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”働く”を知る。”教える”から学ぶ。【就業体験の学生受入れました】

少し前の話になりますが、夏休み期間中の8月。
1人の高校生が関西機器製作所で1ヶ月間の就業体験をしました。


就業体験にチャレンジした学生さんは、従業員のご家族の『Hさん』

高校の夏休み期間中に

関西機器の就業体験は「職場を見学」や「一部分だけを体験してみる」といった学校の授業のような形式ではなく、学生さんには社員と同じ環境で業務を行って頂きました。

もちろん、Hさんの安全を第一に。
そして、製品の品質には絶対に影響を出さないように。
事故やケガのリスク、製品の品質保持を常に考慮しながら、Hさんには作業を担当して頂く必要がありました。
そこで、学生のHさんが安心して様々な事にチャレンジ出来る様、『教育係』を社員の中から任命。

教育係のY樹さん

今回、教育係を任されたのは、組立工の『Y樹さん』
期間中、Y樹さんが技術面と精神面の両面をしっかりとサポート!
そんなY樹さんに、就業体験の様子を聞いてみました!


教育係 Y樹さんにインタビュー


【質問❶】今回『教育係』に任命された時の心境は?
ーー  Y樹さん
嬉しいというよりは不安が一番でした…。
ただ、新しいことにチャレンジも出来ると思って少し楽しみな気持ちもありました。
受入れ1週間前に、社長から突然『教育係』に任命されてびっくりしました。笑

【質問❷】学生さんに教える中で気を付けたことは何ですか?
ーーー  Y樹さん
仕事の内容よりも相手は学生なので、とにかく怪我をしないこと。
これを一番優先していました。
それと、関西機器だけで通用する教え方ではなく、社会に出て困らないように気をつけながら教えていました。

【質問❸】業務を伝える時や作業中で、苦労や難しかったことは?
ーーー  Y樹さん
結果から言うと、Hさんは要領が良く覚えも速かったので、苦労はなかったです。
それより、自分の作業と並行して段取りを考えることが一番悩みました。

【質問❹】学生さん受入れ期間を通して、自分の変化はありましたか?
ーーー  Y樹さん
特別変化はありませんが、仕事をお願いする時の言い方は少し変わった気がします。
言葉で上手く表現するのが難しいですが、お願いベースになった感じです。

組み立て作業

なぜ学生を受け入れるのか?

就業体験を実施する理由は、
『ものづくり』の面白さを若い人たちに知ってもらいたい、伝えたいからです。

関西機器は従業員約30名、工場の広さは約79坪の町工場。
テニスコート1面分とちょうど同じ広さです。
ですがその中で、設計から加工、組み立て、電気配線、塗装、検査の全ての工程を行います。

同時進行で様々な工程が進む

コンパクトな空間に、色んな技術がギュッと詰まった関西機器。
限られた時間の中でも多くの経験ができる為、結構(以外に?)良い学びの場です。

学生らしい想像力やひらめき、工夫で、色んな事にチャレンジして、
ものづくりの面白さを感じてワクワクしてくれたら嬉しいし、
この就業体験がきっかけとなって、ものづくりの現場に飛び込んできてくれたら………… 本当にめちゃくちゃ嬉しい!

少し先の話になりますが、
夢に向かってチャレンジする若者たちを、関西機器がサポートする取組みも、いつか実現させたいと考えています!
(「夢叶えます甲子園」みたいな感じで…)

しっかり指導中

そして、学生を受け入れる理由の2つ目は、
受け入れる側である、私たちの成長の為です。

『働く』ということは、専門知識や卓越した技術も重要ですが、
時と場合によって『人』との関係性が、知識や技よりも重要になるシーンがあります。
どんなに小さな製品でも、1人だけで完結することは出来ません。
社内で数々の工程を繋いで、やっとひとつの製品が完成し、お客様に届きます。

『どんな風に、次の人に仕事のバトンを渡せばいいか。』
『伝わりやすい方法は?』
『困ったことは無いかな?』
学生の受入れは、色々な事を改めて考え直し、成長できる良い機会だと考えています。


就業体験を終えたHさんからは、
『働くことの大変さを知った』という感想をいただきました😊

関西機器も学生さんと共に、これからも成長していきます。


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