった!

にしても、このルートクリップが怖かった・・・。
オンサイトしたけいすけさん凄すぎる・・・。僕なら絶対ヌンチャク掴んでた。

その後

その後は、山灯花のビレイをしつつ、宿題を残すのが嫌だったのでもう帰っても良いなと思っていたが、
「せっかくトップロープかかってるし山灯花やりなよ」
と言われてしまったので、山灯花を触る。
すると、意外にも全体のムーブが出来てしまった・・・。
マジか・・・。
そして、ハイパー得意系のルート。
うぅーんこれはまた通うしかない・・・。
という事で、また小ヤスリに通う事になりそうです。
得意系のルートとはいえ、山灯花は右往左往しながら登るので、落ちる所で落ちると振られ落ち待ったなしなので結構大変、そして、カチ持久力をかなり求められそうなルートという事が分かった。

トレーニングを続けて夏には山灯花をRPしたいと思う。
そして、秋にはジャンボさんのあのルートに。

カエル






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