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部活が厳しかったからお笑いを始めた

みなさんこんにちは。
M-1グランプリ2022凄かったですね。今年の2月までお世話になっていたタイタンの先輩であるキュウさんウエストランドさんお疲れさまでした!
ウエストランドさん優勝おめでとうございます!!!

嫌でも自分自身の芸人人生について考えてしまう、そんな夜なのでnoteでも書いておこうかと思います。

僕がお笑いを始めるにあたって色んなきっかけがありました。
その中の一つにタイトルにもある「部活が厳しかった」というのもあるのではないかと、最近思い始めました。

僕は小学校3年生から野球を始めました。
ここから佐野のスポーツ生活が始まります。
厳密に言えば「佐野の苦痛を伴うスポーツ生活」です。

僕が入った野球チームは土日は絶対に練習や試合がありました。
もちろん野球が好きで、当時一番仲が良い友達も同じチームにいたので楽しい時間もありました。
しかし!
この「土日に練習や試合があること」がとても嫌でした。

学校の他の友達は僕抜きで映画に行ったりしてました。
その予定の話に加われないこと、僕抜きで遊んだときにできたノリについていけないことにとても胸を痛めていました。
そんな自業自得村八分状態にストレスを抱えながら白球を追いかけていました。

そしてもう一つ、佐野のコンプレックスとして
チームメイトと同じように「勝ちたい!」と思えなかったことです。
これは大変です。
正直、早く試合に負けて家に帰って普段見られないテレビとか見たいなぁとか考えてしまっていました。
親に月謝を払ってもらっておきながら・・・
地域の最年少親不孝者でした。(小3)

野球というスポーツはするよりも見るほうが好きだ・・・と気づくのが遅かった・・・
結局、打球とかめちゃくちゃ怖かったです。辞めるまで。

バッティングも
ヒットを打てたら楽しいけど・・・
打てなかった時の雰囲気に耐える負担を解消してくれるほどの快楽はありませんでした。

そんな野球チームにいることの唯一の楽しみは先輩後輩含めたチームメイトと話をすることでした。
監督や親御さんたちも、まだ日本語としてあまりにも成熟していない僕の言葉を真剣に聞いてくれて、時には笑ってくれたりもしました。
みんなは野球をしに、河川敷に行ってましたが
僕は会話をしに行ってました。

そんなこんなで
野球に対しての「上手くなりたい」はほぼ0で
土日のテレビが見られないことと、学校の友達と遊べないことを不満に持ちながら小学校の野球生活を終えました。

中学にあがっても、僕は懲りずに野球部に入ります。
もう、この時には「みんなに野球辞めるって言えないな」感があって入りました。
中学生にして自分の気持ちに嘘をついて部活動を決めるなんて・・・

そしてここで事件が起きます。
小学校時代にキャハキャハ遊んでた先輩がめちゃくちゃ怖くなってたのです。
あのとき外野の芝生でゲラゲラ笑いながらお弁当を食べた先輩は
常に眉間に皺を寄せて
声は3オクターブ低くなってて
「かんちゃん」って呼んでくれたのに「おい」とかで呼ばれ始めました。

なんか自分のバッグも汚くて狭い石の上とかに置かされました。
部員として登録してる生徒に対して、学校が用意するスペースとして絶対に間違えてると思いました。

でも僕は中学の部活動には一縷の望みを感じていました。
それは「平日毎日練習あるから土日は休みかも」
というものです。
こんなことを誰か先輩に確認をしたら「あ?土日休みたいってこと?」とか言われて視力奪われるくらい殴られることくらい理解してる賢い生徒だったので、自分の中にある常識だけを頼りに中学も野球部をセレクトしました。

でも普通に平日も休日もバリバリに野球しました。
なんならテスト期間とかも練習あったりしました。
「学業が学生の本分だろ」とか文句言いながら練習してました。
練習があろうがなかろうが、勉強に充てる時間はそんなに変わらないのに。

