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宅地建物取引士・管理業務主任者 私の資格取得勉強法

最初の投稿で書きましたが、私は全く違う業種から縁あって現在の不動産会社に入社したため資格はもちろん知識がゼロでした
賃借人と賃貸人がどっちかがわからないレベルです

そんな状態で勉強し始めたのが宅地建物取引士資格(そのあと管理業務主任者)
なぜか一発合格できた(+5点)ので今回は管理組合から離れて息抜きにその時のことを書きたいと思います
(独学・テキスト1冊と問題集2冊(分野別と年代別10年分)・無料のYouTube・過去問サイトを使用)

ちなみに宅地建物取引士・管理業務主任者共現在の職務内容では必須ではありませんが、勉強した後になって思うのは資格の有無より知識が身についたことによる仕事のやりやすさです
勉強してよかったと思います

管理組合のお仕事をされている方・管理組合員で知識を得たい方は、宅建ではなく管理業務主任者の資格を取るというよりまずテキストを読んでみてください
マンション管理会社の苦労がものすごくわかると思います




勉強法1 文に慣れる

テキストを開くといきなり民法が出てきて行為能力者やら被保佐人やら全く意味が分からない言葉が連なっていてとりあえずパラパラめくってすぐ閉じました
そのあと問題集を開きましたが、意味が分からない言葉を使った文章は呪文のように感じました
国語は結構得意な方でしたが、1回読んだだけでは何を言っているのかわからない…

なのでまずはその呪文文に慣れよう!というのが最初の目標になりました

例えば「管理費等の債権は、債権者が権利を行使できることを知ったときから5年間行使しないときは時効によって消滅する」というのを覚えたい時は、
普通なら「管理費債権 時効(行使できることを知ったときから)5年」というふうにまとめてノートに書いたりすると思いますが、
「管理費等の債権は、債権者が権利を行使できることを知ったときから5年間行使しないときは時効によって消滅する」とそのまま覚えます

ノートもきれいに書きません
まとめて書くのは後から見直したとき美しいですが、内容より「文の型」に慣れる必要があります

実際に問題文として出題されたときに「文の型」に慣れておくと何を聞いているのか理解しやすくなり回答が早く出せるからです
呪文文と書きましたが、試験問題の文章はかなり癖があるというか、私たちが普段慣れ親しんでいる構造と少し違うんですよね

「権利能力なき社団の代表者が社団の名においてした取引上の債務は、その社団の構成員全員に一個の義務として総有的に帰属するとともに、社団の総有財産だけがその責任財産となり構成員各自は取引の相手方に対し直接的には個人的債務ないし責任を負わない」

という文章と

「管理組合が法人である場合には、管理組合法人の財産をもってその債務を完済できないときは各区分所有者は原則として共用部分の持分割合に応じて弁済の義務を負う」

という文章がだいたい同じことを言っている、と初見で理解できますか?
そして初見で上の問題が出たら…読むことすら諦めるかもしれません
(上の例は宅建士でなく管理業務主任者試験の過去問と行政書士試験の過去問ですが呪文具合は同じです)


勉強法2 ×を○にする

もうひとつ文章に慣れるためにしたことは「文の型」を使って文章を作る、です

試験問題は4問の中で正しい文章(〇)か間違っている文章(×)を一つ選ぶまたは複数個選ぶというものなので、正しい文と間違い文が並んでいることになります
その間違い文を正しい文に直す、ということをしてみます

「宅地の売買の媒介において、当該宅地が種類又は品質に関して契約の内容に適合しない場合におけるその不適合を担保すべき責任の履行に関し保証保険契約の締結等の措置を講じないときは、その旨を買主(宅地建物取引業者に該当するものを除く)に説明しなくても良い」というのは間違いなので、

「宅地の売買の媒介において、当該宅地が種類又は品質に関して契約の内容に適合しない場合におけるその不適合を担保すべき責任の履行に関し保証保険契約の締結等の措置を講じない場合であっても、その旨を買主(宅地建物取引業者に該当するものを除く)に説明しなければならない」

というふうに省略せずに正しい文章に直して書きます

結構難しいときもあって直すのに苦労したりもしますが、そうやってノートに書く文章をその文の型を壊さずに補足して全て正しい文にしていきます
間違い文で覚えるとどちらか分からなくなってしまうので当たり前と言えば当たり前なのですが、過去問を繰り返しやっていると「答え(〇か×か)」で覚えてしまって身にならなかったりするので、「答え(の正しい文)」で覚えた方が良いです

ひとつの問題文に対して4つの選択肢があるので、普通に過去問を解いていると4分の1しか理解できない訳で、その他の3つを捨てるのは勿体無いです
その正誤を変えた状態で再度出題される率も高いので、問題集に書かれている文は全て大事なものと考えて理解しておく必要があります

もちろんこの勉強方法だけでは過去問しか対応できないので+a必要ですが、宅建試験や管理業務主任者試験は文章を理解することができるかがまず第一歩なので要約せず覚えるのがおすすめです


勉強法3 過去問を1時間以内に解く

過去問は、過去問です
本試験は新作が続々出てきます
何せ新作の呪文文です 慣れる練習をしたからといっても、めちゃくちゃ面食らいます

過去問を2時間のペースで解いていたら間に合いません
最後の1週間は過去問を受験形式で時間を測って早く解けるよう慣れておきます


勉強法4 試験直前に覚える

会場に行くとテキスト5冊くらい机に広げている人とかがいますが、私は紙一枚だけ持っていきます(重いし)
その一枚に何が書かれているかというと、時事問題です

中古マンションのストック数の最新の数字とか数年後はどうなるとかいう数字が国土交通省のHPに載っているのでそれをそのまま書き写して持っていきます
細かい数字を覚えておくのは難しいので試験10分前に暗記します

出題された場合にはかなり国土交通省の文面と近いので簡単に正解を取ることができてお得なのでお勧めです
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk5_000058.html

時事問題は大体最終問題なので、試験開始直後に最後の問題を見てみて出てきたら得点できますし、なかったら10分前の記憶を消せばOKです



自分に合った勉強方法を見つけるのが近道と思いますので、スクールに通った方がいい方はそれに越したことはないです
私の場合はとにかく学校というものが嫌いなので、独学一択です

後はYouTubeの講座は本当にありがたかったです
課金しても損ないほど充実してます(すみません、私は課金してません)

過去問サイトにもめちゃくちゃお世話になりました

自分の正誤率がわかるので楽しいし解説もきちんとしてます
隙間時間にもできるし、たくさんの資格に対応しているのも素晴らしいサイトです(こちらも無料)



以上不動産の資格取得についてでした
今年は…まだ決めてませんが賃貸不動産経営管理士か簿記の勉強をしようかなあ、と考えております



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