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中国の歴史・思想・文化

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中国の古代思想と伝統文化について、現職時に研究テーマとしていた論考や、授業で使った講義ノートなどをアレンジしてみました。
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#漢文

中国古典インターネット講義【第16回】『十八史略』『蒙求』~初学者のための歴史教材

前回は、『史記』と『資治通鑑』についてお話ししました。 今回は、『十八史略』と『蒙求』で…

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泉聲悠韻
1か月前
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中国古典インターネット講義【第15回】『史記』『資治通鑑』~中国史書の「体質」

これから2回に分けて、中国の歴史書についてお話しします。 今回は『史記』と『資治通鑑』、…

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泉聲悠韻
1か月前
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恐るべし、元祖教育ママ~孟子の母親の話

孟子は、理屈っぽい。 諸子百家の時代、弁舌で身を立てるのだから、当然と言えば当然だが、 …

泉聲悠韻
2か月前
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『楚辞』「漁父」~莞爾として笑い、枻を鼓して去る

中国の戦国時代後期、西暦では紀元前4世紀から3世紀頃、南方の楚の国に『楚辞』という韻文の…

泉聲悠韻
4か月前
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唐代伝奇「杜子春伝」を読む~芥川龍之介は何処を如何に改編したのか

印度の説話 近代日本を代表する文豪・芥川龍之介の小説「杜子春」が、中国の小説を改編した…

泉聲悠韻
7か月前
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【中国の思想と文化】風月無尽~清風朗月は一銭の買うを用いず

「清風朗月は一銭の買うを用いず」(李白「襄陽歌」より) 哲人蘇軾の「赤壁の賦」  北宋の…

泉聲悠韻
8か月前
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陶淵明「形影神」を読む~3人の陶淵明が語る「限りある人生の生き方」

陶淵明「形影神」 田園詩人・隠逸詩人として名高い陶淵明の五言古詩三部作である。  陶淵明自身を「形」(肉体)と「影」(分身)と「神」(精神)の三者に分け、限りある人生の生き方、そして誰もが避けることのできない死の問題について、三者の言を借りて議論を展開し、自己の内面を語る。  詩人陶淵明の思想を理解する上で必読の作品である。 【序】【形贈影】 「形影神」三部作は、まず「形」(肉体)と「影」(分身)がそれぞれの主張を述べ、それらを踏まえて、「神」(精神)が議論を総括する、とい

蘇東坡「赤壁の賦」を読む~中国古典文学の金字塔

 「三国志」の物語は、正史『三国志』に始まり、盛り場の講釈で語られ、文人の詩に詠まれ、や…

泉聲悠韻
11か月前
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【中国の思想と文化】唐代小説「枕中記」~夢幻の時空で悟った人生の真理

*本記事の内容は、「桃花源記」の記事と一部重複しています。 夢幻の物語「枕中記」 「黄…

泉聲悠韻
11か月前
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【中国の思想と文化】陶淵明「桃花源記」~「洞天」の別世界、「小国寡民」の理想郷

ユートピアと桃源郷 理想郷を語る時、わたしたちは、しばしば「ユートピア」や「桃源郷」と…

泉聲悠韻
1年前
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