他の部活の子は女子とデートに行ったりしていました。
なぜなら彼らは練習が休みだったり午前中で終わったりするからです。

なにが悲しくて、そこまで上手くなりたいとか思ってないのに休日返上で野球しなきゃいけないんだ・・・

まあ野球がなかったところで女の子とデートできてたかと聞かれたらそれはそれですけど。

でもこんなただただきつい部活もとにかく1個上の先輩が可愛がってくれて
僕の話を聞いてくれたり笑ってくれたりしてくれたことで辞めずに続けられました。


そして高校です。
高校は、もう完全にシフトチェンジして文化部に入ろうと鼻息を荒くしていました。
理由は土日休みと勉強時間の確保です。
謎に「あなたは横浜国立大学に入る」と暗示をかけてきた母親の期待に応えるべく、体力的にも時間的にも削られる運動部には絶対に入らないと決めていました。
事実、一番最初に仲良くなった友達と一緒にありとあらゆる文化部の見学に行きました。
情報を収集して可愛い子が集まりそうな部活も調べ上げて体験に行ったりもしました。
実際に見学に行ったときに、太ってる男の部員がちやほやされているのを見て
「この部活に入ると太るのか」
という誤認を引き起こしてしまい、かわいい子が集まる文化部を諦めました。
(合いそうな文化部ないなぁ)深層心理では自分が文化部に向いてないことに気づきながらも、部活研究を続けていました。(僕の高校ではどこかしらの部活への入部必須)

そんな中、クラスの男子に誘われて行った男子バレーボール部の練習を興味本位で見に行ったのが運の尽きでした。

そこで出会ったバレー部の先輩が面白すぎた・・・
そして僕の発言にちゃんと面白味を感じてくれている、そんな感覚がありました。

しかも!!
ここで金言!!!

「うちの顧問は勉強重視。
だから休みもちゃんとあるよ!」

ハイ最高。

面白い先輩もいるし!休みもあるし!今回は先輩に確認取れてるし!

入部しました。

もちろん。

もちろん休日は休みなく練習でした。
平日は校庭から誰もいなくなるまで練習してました。
でも体育館でやってるから誰からも認識されていませんでした。

テスト期間は少し休みがありましたが
高校の勉強はとてもじゃないけどその期間では追いつけませんでした。

意外とサッカー部とかは午前で練習終わってみんなで映画行ったり
彼女とデートしてました。

僕らはその間、ずっと練習してました。
でも公式戦ではほとんど勝てませんでした。
この勝てない状況がますます自分たちの練習量を増やすことになります。

土日は朝4時半くらいに起きて遠征してました。
今思えば、3人の子供を育てながら働いている母親を4時半に起こして始発に合わせてお弁当なりなんなりを用意させるとか・・・
そんなことまでしてるのに「バレーをうまくなりたい」という気持ち0だったとは・・・
何度目の親不孝でしょうか・・・

でもこんな部活も
やっぱりチームメイトが僕の発言で笑ってくれることだけが心の支えでした。
遠征の行き帰りもいい思い出です。

こんな生活をしてきたものだから。
僕は土日の昼間にやってる情報番組が大好きになってしまいました。
その情報番組を見れている、自分のスケジュールの自由さがたまらなく好きです。
反動です、完全に。


部活動があまりにもきついし、拘束時間も長いから
なんとか自分で気持ちの良い時間を捻出して
その気持ちの良い時間ってのが
誰かに話を聞いてもらう時間だったんだと思います。

そして


あの時、みんなが休みの時に部活があったことのコンプレックスの反動で
平日のみんなが働いている昼間とかに公園を散歩したりすることにたまらなくエクスタシーを感じる身体になってしまいました。

あの時、ちゃんと休みがあって
他の部活と同じ時間に帰ることができていたら

あの時所属していた部活が
忙しさに見合う結果を叩き出す強豪だったら・・・

こんな歪んだエクスタシーを感じることない大人になって
まっすぐ就職をしていたかもしれません。

どこかで
「ここで芸人になれば!あの時、感じていた休日コンプレックスが解消されるかも!!」
とか思っちゃったのかもです。

わかりません。


一つ分かるのは住民税が払えてないことです。
全く足りません。

また変なコンプが生まれそうです。

もしよかったらサポートお願い致します。


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