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胎児の頃から個性的??

こんにちは 
前回の記事に たくさんの「スキ」ありがとうございます。
フォローしてくださった皆様、心から感謝します。
初めての投稿で不安でしたがとても励まされました。

胎児の時からさくらは個性的だったようです。
出産は人それぞれ違いますが、
私は比較的珍しい体験だと思います。
今回は少し戻って 出産までの事を書こうと思います。

さくらが生まれるまで

妊娠中は順調でした。
つわりの時期はとにかくお腹が空いて
空腹を感じたら直ぐに何かを食べないと気分が悪くなりました。
食べたくなるのはおにぎり、それも自分で作ったのではなく
「コンビニのおにぎり」
タイミングは仕事が終わり、最寄りの駅に向かう途中と決まってました。
どこかでベンチに座って食べられたら良かったのですが
付近にはベンチがありませんでした。
毎日、仕事帰りに会社のビル内のコンビニでおにぎりを買い
霞が関の官庁街を地下鉄の駅に向かいながらおにぎりを食べ歩く
変な人になってました。


胎児の頃から個性的?


7か月目の検診の時 
赤ちゃんは逆子だと言われました。
その日から 逆子体操をしたり
横になるときは赤ちゃんの背中が右にある時は
私が左を下にして寝ると良いと聞いたので
寝る向きに気をつけたらり・・・ と
逆子に良いと言われることは色々試しました。

が、努力の甲斐なく 次に検診時は
頭は上のまま 左右が変わっただけ。
どうしても頭を上にしていたかったようです。

その頃はお腹も重く、思うように動けなくなってきて
ストレスも溜まり気味。
主人はお酒を飲んでいるのに
私はお酒を楽しむことも出来ず、寝返りも自由にできない、
あれもできない これもできない と
八方塞がりな様に感じて泣いたこともありました。

臨月になっても相変わらず逆子ちゃん。
お医者様に
「分娩時に逆子の赤ちゃんはとても少なくて
直前にグルっと回る子もいると聞いたことあるので
どうにかなるかもしれませんよね」と希望を抱きながら尋ねると
「そういうことも良くありますが、この子の場合は回ることはないです。」との回答。
赤ちゃんは大抵の場合、
お母さんの身体に対して 横に向いていますが、
さくらはちょっと違いました。
お医者様は 「できるだけ普通分娩でと考えてますが、
万一の場合は帝王切開に切り替えます。
赤ちゃんが大きいと リスクが高くなるので
正常期間内の早いタイミングで出産になるようにしましょう」ということで
まずレントゲンで子供の頭のサイズと私の骨盤の形と産道の幅が
安全に出産できるかどうかを確認しました。
レントゲンの画像はこれまで見た事が無い思議な画像でした。
だって背骨が2本あるんですよ。 
私の背骨の横に短くて細い可愛い背骨が平行に並んでいて
その上に小さい頭、
お尻は一番低い所にあり
足は膝を伸ばしてまっすぐに上げて 見事な開脚のⅤ字バランスで
私にピッタリと抱き着いている状態。
その頃からさくらはママの抱っこが好きだったようです。


36週に入ったら早めに産気付くように
2日毎に注射をするための通院が始まりました。
その注射の副作用が強くて 病院の帰り道は
身体が怠いような力が入らないような不快な感じで
ふらふらしながら帰りました。
さくらは余程、私から離れたくなかったのか、
そんな状態を3週間続けても
さくらは全く私から出てくる気配は無し。
出産をスムーズにするために散歩をすると赤ちゃんが
下りてくるとも言われてましたが
逆子だと破水のリスクが高いので散歩はできず、
とうとう40週を超えてしまいました。

赤ちゃんの頭が大きくなってしまうと
産道を通るときに
へそ脳をつぶしてしまうのでとても危険な為
入院してバルーンを入れ強制的に産道を開くことになりました。

その入院前日の夕方、横になっていると
急にお腹がどんどん張ってきて あれあれ?と思っていると
「パン!」とお腹の中で音を立てて風船が割れたような感じがしました。
破水したのでした。
急いで病院に連絡し入院後直ぐに感染防止のための点滴を開始。
長い出産になるかな・・と思いましたが幸い陣痛は早く始まりました。
陣痛開始から5時間くらいたった頃、
腰が締め付けらるような激痛といきみたいのを我慢するのが
辛くて辛くてナースコールしましたが
看護師さんから「通常だったらもう分娩に移れるんだけど
逆子の場合は引っ張り出してあげられないから
お母さんが最後まで産み切らないとならないの。
その為には産道が十分に柔らかくなるまで待つ必要があるのよ。
あと少しだけ頑張ってね」 といわれ
「あと少し・・・あと少し・・・」 と心のなかで繰り返し
結局 「あと少し」は3時間続きました。
「分娩代に行きましょう」と言われたときは
「あ〜 やっと、産める!」と とってもホッと感覚を
今でもよく覚えています。

出産には主人が立ち会ってくれました。
というより「自分たちの子供を一緒に迎えたい」
と主人の希望でした。

逆子ですから 出てくるのはお尻から。
お腹まで出てきただろう頃、
「あっ、おしっこした」と主人の嬉しそうな声。
さくらの人生初おしっこはまだ半分私のお腹の中にいる時でした。
残念ながら産んでる私は見ることが出来ませんでした。

そしてその中途半端な状態のまま 
いきみたい感覚がぱったりと止まってしまいました。
想像すると変ですが、首から下は外界に 頭は私の体内に・・・
通常の出産なら一番大きな頭が出たところで医師があかちゃんの
わきの下に手をいれ引っ張り出せますが
逆子は足を引っ張れば頭がすんなり出ずに
頸部に強い負担がかかります。
そのままの状態でお腹の張りは全くなくなりました。
「どうしたらいいの???」
「え? この先 ずっとこのままで生きていくの?」と
不安でいっぱいになりました。
後から考えれば そんな事はあるはずもなく 全くおかしな考えですが
その時は真剣にそう思っていました。
看護師さんが私の不安に気づいて下さったのか
「大丈夫よ。ちゃんと陣痛はまた来るから」と
と声をかけてくださるまで 頭の中はパニックでした。

何とか無事、次に陣痛が来て めでたく第一子誕生!! 

身体を洗ってもらい隣のベッドで産着を着せてもらっている
赤ちゃんは 
目がぱっちりとしたとっても小さい 2588gの女の子。
パパにそっくり!
看護師さんにも「まあ、パパにそっくりね」と言われ
主人はとても嬉しかったようです。
私もパパ似の子だったら良いなと思っていたのでとても嬉しかったです。

ただ、 出産前から企んでいたことがありました。
一度 主人に 「実は あなたの子じゃないの」と言う悪戯を
楽しみにしていたのですが、

だれが見てもパパと瓜二つ。
私の密かな企みは断念せざるを得ませんでした。

初めて 私の手の上に乗った娘の頭の形を触ってまた感動。
逆子だったので いつも胎動を感じていたのは足より頭。
お腹の上から撫でていた形と全く同じ感触がそこにあり
この子は本当についさっきまで私のお腹の中にいた事と
母親のお腹の皮膚や子宮は極限まで薄くなって頑張ってるんだなと
感慨深い思いでした。

最後まで読んで下さってありがとうございます。
もっと短くまとめるつもりでいたのですが
いざ書き出したら いろんな事が思い出されて
取捨選択したのですが 長くなってしまいました。

次回は退院直後から 
新米ママに試練をくれたさくらのエピソードを書きますね。


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