寸法書を取りに戻るマヌケ 20190911_C/2
韓非子55篇 外儲説篇 左上 経二
「鄭人且(まさ)に履(くつ)を買わんとする者有り - 寧(むし)ろ度を信ずるも、自ら信ずる無きなり。」
鄭の人で履(くつ)を買いに行こうとする者がいた。
まず自分で足の大きさを計り、その寸法書を作ったが、座席に置いたまま持っていくのを忘れた。市で履屋を見つけた後で彼はそれに気づいた。
慌てて、家に引き返して寸法書を取ってきたが、戻ってみると市はもう終わっており、とうとう履を買いそこなった。
私の好きな逸話の一つだ。
韓非