本をよく買う女

私ね、本をたくさん買います。教えるときの教科書もそうだけど、日本語自体に関する本や、文法書や応用言語学、第二言語習得に関する本などなど。大きい本屋の日本語教育セクションや、言語教育セクションがめちゃくちゃ好き。暇なとき、ぶらりと本屋に行って、読み漁ります。興味があるものは買っちゃう。日本語教師になって、服に使ったお金より、化粧品を買うのに使ったお金より、本を買うのに使った金額の方がべらぼうに高いです。はっきり言って、そんじょそこらの本屋の日本語セクションより品揃え豊富です。

買うのも本屋じゃないとダメなんです。プライベートレッスン、少人数性のクラスをやっていると、その生徒さんに合うテキストを使いたい。だから、テキストの構成、説明、レイアウトを確認します。オンラインでもできますよって声が聞こえそうだけど、なんだろうね、私は、そのテキストを手に取ったときの感覚も大事にします。あと、自分が嫌いなテキストを使って授業したくないじゃないですか。

最近、いろいろなテキストができましたね。会話の練習に特化したもの、文法習得、教え方の参考書、語彙、漢字、発音などなど。さらに、英語対訳とかベトナム語、ポルトガル語対訳もね。いろいろありすぎて迷うよね。あんまりマイナーなものを選ぶと海外に住んでいる生徒さんが買えない場合もあるね。

あと、日本語教育能力試験(JLPT)対策の本も、めちゃくちゃ多いよね?ほんと、びっくりします。昔は「JLPT対策本=完全マスター!」って思ってたけど、今は半端ない・・・。特にN4の対策本が増えたよね?そして、これらはやっぱりとっつきやすレイアウトになっている。これ、大事。生徒によるけど、私はたいてい、『日本語総まとめ』通称動物シリーズ(と私は呼んでいる)、『Try!』『完全マスター』この3つを主流に教えています。使う順番とか、一つだけするならこれ!と言うのは生徒さんによります。

いろんなテキストを使ってきて思うんだけど、N2、N1レベルを教えるには、読解、文法はやっぱり『完全マスター』。これをしっかり理解できた生徒は合格しています。『完全マスター文法』は語彙が難しいです。N2になると、社会的分野、客観的に述べる文、一般論など学習者が今まで目にしていない、耳にしていない語彙がたくさんあります。だから、語彙だけでアップアップで文法が理解できないことが多いです。もちろん、私が自分で生徒に身近な例文を作るんだけど、それでも、生徒さんのレベルが、まだまだ『完全マスター』のレベルでないとき、『日本語総まとめ文法』をやってから、『完全マスター』に移行します。まあ、時間があればですけどね。

そんなこんなで、日本語教育関連本を今までたくさん買いました。うちは狭いので、定期的に、『ブックオフ』とか『TSUTAYA』に売りに行きます。今回も引越ししたのを機に、売りました。大した金額じゃないんだけどね。スペースがないからしょうがない。近い将来、書斎のあるうちに引っ越したいわ・・・。本に囲まれた生活、生徒からの質問の答えをいろんな角度から分析できる本がいっぱいある部屋が欲しい!!

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