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奨学金を借りるとなぜ得をするのか?

 給付型を除いて奨学金は借金です。借金に良いイメージがない人が大半だと思われますが、借りたほうが得をする場合もあります。特にインフレ下の現在においては奨学金は借りたほうが得です。今回の記事では奨学金を借りるメリットを紹介したいと思います。

奨学金を借りるメリット

  1. 無利子あるいは超低金利でお金を借りられる

  2. インフレ下において借金の価値が目減りする

  3. 大学院では奨学金返還免除制度がある


1.無利子あるいは超低金利でお金を借りられる

 奨学金というと一般的には日本学生支援機構(JASSO)の奨学金のことを指します。JASSOの奨学金は無利子と超低金利で借りられる2種類があり、利子をほとんど払う必要がありません。借金の類の中では特に優れた条件といえます。例えば、カードローンは金利が10%を超えるのもざらですし、銀行のローンなど金利が少ないものでも最低2%くらいはあります。奨学金は借金ですが、借金といっても無利子なので借りた額をそのまま返すわけですから金銭的に損も得もしていません。つまるところ、ローンを組んで車を買うくらいなら奨学金を借りて一括で買ったほうが利子がない分得になるわけです。将来を見据えてとりあえず奨学金を借りるという手は有効だと思います。積み立てNISAなどの投資に利用するという手もあります。

2.インフレ下において借金の価値が目減りする

 インフレとは物価の価値が上昇し、お金の価値が目減りしていく状況のことです。お金の価値が低下するということは借金の価値も低下します。ようするに奨学金の返済額も目減りするということです。具体的にはどういうことかというと、賃金のアップです。インフレ下においては企業の収益も向上するなどして社員の賃金やバイトの時給も上がります。そして、賃金が上がれば支出も増えやすくなるので、ますます企業の収益が向上するという正のフィードバックが起こります。こうしたインフレの好循環により人々が比較的容易に多くのお金を得ることができるようになるわけですから、以前に借りた借金も簡単に返しやすくなるということになります。日本は今インフレの最中にいます。もし、学業に支障をきたすくらいアルバイトをしているのであれば、奨学金を借りてバイトの量を減らすのもよいのではないでしょうか。

3.大学院では返還免除制度がある

 大学院の修士課程、博士課程では修了時に成績優秀であると認められると、奨学金の返還が免除される制度があります。ただでお金がもらえるわけです。修士課程では奨学金を借りていた人の3割、博士課程では4割の人が免除になるので借りない手はないです。

 以上をまとめると、無利子の奨学金を借りること自体は金銭的に損も得もしないですし、金利の高い借金を借りるくらいなら奨学金を借りたほうがましであり、インフレ下においては借金の価値が目減りするので返還するのも楽になるし、大学院では返還免除のチャンスがあるので借りないのは損だということになります。
 最後までお読みいただきありがとうございました。

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