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小麦の開花期は短くて、甘い香りがする

一斉に小麦の穂が出始めた。
「穂」が出ると
途端に「小麦の顔」が見えてくる。

手前が「きたほなみ」、奥が「ゆめちから」

黄緑色っぽいのは「きたほなみ」。
十勝の約9割がコノ品種。

きたほなみ(うどん用)

少し黄色っぽいのは「ゆめちから」。
芒(ノギ、ノゲ)が長いのが特徴。
風が吹くとサワサワと穂が揺れる姿は
正にイメージ通りの「小麦畑」だろうか。

ゆめちから(パン用)

小麦の開花期の今
なんだかぐずぐず雨ばかりの十勝。
「受粉した」かどうかが気になるところ。
当たり前だが受粉しないと実はできない!
受粉できるかどうかは「天気」次第。
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(研究成果)北海道内主要産地の小麦収量は開花期の晴天で増加、曇天・雨天で減少する(2021/12/20 農研機構&東京農業大学)
・「きたほなみ」の特性 ※他品種では違う結果
・開花期と前後2日を含む5日間の天気が大事
・曇天・雨天時は、晴天時の最大35%の減収
・道産秋まき小麦は、雨の続きやすい6月中旬に開花することが多い
 →開花が遅れるほど降雨時期に開花するリスクが高まる
 →早めに開花させる=適切な時期の播種、融雪材散布
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晴れか、曇りかで最大35%も減収になる!
すごい差だ…。
去年は過去にないくらい多い粒数(約80粒)!
今年は約50粒。
※2021より2022の粒が細いのは、下記の作業をした日が10日も早いためなので、そこは気にしないでいただきたい。

しかし!
今の状態だけで
今年の収穫量の多少を語るのは時期尚早。

粒数が多くても、養分を奪い合ってしまい
細麦・屑麦のまま成熟してしまう可能性だってある。
粒数が少なくても、
ゆっくりゆっくり成熟して大きな粒に実れば良し。
「正常粒率」「千粒重」が大事!!

十勝で欲しいこれからの天候は
「晴れてて(日照時間が長くて)、気温が高すぎない」
こと。
※オホーツク地域ではまた違うらしい!奥が深すぎる…

小麦の花(きたほなみ)

何もかもが高騰している今。
せめて収穫量は
例年並みであって欲しい。

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